黒髪の王〜魔法の使えない魔剣士の成り上がり〜
181話 アルバスト防衛戦(10)
「ホ、ホーホー、面白い事を言うお方だ。目の前に立ちはだかる敵は全て倒す? ホー、それならやって見なさい! 後悔させてやりますホー!」
フクロウ型の獣人の言葉に一斉に襲いかかって来るオーガ型の獣人たち。他の鳥型も一緒に来る!
「来るぞ! 全員隊列を組みながら進め!」
兵士たちの方は瞬時にローデン隊長が指示を出し、兵士たちは5人1組の隊を組み、迫る獣人を迎え撃つ。
本来なら俺が指示を出すべきだが、あそこはローデン隊長に任せた方が良いだろう。彼の方が上手く動かすはずだ。俺はその間にオーガ型の獣人を倒す、
「ギィガアアアアアア!」
俺の目の前には斧を持ったオーガ型の獣人が5体、向かって来る。目の前のオーガ型は力任せに斧を振り下ろして来る。
俺は右手に持つレイディアントで、オーガ型の斧を右側へと逸らし、振り下ろしたオーガ型の右脇腹へと入り込む。がら空きの脇腹を切ってやろうと思ったが、脇腹の横から斧が横振りで向かって来る。
俺は即座に前回りをするように斧の上を跳び、横振りの斧を避ける。自分の体の下スレスレを通り過ぎる斧を見送った後、体を捻り回転して着地をする。
そこに俺を挟むように4体のオーガ型が前後左右から一気に斧を振り下ろして来る。
「纏・真!」
俺は体中に更に魔力を流し強化。斧が振り下ろし切る前に、目の前にいるオーガ型の足下に入る。オーガ型たちは辛うじて目で追う事が出来ているってところだ。
「烈炎流、大噴火!」
オーガ型の足下に入った俺は、シュバルツに魔闘装をし剣を伸ばす。そして、下から一気に切り上げる! 気が付いたオーガ型は斧で防ぎ、ガギィン! と、シュバルツとぶつかり合う音が響く。
普通ならそこで一旦引くが、俺はそのままレイディアントを同じように魔闘装をし、シュバルツと同じように下から振り上げる。
ギリギリと斧とせめぎ合っているシュバルツの下から、レイディアントをぶつけ振り上げる。1撃でせめぎ合っていたところに、更に力が加われば、当然勝つのは俺だ。
大きく斧が振り上げられがら空きのオーガ型の体へと、シュバルツを左上から、レイディアントを右上から振り下ろす。オーガ型の体には斜め十字の傷が入り、オーガ型は少し怯んだ。
そこに他のオーガ型が斧を振り下ろして来るが、俺は目の前のオーガ型へと距離を詰めるように避ける。
この距離だと斧を振るより腕を振った方が良いと感じたのだろう、オーガ型は大きな右腕を横に振って来る。俺はしゃがんで避けるが、斧を振るよりも速度が上がったオーガ型は、既に俺に向かって左腕を振り下ろしていた。
「明水流、水廻」
俺は迫るオーガ型の拳を回転しながら逸らす。そして逸らすと同時に振り下ろされた拳を切り刻む。明水流の基本は守りつつ反撃をする、カウンター型の流派だ。
一歩失敗すれば危険だが、成功すれば相手はがら空きになる。そこを切り込む。レイディアントで逸らしながら、シュバルツで腕を切り、そのまま懐へと入る。
回転切りでオーガ型の体には横一文字の傷が入り、更にそこへとシュバルツを突き刺す。下から振り上げ体を回転、オーガ型の体に突き刺さったシュバルツは、オーガ型の体を上へと切り裂いていく。
深く切り裂かれたオーガ型は力無くその場に倒れる。俺はそれを見届ける間も無く走り出す。
俺の目的はこいつらを倒す事じゃないからな。ローデン隊長たちを進ませる事だ。しかし目の前には、先ほどの4体が立ち塞がるように立ち、斧を振って来る。
俺は跳んで斧を避け、斧を振っているオーガ型の腕に乗る。オーガ型は俺を振り払おうと腕を振るが、その時には俺は既に移動しており、オーガ型の目の前に。こいつの死角から魔闘脚をした左足で後頭部を思いっきり蹴る。
避ける間も無く入った一撃に、オーガ型はバランスを崩して前に倒れていった。
地面に着地した俺は敵の注意を引くために、敵陣に突っ込む。オーガ型は当然俺の後を追い、俺を見つけたフクロウ型も他の奴らに俺を追うように指示を出している。
そして、当然駐屯地の兵士たちも俺に気が付き魔法を放って来る。しかし、それは悪手だ。俺は魔法が放たれた瞬間止まり、来た道を戻る。来た道からは俺の後を追っていたオーガ型がいて、更に後ろにはフクロウ型の奴らもいる。
俺はオーガ型の中に混ざりオーガ型たちを盾にする。オーガ型たちも逃げようとするが、既に間に合わない。放たれた魔法は俺目掛けて飛んで来た。
「ホホーッ!? や、奴らは何をしてるホー!? 味方がいるのに魔法を放って!」
オーガ型は腕を交差させて耐えようとするが、敵は関係無しに魔法を放って来る。敵である俺ですらおかしいと思うぐらい。
「っ! ローデン隊長、すぐにこの場から離れろ!」
その上、奴らは上級魔法までも放って来た。あいつら、獣人たちも巻き込む気だ! ドドドドォン! 辺り一面に起こる爆発。くそっ、魔闘眼で見ていると、あちこちが魔力で光ってやがる。
「はっはっは! 獣畜生など敵軍もろとも吹き飛ばせ! ゲルテリウス軍には奴らにやられたと言えばいいのだ!」
ちっ、やっぱりブリタリス軍か。しかしこのままだと俺たちどころか獣人たちまでもが。別に敵がどうなろうが関係無いが、ブリタリス軍のやり方が気に入らない。
あの偉そうに踏ん反り返っているブリタリス軍を殴り飛ばしたい……仕方ない、怪我を覚悟で突っ込むか。
フクロウ型の獣人の言葉に一斉に襲いかかって来るオーガ型の獣人たち。他の鳥型も一緒に来る!
「来るぞ! 全員隊列を組みながら進め!」
兵士たちの方は瞬時にローデン隊長が指示を出し、兵士たちは5人1組の隊を組み、迫る獣人を迎え撃つ。
本来なら俺が指示を出すべきだが、あそこはローデン隊長に任せた方が良いだろう。彼の方が上手く動かすはずだ。俺はその間にオーガ型の獣人を倒す、
「ギィガアアアアアア!」
俺の目の前には斧を持ったオーガ型の獣人が5体、向かって来る。目の前のオーガ型は力任せに斧を振り下ろして来る。
俺は右手に持つレイディアントで、オーガ型の斧を右側へと逸らし、振り下ろしたオーガ型の右脇腹へと入り込む。がら空きの脇腹を切ってやろうと思ったが、脇腹の横から斧が横振りで向かって来る。
俺は即座に前回りをするように斧の上を跳び、横振りの斧を避ける。自分の体の下スレスレを通り過ぎる斧を見送った後、体を捻り回転して着地をする。
そこに俺を挟むように4体のオーガ型が前後左右から一気に斧を振り下ろして来る。
「纏・真!」
俺は体中に更に魔力を流し強化。斧が振り下ろし切る前に、目の前にいるオーガ型の足下に入る。オーガ型たちは辛うじて目で追う事が出来ているってところだ。
「烈炎流、大噴火!」
オーガ型の足下に入った俺は、シュバルツに魔闘装をし剣を伸ばす。そして、下から一気に切り上げる! 気が付いたオーガ型は斧で防ぎ、ガギィン! と、シュバルツとぶつかり合う音が響く。
普通ならそこで一旦引くが、俺はそのままレイディアントを同じように魔闘装をし、シュバルツと同じように下から振り上げる。
ギリギリと斧とせめぎ合っているシュバルツの下から、レイディアントをぶつけ振り上げる。1撃でせめぎ合っていたところに、更に力が加われば、当然勝つのは俺だ。
大きく斧が振り上げられがら空きのオーガ型の体へと、シュバルツを左上から、レイディアントを右上から振り下ろす。オーガ型の体には斜め十字の傷が入り、オーガ型は少し怯んだ。
そこに他のオーガ型が斧を振り下ろして来るが、俺は目の前のオーガ型へと距離を詰めるように避ける。
この距離だと斧を振るより腕を振った方が良いと感じたのだろう、オーガ型は大きな右腕を横に振って来る。俺はしゃがんで避けるが、斧を振るよりも速度が上がったオーガ型は、既に俺に向かって左腕を振り下ろしていた。
「明水流、水廻」
俺は迫るオーガ型の拳を回転しながら逸らす。そして逸らすと同時に振り下ろされた拳を切り刻む。明水流の基本は守りつつ反撃をする、カウンター型の流派だ。
一歩失敗すれば危険だが、成功すれば相手はがら空きになる。そこを切り込む。レイディアントで逸らしながら、シュバルツで腕を切り、そのまま懐へと入る。
回転切りでオーガ型の体には横一文字の傷が入り、更にそこへとシュバルツを突き刺す。下から振り上げ体を回転、オーガ型の体に突き刺さったシュバルツは、オーガ型の体を上へと切り裂いていく。
深く切り裂かれたオーガ型は力無くその場に倒れる。俺はそれを見届ける間も無く走り出す。
俺の目的はこいつらを倒す事じゃないからな。ローデン隊長たちを進ませる事だ。しかし目の前には、先ほどの4体が立ち塞がるように立ち、斧を振って来る。
俺は跳んで斧を避け、斧を振っているオーガ型の腕に乗る。オーガ型は俺を振り払おうと腕を振るが、その時には俺は既に移動しており、オーガ型の目の前に。こいつの死角から魔闘脚をした左足で後頭部を思いっきり蹴る。
避ける間も無く入った一撃に、オーガ型はバランスを崩して前に倒れていった。
地面に着地した俺は敵の注意を引くために、敵陣に突っ込む。オーガ型は当然俺の後を追い、俺を見つけたフクロウ型も他の奴らに俺を追うように指示を出している。
そして、当然駐屯地の兵士たちも俺に気が付き魔法を放って来る。しかし、それは悪手だ。俺は魔法が放たれた瞬間止まり、来た道を戻る。来た道からは俺の後を追っていたオーガ型がいて、更に後ろにはフクロウ型の奴らもいる。
俺はオーガ型の中に混ざりオーガ型たちを盾にする。オーガ型たちも逃げようとするが、既に間に合わない。放たれた魔法は俺目掛けて飛んで来た。
「ホホーッ!? や、奴らは何をしてるホー!? 味方がいるのに魔法を放って!」
オーガ型は腕を交差させて耐えようとするが、敵は関係無しに魔法を放って来る。敵である俺ですらおかしいと思うぐらい。
「っ! ローデン隊長、すぐにこの場から離れろ!」
その上、奴らは上級魔法までも放って来た。あいつら、獣人たちも巻き込む気だ! ドドドドォン! 辺り一面に起こる爆発。くそっ、魔闘眼で見ていると、あちこちが魔力で光ってやがる。
「はっはっは! 獣畜生など敵軍もろとも吹き飛ばせ! ゲルテリウス軍には奴らにやられたと言えばいいのだ!」
ちっ、やっぱりブリタリス軍か。しかしこのままだと俺たちどころか獣人たちまでもが。別に敵がどうなろうが関係無いが、ブリタリス軍のやり方が気に入らない。
あの偉そうに踏ん反り返っているブリタリス軍を殴り飛ばしたい……仕方ない、怪我を覚悟で突っ込むか。
コメント
ペンギン
行け〜!!!!!!!!!やっちゃえ〜!!!!!!!!!