【固有スキル】は±0~必要、取得経験値、共に十億倍~
9話 悲痛なる過去
「今の魔力は…っと、ステータス」
────────────
名前:神々 創始    Lv1
年齢:15
種族:人間
職業:学生
状態:2…%(t(♪€*%(t(
魔力 18/25
攻撃 10
魔攻 10
防御 10
魔防 10
敏速 10
器用 10
BP:0
SP:0
【固有スキル】[2]
取得経験値十億倍
必要経験値十億倍
【特殊スキル】[7]
武闘神
創技神
叡智神
超越之眼
言語理解
超越之威
体力操作
【スキル】[9]
超回復:自然Lv7
状態異常耐性:全Lv9
熱氷耐性Lv10
魔法耐性Lv8
手入れLv9
明鏡止水:無境Lv9
目利きLv9
超感覚Lv8
偽表情Lv9
火属性魔法Lv1
風属性魔法Lv1
無属性魔法Lv1
生活魔法Lv1
【称号】[5]
±0の勇者
異世界転移者
神の寵愛:全
2「2(「j・(%
\…1☆2…%(t♪~♪%5*(4pj
─────────────
「かなり回復してる…超回復の効果か」
尚、先程の魔法の訓練で最後に確認したときはMPが3/20となっていた。
「さて、気になったこともあるし、魔法使いながら武術できるように鍛錬するか」
創始が気になっていること、それは魔素についてである。
体内にある魔力で魔法が使えるのならば魔素を使って魔法が使えるのではないかと考えたのだ。
(魔法を使うときに必要な魔力操作をせずに、魔素操作にすれば…)
「『我が求むは風──«ウィンド»』」
魔素により発生した魔法は、空へと飛んでいき、霧散した。
(魔力でやるより威力が高いな。だが魔力量は上げたいし、魔力と魔素を同時使用してみるか)
「『我が求むは火──«ファイア»』」
魔力と魔素により発生した魔法は、動き始めた瞬間に2つに別れて空へと飛んでいき、霧散した。
「別れた…?いや、そうか、魔力と魔素には反発作用があるのか」
もちろん、その魔法は通常の半分の威力である。
「これは…利用できるかもしれない!」
そして、創始は鍛錬を続ける───
~~~~『シルフィアside』~~~~
「一体…ソウシ様に何があったのでしょうか…」
シルフィアは創始が別れる前に言った言葉を思い出していた。
『あぁ、強くならないと…また失う』
「……レン様でしたっけ、ソウシ様と仲が良かったはずですし、何があったのか知っているかも」
シルフィアは練が創始と仲が良いのを思い出し、創始の過去を聞いてみようと決心した。
~~~~練の部屋前~~~~
コンコン
「練様、いらっしゃいますか?シルフィアです」
ガチャ
「シルフィアさん、どうしたの?」
「少し聞きたいことがありまして、入ってもよろしいですか?」
「あー、はい、いいですよ」
「では、失礼します」
「どうぞ」
シルフィアが練に与えられた部屋へ入る。
「で、何を聞きたいんです?」
聞きたいことが分からなかった練は、その内容を聞く。
「ええ、実は先程、ソウシ様が『あぁ、強くならないと…また失う』と仰っていたのです」
「あー、創始から聞いたのか…」
練がため息混じりに呟く。
「一体、何があったのですか?」
その態度で余計に気になったシルフィア。
「んー、どうしようか…」
練は言うことを躊躇っている。
「分かった、教える。でも、このことは誰にも言わないと約束してくれたらね」
「そんなに酷い過去なのですか…。わかりました、秘密にすると約束させていただきます」
「うん、じゃあ教えてあげる。あれはまだ5歳の時だったね──」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「じゃあなー練」
「ばいばい、また明日ね」
「ばいばーい」
辺りを見ると夕暮れ時で、もう人が少ない時間だった。
「今日のご飯何かなー」
胸騒ぎがしているが、幼い創始にはそれがなんなのか分からない。
「あっ、今日はあのアニメがあるんだった!急いで帰らないと」
タタタタッ、創始は家に駆けていく。
「よーし、着いたー、まだ間に合うかな?」
いつも通り、『お父さん』が帰ってきたら開いているドア。
もちろん、『お母さん』は主婦で、ずっと家に居る。
『お父さん』は仕事で、いつも夕暮れ時には帰ってくる。
ガチャ
「ただいまー」
「---、----」
そう言っても、返事が返ってこない。
「おかーさん?」
「-------!」
物音がするのに、返事が返ってこないので、創始は『お母さん』を呼びながらリビングへ行く。
ガチャッ
「おかあさん!」
そして、幼い創始の目に映ったのは…『お父さん』と『お兄ちゃん』が血まみれで倒れ、 『お母さん』が知らない男に包丁で刺されている光景だった。
「え?」
(なんで?どうしておとーさんとおにーちゃんが倒れてるの?なんでおかーさんが刺されてるの?)
衝撃の光景で、理解が追いつかない。
「フヒヒ、やっと死んだか、こいつが悪いんだ、ヒヒヒヒ。ん?なんだお前、コイツの息子か?」
男の声でやっと理解が追いつく。
「え?どうしておかーさんを殺してるの?」
「やっぱり息子かよ、クソっ、こいつの身内ってだけでも腹が立つ。オラッ」
男が創始を蹴り飛ばす。
「ぎゃっ」
男は創始に跨り、包丁を構える。
「お前の母親が悪いんだ、俺を選ばないでアイツを選んだから」
創始の腹に振り下ろす。
グジュッ
「ぎゃあああッ!」
「うっせえんだよ!」
振り下ろす。
「あ、がッ」
幼い創始には、もう悲鳴を上げる力などない。
「アイツが、あの男を選んだからッ!」
男が何度も包丁を振り下ろし、創始の『お母さん』と『お父さん』、『お兄ちゃん』を殺した理由を吐き出す。
「なんでッ、俺を選ばないでッ、あんな男なんかを選んだんだッ!俺の方が好きだったのにッ!」
死にかけている状態なのに、何故か創始の思考はクリアだ。
案外、死にかける瞬間はこんなものなのかもしれない。
(なんで?好きなのにおかーさんに選ばれなかったから殺したの?好きってなに?こんなことをするものなの?だったら………)
創始の思考と、創始の身体の本能が創始のある感情を排除する。
(ああ、ぼくはもう死ぬのかな…。どうしてこんなことになったんだろう、どうして俺が死なないといけないんだろう)
段々と、創始の思考が白く、そして黒く…どちらでもない、訳のわからない色に染まっていく。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「あれ?ここは…」
目覚めた創始の目に映ったのは知らない天井だった。
「やっと目覚めたか、まさかあの傷で生きているとはな」
「お母さんは?!お父さんは?!お兄ちゃんは?!」
創始の問の答えは無言で返された、首を横に振りながら…。
「なん…でぇ、うぅぅ、うわぁーんッ!」
「よしよし、あんなことがあったんだ。泣いても仕方ない。君が生きていただけでも奇跡だったんだから」
それが、創始の『義父さん』との…そして、『師匠』との最初の邂逅だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「──これが創始の過去だよ」
「そんなことが…」
「そう、そして、これが創始の…恋愛に関する感情のほぼ全てが失われた瞬間であり、性格が豹変した瞬間でもあり、そして…強さを追い求めるようになった瞬間でもある」
「そうですか…すみません、そんなことを知らずに聞いてしまって」
「いいよ、この世界に来てから、このことを知っている人が僕だけだったからね。むしろ知ってくれているなら、僕も荷が降りた気分になるからね」
「そうですか、時間をとって頂いてありがとうございました。約束通りにこのことは他言無用にしておきます」
「よろしくね、じゃあ」
「ええ、失礼しました」
そして、シルフィアが部屋から出ていった。
【雑談】
この設定作っといてあれですけど、痛ましい過去で、書きながら泣いてしまいましたよ。
では、また次週。
【報告】
特にないですね、はい
【いつもの】
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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名前:神々 創始    Lv1
年齢:15
種族:人間
職業:学生
状態:2…%(t(♪€*%(t(
魔力 18/25
攻撃 10
魔攻 10
防御 10
魔防 10
敏速 10
器用 10
BP:0
SP:0
【固有スキル】[2]
取得経験値十億倍
必要経験値十億倍
【特殊スキル】[7]
武闘神
創技神
叡智神
超越之眼
言語理解
超越之威
体力操作
【スキル】[9]
超回復:自然Lv7
状態異常耐性:全Lv9
熱氷耐性Lv10
魔法耐性Lv8
手入れLv9
明鏡止水:無境Lv9
目利きLv9
超感覚Lv8
偽表情Lv9
火属性魔法Lv1
風属性魔法Lv1
無属性魔法Lv1
生活魔法Lv1
【称号】[5]
±0の勇者
異世界転移者
神の寵愛:全
2「2(「j・(%
\…1☆2…%(t♪~♪%5*(4pj
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「かなり回復してる…超回復の効果か」
尚、先程の魔法の訓練で最後に確認したときはMPが3/20となっていた。
「さて、気になったこともあるし、魔法使いながら武術できるように鍛錬するか」
創始が気になっていること、それは魔素についてである。
体内にある魔力で魔法が使えるのならば魔素を使って魔法が使えるのではないかと考えたのだ。
(魔法を使うときに必要な魔力操作をせずに、魔素操作にすれば…)
「『我が求むは風──«ウィンド»』」
魔素により発生した魔法は、空へと飛んでいき、霧散した。
(魔力でやるより威力が高いな。だが魔力量は上げたいし、魔力と魔素を同時使用してみるか)
「『我が求むは火──«ファイア»』」
魔力と魔素により発生した魔法は、動き始めた瞬間に2つに別れて空へと飛んでいき、霧散した。
「別れた…?いや、そうか、魔力と魔素には反発作用があるのか」
もちろん、その魔法は通常の半分の威力である。
「これは…利用できるかもしれない!」
そして、創始は鍛錬を続ける───
~~~~『シルフィアside』~~~~
「一体…ソウシ様に何があったのでしょうか…」
シルフィアは創始が別れる前に言った言葉を思い出していた。
『あぁ、強くならないと…また失う』
「……レン様でしたっけ、ソウシ様と仲が良かったはずですし、何があったのか知っているかも」
シルフィアは練が創始と仲が良いのを思い出し、創始の過去を聞いてみようと決心した。
~~~~練の部屋前~~~~
コンコン
「練様、いらっしゃいますか?シルフィアです」
ガチャ
「シルフィアさん、どうしたの?」
「少し聞きたいことがありまして、入ってもよろしいですか?」
「あー、はい、いいですよ」
「では、失礼します」
「どうぞ」
シルフィアが練に与えられた部屋へ入る。
「で、何を聞きたいんです?」
聞きたいことが分からなかった練は、その内容を聞く。
「ええ、実は先程、ソウシ様が『あぁ、強くならないと…また失う』と仰っていたのです」
「あー、創始から聞いたのか…」
練がため息混じりに呟く。
「一体、何があったのですか?」
その態度で余計に気になったシルフィア。
「んー、どうしようか…」
練は言うことを躊躇っている。
「分かった、教える。でも、このことは誰にも言わないと約束してくれたらね」
「そんなに酷い過去なのですか…。わかりました、秘密にすると約束させていただきます」
「うん、じゃあ教えてあげる。あれはまだ5歳の時だったね──」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「じゃあなー練」
「ばいばい、また明日ね」
「ばいばーい」
辺りを見ると夕暮れ時で、もう人が少ない時間だった。
「今日のご飯何かなー」
胸騒ぎがしているが、幼い創始にはそれがなんなのか分からない。
「あっ、今日はあのアニメがあるんだった!急いで帰らないと」
タタタタッ、創始は家に駆けていく。
「よーし、着いたー、まだ間に合うかな?」
いつも通り、『お父さん』が帰ってきたら開いているドア。
もちろん、『お母さん』は主婦で、ずっと家に居る。
『お父さん』は仕事で、いつも夕暮れ時には帰ってくる。
ガチャ
「ただいまー」
「---、----」
そう言っても、返事が返ってこない。
「おかーさん?」
「-------!」
物音がするのに、返事が返ってこないので、創始は『お母さん』を呼びながらリビングへ行く。
ガチャッ
「おかあさん!」
そして、幼い創始の目に映ったのは…『お父さん』と『お兄ちゃん』が血まみれで倒れ、 『お母さん』が知らない男に包丁で刺されている光景だった。
「え?」
(なんで?どうしておとーさんとおにーちゃんが倒れてるの?なんでおかーさんが刺されてるの?)
衝撃の光景で、理解が追いつかない。
「フヒヒ、やっと死んだか、こいつが悪いんだ、ヒヒヒヒ。ん?なんだお前、コイツの息子か?」
男の声でやっと理解が追いつく。
「え?どうしておかーさんを殺してるの?」
「やっぱり息子かよ、クソっ、こいつの身内ってだけでも腹が立つ。オラッ」
男が創始を蹴り飛ばす。
「ぎゃっ」
男は創始に跨り、包丁を構える。
「お前の母親が悪いんだ、俺を選ばないでアイツを選んだから」
創始の腹に振り下ろす。
グジュッ
「ぎゃあああッ!」
「うっせえんだよ!」
振り下ろす。
「あ、がッ」
幼い創始には、もう悲鳴を上げる力などない。
「アイツが、あの男を選んだからッ!」
男が何度も包丁を振り下ろし、創始の『お母さん』と『お父さん』、『お兄ちゃん』を殺した理由を吐き出す。
「なんでッ、俺を選ばないでッ、あんな男なんかを選んだんだッ!俺の方が好きだったのにッ!」
死にかけている状態なのに、何故か創始の思考はクリアだ。
案外、死にかける瞬間はこんなものなのかもしれない。
(なんで?好きなのにおかーさんに選ばれなかったから殺したの?好きってなに?こんなことをするものなの?だったら………)
創始の思考と、創始の身体の本能が創始のある感情を排除する。
(ああ、ぼくはもう死ぬのかな…。どうしてこんなことになったんだろう、どうして俺が死なないといけないんだろう)
段々と、創始の思考が白く、そして黒く…どちらでもない、訳のわからない色に染まっていく。
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・・・・・・・・・
「あれ?ここは…」
目覚めた創始の目に映ったのは知らない天井だった。
「やっと目覚めたか、まさかあの傷で生きているとはな」
「お母さんは?!お父さんは?!お兄ちゃんは?!」
創始の問の答えは無言で返された、首を横に振りながら…。
「なん…でぇ、うぅぅ、うわぁーんッ!」
「よしよし、あんなことがあったんだ。泣いても仕方ない。君が生きていただけでも奇跡だったんだから」
それが、創始の『義父さん』との…そして、『師匠』との最初の邂逅だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「──これが創始の過去だよ」
「そんなことが…」
「そう、そして、これが創始の…恋愛に関する感情のほぼ全てが失われた瞬間であり、性格が豹変した瞬間でもあり、そして…強さを追い求めるようになった瞬間でもある」
「そうですか…すみません、そんなことを知らずに聞いてしまって」
「いいよ、この世界に来てから、このことを知っている人が僕だけだったからね。むしろ知ってくれているなら、僕も荷が降りた気分になるからね」
「そうですか、時間をとって頂いてありがとうございました。約束通りにこのことは他言無用にしておきます」
「よろしくね、じゃあ」
「ええ、失礼しました」
そして、シルフィアが部屋から出ていった。
【雑談】
この設定作っといてあれですけど、痛ましい過去で、書きながら泣いてしまいましたよ。
では、また次週。
【報告】
特にないですね、はい
【いつもの】
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