【固有スキル】は±0~必要、取得経験値、共に十億倍~

ツキウサギ

10話 愚問だろ?

※2009/2/21
・無属性魔法の«ストレンジブースト»を«筋力上昇ストレンジブースト»に変更しました
・【称号】の[全ての大罪と美徳を行った者]を消去




練が創始の過去をシルフィアに語ってから、早1ヶ月が経つ。
あの後もずっと訓練を続け、現在創始の魔力最大値は[32540]にまでなった。

「訓練の内容が一通り終わりました。明日からは[オーケス大迷宮]にて、レベルを上げてもらいます!」

シルフィアが言う。
訓練の内容が一通り終わった、それは王城で教えることはもう無いということでもある。
それでも、勇者達を王城の保護下に置いて、戦闘が無理だという生徒には戦闘関係以外で職を紹介している。
それも、ここが『王国』だからだろう。

「流石は、王国ってところか」

部屋への移動中、創始がその事に感嘆する。

「だね、『神教国』ならまだしも、『帝国』だったらやばかっただろうね」

そして、それに練が同調する。

「ああ。やっぱり、この世界だとオタク知識ファンタジー知識は役に立つな」

「そうだね。そして、きっとこれからも、ね」

「そうだろうな。さてと、着いたな。じゃあ、また」

「うん、また」

~~~~朝~~~~

「さて、練を起こしに行きますかね」

練を起こしに行くのは、異世界でもすっかり恒例となっている。

「リーシア、行ってくる」

「わかりました、ソウシ様」

練の部屋に移動する。

コンコンッ
「起こしに来たぞ」

ガチャ
「創始、おはよう」

「へぇ、珍しいな、朝に自分で起きるなんて」

「今日は迷宮に行くんでしょ?早めに起きて体調整えた方がいいかな、って」

「いつもその調子で起きてくれればいいんだがなぁ」

創始の練への願い。

「ははは、むりむり」

それを、練は笑いながら真顔で否定した。

「はぁ…まったく、変わんねぇな、お前は」

「そりゃあね」

「じゃ、そろそろ行くか。謁見場集合だから十分間に合う時間だろ」

「そうだね」

~~~~謁見場~~~~

「ソウシ殿にレン殿か、迷宮に行く勇者様方はもう宝物庫から武器を渡してある。2人も自分に合うものを取ってくるといい」

「分かった、急いで取ってこよう」

「お言葉に甘えます」

~~~~宝物庫~~~~

創始と練が選んだ物の鑑定結果をお見せしよう。
まずは創始が選んだ物だ。

────────────
霊瞬剣れいしゅんけん
レア度:秘宝級アーティファクト
[ミスリルで作成された剣。霊体をも切れ、持ち主の素早さを倍加する]
〈装備スキル〉
霊斬れいざん
???(未開放)
〈付与効果〉
敏速×1.5
────────────

〈装備スキル〉
・霊斬
[霊を斬れる]
・???(未開放)
[??? 。装備者のレベルにより開放される]

────────────
霊透ノ外套れいとうのがいとう
レア度:秘宝級
[ミスリルを織り込んだ外套。霊の攻撃を透過させ、魔力最大量を倍加する]
〈装備スキル〉
霊透れいとう
???(未開放)
〈付与効果〉
魔力×1.5
────────────

〈装備スキル〉
・霊透
[霊の攻撃を透過する]
・???(未開放)
[??? 。装備者のレベルにより開放される]

────────────
霊媒ノ靴れいばいのくつ
レア度:秘宝級
[靴底にミスリルを敷いた靴。履いた者は霊に触れることができ、攻撃力を倍加する]
〈装備スキル〉
霊触れいしょく
???(未開放)
〈付与効果〉
攻撃×1.5
────────────

〈装備スキル〉
・霊触
[霊に触れることができる]
・???(未開放)
[???。装備者のレベルにより開放される]

そして、時間があるときに創始が《創技神》で作成したアクセサリーがこれである。

────────────
吸巧ノ輪きゅうたくのわ
レア度:幻想級フィクション
[神の御業により作られたアクセサリー。アクセサリーならばどのような形にもなる。武器を吸収して、その武器の形をとる]
〈装備スキル〉
吸巧
巧変
変輪(形態:腕輪)
不壊
────────────

〈装備スキル〉
・吸巧
[武器を吸収することが可能]
・巧変
[吸収した武器に変化、または吸収した武器を取り出すことができる]
・変輪
[形を変化することが可能]
・不壊
[壊れない]

そして、装備のレア度がこれである。

~~~~

粗悪品ワースト
[粗悪。壊れやすい]

一般級コモン
[普通。良くもなく悪くもなく]

希少級レア
[希少。一般級と比べると差がつく程]

秘宝級アーティファクト
[歴史に残る程]

神話級ゴッデス
[神話に残る程]

幻想級フィクション
[神が知らないレア度]

~~~~

次に練の装備である。

────────────
錬磨ノ剣れんまのつるぎ
レア度:秘宝級
[ミスリルで作成された剣。攻撃力が倍加し、鍛錬中は周囲の時間が遅延される]
〈装備スキル〉
条遅じょうち
〈付与効果〉
攻撃×1.5
────────────

〈装備スキル〉
・条遅
[条件を満たすと発動、周囲の時間が遅れる。
条件:鍛錬中]

────────────
嵐磨ノ外套らんまのがいとう
レア度:秘宝級
[ミスリルを織り込んだ外套。素早さを倍加し、鍛錬中は自身の速度が上昇する]
〈装備スキル〉
条速じょうそく
〈付与効果〉
敏速×1.5
────────────

・条速
[条件を満たすと発動、自身の速度が上昇する。
条件:鍛錬中]

────────────
研磨ノ靴けんまのくつ
[靴底にミスリルを敷いた靴。装備中に装備者の武器が欠けることはなく、魔力効率が倍加される]
〈装備スキル〉
研磨
〈付与効果〉
魔攻×1.5
────────────

以上が2人の選んだ(1つは作った)装備品である。

「流石は王城、いい武器が揃ってるな」

「そうだね。僕も攻撃力とか心細かったし、丁度いいや」

創始は【吸巧の輪】にいくつか武器を吸収させ、練と共に謁見場へ戻った。

~~~~謁見場~~~~

「グライサス、帰って来たぞ。これでいいな?」

「ああ。そろそろ出発してもらうので、城門前にある馬車に乗って迷宮に行ってくれ」

「分かった。練、行くぞ」

「分かってるよ…」

2人は城門前の馬車に乗り、迷宮まで移動した。

~~~~オーケス大迷宮~~~~

「やっと着いたか…結構遠いな」

「遠いねぇ、馬車の乗り心地は良かったからいいけど」

小説でよくある、馬車が揺れる、ということがないため、特に馬車の移動が苦痛になることはない。

「サスペンスでもあったんだろ。多分、前勇者達が残した物の1つだろうな」

「サスペンスって…前勇者達ってどの年代の人なんだろ」

「気にしてても仕方ない、今は迷宮だ。俺はソロで行ってみようと思う」

「大丈…夫か、創始だし」

「心配なのはお前なんだが」

「流石に他の人と一緒じゃないと動かないよ」

「ならいいか。お前の固有スキルが使えるか分からない今、誰かと行動しないと危ないからな」

「身の程をわきまえないと死ぬからね」

「どんな力を持ってても、それは当たり前だ」

「そうだね、創始も気をつけて」

「愚問だろ?」

「だね」

雑談もそこそこ、勇者達は迷宮へ踏み込んで行った。






【雑談】
次話でやっとプロローグの冒頭へ
ここまで長かった

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コメント

  • ツキウサギ

    あきカンさん

    先程のコメントを少し訂正しました

    自分の小説では15歳以下が少年、16歳以上25歳未満を青年と区別しております。
    少年法と児童福祉法では少年の区別が曖昧になっており、最終的な判断は作者本人がする事になるでしょう。

    0
  • 鈴

    頑張ってください

    2
  • 佐藤P

    僕も小説書いているのですが、青年と少年はどの年を境に分けられるのかわかりません。だれでもいいので教えてください。

    1
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