英雄の妹、最強を目指す!
12話 VS5階層守護者
「来るわよ!」
ゴブリンジェネラルの叫びに、こちらへと向かって来るゴブリンとゴブリンソルジャー。ゴブリンたちを迎え打たないといけないけど、それよりも先に、奥で矢と魔法を放つ準備をしているゴブリンアーチャーとゴブリンマジシャンをどうにかしないといけない。
既に放てる準備を終えている2種のゴブリンたちは、私たちへと放ってきた。
「2人とも、私の周りにいて下さい! ファイアウォール!」
放たれた矢と魔法を防ぐため、エリアが火の壁を前面に発動する。火の壁にぶつかった矢は火に燃えるけど、時折突き抜けて来る魔法もある。
その上
「デルス、そっちを頼むわよ!」
「わかってる!」
火の壁によって、真っ直ぐ来られないゴブリンたちが、左右に分かれてやって来たのだ。上手い事ゴブリンは半々に、ゴブリンソルジャーはデルスの方に2体、私の方に3体。
エリアは、放って来る矢や魔法を防ぐのに、手を離さないので、援護を頼れない。ここは私たちで抑えるしかないわね!
「行くわよ!」
まずは棍棒を持ったゴブリンが3体。後ろに2体、ゴブリンソルジャーが続く。
振りかぶるゴブリンの棍棒を弾き、別のゴブリンのお腹を突く。その間から抜けて来る3体目のゴブリンが、飛びかかって来るけど、私は右足を高く振り上げて、思いっきり振り下ろす。
私のブーツのかかとが、ゴブリンの頭へと減り込む。そのまま地面へと叩きつけられたゴブリンは、起き上がろうとするけど、その上を後ろから来たゴブリンに踏まれ絶命する。
私は黒賢杖の両端を氷で強化する。両端を氷で鋭く固めたのだ。氷で強化した黒賢杖で、ゴブリンたちを切って行く。
膝を切り、地面に手をつくゴブリンに向かって、杖を下から振り上げる。ゴブリンの顔を縦に切り裂いて倒し、別のゴブリンへと突きを放つ。喉元に突き刺されたゴブリンは、声を出す事も出来ず、押さえながら倒れる。
普通のゴブリンは倒したけど、まだゴブリンソルジャーが3体残っている。
3体のゴブリンソルジャーは、先ほどのゴブリンたちとは違って、私を警戒しているため、不用意に近づいて来ない。
このまま、1体ずつ減らしていこうかと思ったけど、現実はそこまで甘くなかった。
「っ! クリシア、不味いです!」
背後からエリアの焦る声が聞こえてくる。私はゴブリンソルジャーを警戒しながらも、背後を確認すると、後ろでゴブリンたちを倒しているデルスの姿と、火の壁を維持するエリアの姿が見えた。
何が不味いのか一瞬わからなかったけど、私が理解する前に、それはやって来た。
「ゴバァー!」
この守護者の部屋のボス、ゴブリンジェネラルが火の壁へと突っ込んで来たのだ。ゴブリンジェネラルは、火の壁に向かって手に持つ巨大な斧を振り下ろす。
火の壁は耐え切れずに、ゴブリンジェネラルの持つ斧によって、切り裂かれてしまった。そして、エリアの前に立つゴブリンジェネラルは、既に次の攻撃へと移っていた。
私は直様身体強化を発動。ゴブリンジェネラルへと迫る。当然、私と対峙していたゴブリンソルジャーたちは、これがチャンスだと感じたのか、一斉に走り出して来る。
私がゴブリンジェネラルに向かうのと同時に、エリアは、私の背後を迫るゴブリンソルジャーへと向きを変える。
私とエリアはすれ違いざまに頷きあう。予定に比べて早くなったけど、これもまだ予定の範囲内だ。
前もって調べていたので、ゴブリンたちの数はわかっていた。押さえて、倒しきれるならそれで良し。もしゴブリンジェネラルも来て、突破された時は、一時的に私がゴブリンジェネラルの相手を、エリアは無警戒に迫るゴブリンソルジャーへと魔法を放つ事になっている。
デルスは、私たちの事を気にせずに、先に目の前の敵を倒すように言っている。デルスの前にいるゴブリンは、ゴブリンソルジャーが1体だ。あれを倒した後は、アーチャーとマジシャンを倒しに行く手筈。
「くらいなさい! ファイアランス!」
エリアは、ゴブリンソルジャーたちに先端に赤い魔石を付けた杖を向けると、火の槍が空中に出現する。そして、空中に出現した槍は、ゴブリンソルジャーへと飛んで行く。
ゴブリンソルジャーは、火の槍を剣で弾いたり避けたりするけど、次々と放たれる火の槍を避け切れずに、刺さって行く。そこから火が燃え上がり、ゴブリンソルジャーたちを焼いて行く。
しかし、倒せたのは2体で、残り1体は、火の槍が刺さった腕を切り落として、残った左手に剣を持ってエリアへと向かう。
「舐めないで、下さい!」
見た目から魔法師だとわかるエリアを相手してか、ゴブリンソルジャーは真っ直ぐにエリアへと向かう。だけど、エリアも私に杖術を教えてくれたヴァーティー師匠の弟子。万が一、接近戦になった時の対処法ぐらいわかっている。
振り下ろされるゴブリンソルジャーの剣を、エリアは避けて、杖の先端の赤い魔石部分を、ゴブリンソルジャーの脇腹へと当てる。そして
「ファイアボール!」
ゼロ距離で魔法を放った。ゼロ距離でくらったゴブリンソルジャーは、脇腹から体内も焼かれて、息耐えた。
良かった。何とか倒したようね。私がゴブリンジェネラルの攻撃を1人でも受け切れている間で良かったわ。
デルスも最後のゴブリンソルジャーを倒して、そのまま遠距離型のゴブリンたちへと向かった。あちらももう直ぐで倒すでしょう。さて、ここからが本番ね。
ゴブリンジェネラルの叫びに、こちらへと向かって来るゴブリンとゴブリンソルジャー。ゴブリンたちを迎え打たないといけないけど、それよりも先に、奥で矢と魔法を放つ準備をしているゴブリンアーチャーとゴブリンマジシャンをどうにかしないといけない。
既に放てる準備を終えている2種のゴブリンたちは、私たちへと放ってきた。
「2人とも、私の周りにいて下さい! ファイアウォール!」
放たれた矢と魔法を防ぐため、エリアが火の壁を前面に発動する。火の壁にぶつかった矢は火に燃えるけど、時折突き抜けて来る魔法もある。
その上
「デルス、そっちを頼むわよ!」
「わかってる!」
火の壁によって、真っ直ぐ来られないゴブリンたちが、左右に分かれてやって来たのだ。上手い事ゴブリンは半々に、ゴブリンソルジャーはデルスの方に2体、私の方に3体。
エリアは、放って来る矢や魔法を防ぐのに、手を離さないので、援護を頼れない。ここは私たちで抑えるしかないわね!
「行くわよ!」
まずは棍棒を持ったゴブリンが3体。後ろに2体、ゴブリンソルジャーが続く。
振りかぶるゴブリンの棍棒を弾き、別のゴブリンのお腹を突く。その間から抜けて来る3体目のゴブリンが、飛びかかって来るけど、私は右足を高く振り上げて、思いっきり振り下ろす。
私のブーツのかかとが、ゴブリンの頭へと減り込む。そのまま地面へと叩きつけられたゴブリンは、起き上がろうとするけど、その上を後ろから来たゴブリンに踏まれ絶命する。
私は黒賢杖の両端を氷で強化する。両端を氷で鋭く固めたのだ。氷で強化した黒賢杖で、ゴブリンたちを切って行く。
膝を切り、地面に手をつくゴブリンに向かって、杖を下から振り上げる。ゴブリンの顔を縦に切り裂いて倒し、別のゴブリンへと突きを放つ。喉元に突き刺されたゴブリンは、声を出す事も出来ず、押さえながら倒れる。
普通のゴブリンは倒したけど、まだゴブリンソルジャーが3体残っている。
3体のゴブリンソルジャーは、先ほどのゴブリンたちとは違って、私を警戒しているため、不用意に近づいて来ない。
このまま、1体ずつ減らしていこうかと思ったけど、現実はそこまで甘くなかった。
「っ! クリシア、不味いです!」
背後からエリアの焦る声が聞こえてくる。私はゴブリンソルジャーを警戒しながらも、背後を確認すると、後ろでゴブリンたちを倒しているデルスの姿と、火の壁を維持するエリアの姿が見えた。
何が不味いのか一瞬わからなかったけど、私が理解する前に、それはやって来た。
「ゴバァー!」
この守護者の部屋のボス、ゴブリンジェネラルが火の壁へと突っ込んで来たのだ。ゴブリンジェネラルは、火の壁に向かって手に持つ巨大な斧を振り下ろす。
火の壁は耐え切れずに、ゴブリンジェネラルの持つ斧によって、切り裂かれてしまった。そして、エリアの前に立つゴブリンジェネラルは、既に次の攻撃へと移っていた。
私は直様身体強化を発動。ゴブリンジェネラルへと迫る。当然、私と対峙していたゴブリンソルジャーたちは、これがチャンスだと感じたのか、一斉に走り出して来る。
私がゴブリンジェネラルに向かうのと同時に、エリアは、私の背後を迫るゴブリンソルジャーへと向きを変える。
私とエリアはすれ違いざまに頷きあう。予定に比べて早くなったけど、これもまだ予定の範囲内だ。
前もって調べていたので、ゴブリンたちの数はわかっていた。押さえて、倒しきれるならそれで良し。もしゴブリンジェネラルも来て、突破された時は、一時的に私がゴブリンジェネラルの相手を、エリアは無警戒に迫るゴブリンソルジャーへと魔法を放つ事になっている。
デルスは、私たちの事を気にせずに、先に目の前の敵を倒すように言っている。デルスの前にいるゴブリンは、ゴブリンソルジャーが1体だ。あれを倒した後は、アーチャーとマジシャンを倒しに行く手筈。
「くらいなさい! ファイアランス!」
エリアは、ゴブリンソルジャーたちに先端に赤い魔石を付けた杖を向けると、火の槍が空中に出現する。そして、空中に出現した槍は、ゴブリンソルジャーへと飛んで行く。
ゴブリンソルジャーは、火の槍を剣で弾いたり避けたりするけど、次々と放たれる火の槍を避け切れずに、刺さって行く。そこから火が燃え上がり、ゴブリンソルジャーたちを焼いて行く。
しかし、倒せたのは2体で、残り1体は、火の槍が刺さった腕を切り落として、残った左手に剣を持ってエリアへと向かう。
「舐めないで、下さい!」
見た目から魔法師だとわかるエリアを相手してか、ゴブリンソルジャーは真っ直ぐにエリアへと向かう。だけど、エリアも私に杖術を教えてくれたヴァーティー師匠の弟子。万が一、接近戦になった時の対処法ぐらいわかっている。
振り下ろされるゴブリンソルジャーの剣を、エリアは避けて、杖の先端の赤い魔石部分を、ゴブリンソルジャーの脇腹へと当てる。そして
「ファイアボール!」
ゼロ距離で魔法を放った。ゼロ距離でくらったゴブリンソルジャーは、脇腹から体内も焼かれて、息耐えた。
良かった。何とか倒したようね。私がゴブリンジェネラルの攻撃を1人でも受け切れている間で良かったわ。
デルスも最後のゴブリンソルジャーを倒して、そのまま遠距離型のゴブリンたちへと向かった。あちらももう直ぐで倒すでしょう。さて、ここからが本番ね。
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