10話──ゲーム

「よし！今日は部活も無いし、帰るか。」
俺は久しぶりに部活が無くて少し喜んでいる。

「そうだね。部活が無いとこんなに早く帰れるもんね！僕も嬉しいよ。」
部活以外でこんなに嬉しそうな実は初めてだ。

「じゃあ先に靴履き替えてるな。」

「分かった。」
しかし、相変わらず実は帰りの用意をするのが遅い。俺は既に靴を履き替えて、待っていた。

「翔太くんごめんね。遅くなっちゃった。」
なんと、あれから10分も経っていたのだ。

「流石に遅せぇよ。」
俺は笑いながら言った。

「あはは。そういう時もあるさ！」

「いやいや、そういう時しかないだろ。っと、じゃあ、また明日！」

「うん！また明日ね。」
俺達はいつも通り校門で別れた。

「あー今日はきっと会えないだろうなー。」
俺は少し悲しい気持ちになったが、今日は体育があり、有意義な時間を過ごせたので、仕方ないと思った。

「ただいまーってまだ誰もいないよな。」
さあ！部屋に行ってゲームするぞー！俺は、久しぶりにゲームができて、とても嬉しい。友達とはゲームの話を一切しないので、本当に久しぶりになのだ。

「さあさあ、なんのゲームをしようかなー。」俺はFPS、RPG、アクションなどの色々なゲームに手を出している。今日は、アクションゲームをする事にした。【トリオファミリーズ】というゲームだ。これは、主人公の男の子が、両親を助けに行くゲームだ。最初の方は簡単だが、どんどん難しくなっていき、俺は今そこで止まっている。

「あー！全然クリア出来ねえ。攻略動画でも、わかんねえよ！」
全くクリア出来ないので少し苛立ってきている。

「やめだやめ！」
俺は結局、風呂に入って心と体を癒すことにした。

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