復讐の魔王
21.日が経って
「そっちに行ったわよ、エル!」
「わかっている! 一瞬で良い耐えろ、クラッシャーデーモンゾンビ!」
僕は憤怒の炎心剣を地面にカツン、と当てる。すると、地面から赤い魔法陣が浮き出て、中から体中から炎を吐き出す人型の悪魔が現れる。背には羽が生え、頭からは角が2本生えている。
僕の体を5人横に並べたぐらいの大きさをしている。その魔物の名前は、クラッシャーデーモン。全身鋼鉄の様な筋肉に覆われて、一撃が地面に大きなクレーターを残すぐらいの一撃を持つ魔物だ。
その魔物を僕は倒して、死炎契約をした。その結果闇属性しか持っていなかったクラッシャーデーモンをクラッシャーデーモンゾンビとして僕の僕とした。
ただ、目の前に迫る魔物に呆気なく潰されたけど。クラッシャーデーモンはランクB、契約してようやくAに届くか、というぐらいの強さだ。
その魔物で、目の前に迫る魔物、しかもSランクの魔物に対して、耐えられるはずがない。目の前に迫る魔物、ヴォルカニックドラゴン。火山地帯に住む火属性の超級竜だ。
全身がマグマの様な体をしているため、本来火属性の魔物には弱点の水も生半可なものではダメージを与える事が出来ず、僕の炎でも逆に回復させてしまう。物凄くやり辛い敵だ。
近くに近づく事も難しく、なかなか決定打を与えられない。マリンティアさんの氷魔法でようやく傷をつける事が出来たぐらいだ。
僕に向かって飛んでくるヴォルカニックドラゴン。火を吐きながら迫るその巨体の姿は全てのものを畏怖させるだろう。だけど、こんなところでやられるわけにはいかない。
僕は勇者たちを思い出す。あいつらの姿を思い出すだけで俺の中で怒りが吹き荒れる。
「ユフィー、精霊武器だ!」
「了解です!」
ユフィーは赤く光り輝き憤怒の炎心剣の中へ入る。そして憤怒の炎心剣は形を変えていく。
120センチほどの両刃剣だった憤怒の炎心剣は、形を変えて、禍々しく赤黒く染まった剣に、血管の様に真っ赤に染まる魔力路が通っている。
大きさは大剣並みの大きさになり、その上死の魔圧を存在するだけで周りに放つ。
「憤怒の炎心魔剣」
変化した炎心剣を、俺は上段に構える。俺に向かってくるヴォルカニックドラゴンは口を大きく開けてブレスを放ってるが、俺はタイミングを合わせて、一気に振り下ろす。
ヴォルカニックドラゴンのブレスに炎心剣がぶつかり、四方に散らばる炎。拮抗して弾かれそうになるけど、更に魔力を加える。すると、炎心剣は脈打ち、少しずつだがブレスを押し返していく。そして
「はぁっ!」
ブレスを切り裂いた。俺はそのままヴォルカニックドラゴンのブレスを放つ頭へ向かう。俺がヴォルカニックドラゴンの頭の近くまで向かう頃にはヴォルカニックドラゴンのブレスは消えていた。
俺はそして炎心剣を切り上げる。顎を切り裂き、痛みにヴォルカニックドラゴンは叫ぶが、ガラ空きの喉めがけて、炎心剣を突き刺す。
これだけではやられないヴォルカニックドラゴン。俺は突き刺した炎心剣からヴォルカニックドラゴンの体内に炎を流す。
いくら炎に耐久性を持つヴォルカニックドラゴンでも、内側から焼かれれば、流石に耐えられないだろう。
炎を流し続ける事15分ほど。その頃にようやくヴォルカニックドラゴンの動きは止んで、横に倒れたのだ。 
体中からプスプスと煙が立ち込め、さっきまで自分の体を燃やしていた炎は、冷えて固まってしまっている。
そして、しばらくすると、ヴォルカニックドラゴンの死体のところに魔法陣が発生する。その結果、既に生き絶えていたヴォルカニックドラゴンは、魔力の粒子へと消えてしまった。
「ふぅ、ご苦労様、エル。やっぱりエルは強いわね」
僕の横に立ってそう言ってくるのはこの魔国ベルヘイムの姫、マリンティアさん。僕を色々と助けてくれるいい人だ。
その後ろにはローナさんが立っており、僕の周りには、僕の体に怪我はないか何度も確認をしてくるローナとマリーシャ。2人には毎度心配かけてしまう。やあ、それも仕方なかったけど。
僕たちが魔国ベルヘイムにやって来て、早くも2ヶ月が立った。この2ヶ月はヘルガーさんが作ってるこの空間に通っている。
ついこの前、何とかベヒーモスをみんなで倒して、次から次へと出てくる魔物を倒しながら現れる魔物を倒して来た。
さっきのヴォルカニックドラゴンは17階層の敵だ。かなりの強さだけど、何とか倒す事が出来た。
そんな風に周りで話していると、突然僕の肩にコウモリが止まった。足には手紙が付いていた。
何だろうと思い手紙を読むと、そこに書かれていたのは……。
「わかっている! 一瞬で良い耐えろ、クラッシャーデーモンゾンビ!」
僕は憤怒の炎心剣を地面にカツン、と当てる。すると、地面から赤い魔法陣が浮き出て、中から体中から炎を吐き出す人型の悪魔が現れる。背には羽が生え、頭からは角が2本生えている。
僕の体を5人横に並べたぐらいの大きさをしている。その魔物の名前は、クラッシャーデーモン。全身鋼鉄の様な筋肉に覆われて、一撃が地面に大きなクレーターを残すぐらいの一撃を持つ魔物だ。
その魔物を僕は倒して、死炎契約をした。その結果闇属性しか持っていなかったクラッシャーデーモンをクラッシャーデーモンゾンビとして僕の僕とした。
ただ、目の前に迫る魔物に呆気なく潰されたけど。クラッシャーデーモンはランクB、契約してようやくAに届くか、というぐらいの強さだ。
その魔物で、目の前に迫る魔物、しかもSランクの魔物に対して、耐えられるはずがない。目の前に迫る魔物、ヴォルカニックドラゴン。火山地帯に住む火属性の超級竜だ。
全身がマグマの様な体をしているため、本来火属性の魔物には弱点の水も生半可なものではダメージを与える事が出来ず、僕の炎でも逆に回復させてしまう。物凄くやり辛い敵だ。
近くに近づく事も難しく、なかなか決定打を与えられない。マリンティアさんの氷魔法でようやく傷をつける事が出来たぐらいだ。
僕に向かって飛んでくるヴォルカニックドラゴン。火を吐きながら迫るその巨体の姿は全てのものを畏怖させるだろう。だけど、こんなところでやられるわけにはいかない。
僕は勇者たちを思い出す。あいつらの姿を思い出すだけで俺の中で怒りが吹き荒れる。
「ユフィー、精霊武器だ!」
「了解です!」
ユフィーは赤く光り輝き憤怒の炎心剣の中へ入る。そして憤怒の炎心剣は形を変えていく。
120センチほどの両刃剣だった憤怒の炎心剣は、形を変えて、禍々しく赤黒く染まった剣に、血管の様に真っ赤に染まる魔力路が通っている。
大きさは大剣並みの大きさになり、その上死の魔圧を存在するだけで周りに放つ。
「憤怒の炎心魔剣」
変化した炎心剣を、俺は上段に構える。俺に向かってくるヴォルカニックドラゴンは口を大きく開けてブレスを放ってるが、俺はタイミングを合わせて、一気に振り下ろす。
ヴォルカニックドラゴンのブレスに炎心剣がぶつかり、四方に散らばる炎。拮抗して弾かれそうになるけど、更に魔力を加える。すると、炎心剣は脈打ち、少しずつだがブレスを押し返していく。そして
「はぁっ!」
ブレスを切り裂いた。俺はそのままヴォルカニックドラゴンのブレスを放つ頭へ向かう。俺がヴォルカニックドラゴンの頭の近くまで向かう頃にはヴォルカニックドラゴンのブレスは消えていた。
俺はそして炎心剣を切り上げる。顎を切り裂き、痛みにヴォルカニックドラゴンは叫ぶが、ガラ空きの喉めがけて、炎心剣を突き刺す。
これだけではやられないヴォルカニックドラゴン。俺は突き刺した炎心剣からヴォルカニックドラゴンの体内に炎を流す。
いくら炎に耐久性を持つヴォルカニックドラゴンでも、内側から焼かれれば、流石に耐えられないだろう。
炎を流し続ける事15分ほど。その頃にようやくヴォルカニックドラゴンの動きは止んで、横に倒れたのだ。 
体中からプスプスと煙が立ち込め、さっきまで自分の体を燃やしていた炎は、冷えて固まってしまっている。
そして、しばらくすると、ヴォルカニックドラゴンの死体のところに魔法陣が発生する。その結果、既に生き絶えていたヴォルカニックドラゴンは、魔力の粒子へと消えてしまった。
「ふぅ、ご苦労様、エル。やっぱりエルは強いわね」
僕の横に立ってそう言ってくるのはこの魔国ベルヘイムの姫、マリンティアさん。僕を色々と助けてくれるいい人だ。
その後ろにはローナさんが立っており、僕の周りには、僕の体に怪我はないか何度も確認をしてくるローナとマリーシャ。2人には毎度心配かけてしまう。やあ、それも仕方なかったけど。
僕たちが魔国ベルヘイムにやって来て、早くも2ヶ月が立った。この2ヶ月はヘルガーさんが作ってるこの空間に通っている。
ついこの前、何とかベヒーモスをみんなで倒して、次から次へと出てくる魔物を倒しながら現れる魔物を倒して来た。
さっきのヴォルカニックドラゴンは17階層の敵だ。かなりの強さだけど、何とか倒す事が出来た。
そんな風に周りで話していると、突然僕の肩にコウモリが止まった。足には手紙が付いていた。
何だろうと思い手紙を読むと、そこに書かれていたのは……。
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