黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

54話 再確認

ルーク達はハイゼンとその他配下だったエルフの縄で縛った。

「さあ、ハイゼン、エルフィアを必要に処刑しようとする理由聞かせてもらおうかしら?」

「理由か、、、そんなのエルフの掟に決まっておるだろ、エルフの掟には裏切り者は許さないというものがある、わしはそれに従っただけだ。」

「何を言ってるんだい、エルフィアは裏切ってなんかいないよ、それはあんたの勘違いだ、」

「ふん、手塩をかけて育てたのに国のピンチに役に立てなかった、それは立派な裏切り行為だ、」

「違う!まだエルフィアには覚悟と経験が足りなかっただけよ、いきなりあんな場面で活躍する方が無理な話しよ!」

エルは俯きながらマルシアとハイゼンの言い合いを静かに聞いていた。

「活躍ができない、それはもう使えないのと同じだ、だったら、、、」

ドゴッ!

「ルーク!?」

「てめぇー、いい加減にしろよ、さっきから聞いてたら好き勝手言いやがって、」

「小僧、貴様、、、」

「お前さっきからそうやって無理に掟に当てはめようとしてるだろ、」

「な、何を、、」

「お前本当はエルに期待していたんじゃないのか?お前のエルに対する期待が大き過ぎてエルが期待から外れる行為をした時それが憎しみに変わる、、、違うか?」

「、、、、、そうかもしれないな、いや、確かにエルフィアに期待していたのかもしれない、ハーフエルフであり魔力の量もとても多く、この子は将来最強のエルフになり、エルフの国の救世主になるのだと、」

「じいさん、それは少し勘違いしてるよ、エルは最強のエルフには向いてないよ、こいつは争いなんて好まない優しいやつだよ、まあ、エルフの国の救世主にはまだまだなれる可能性はあるけどな、」

「ふん、小僧、お前の言う通りかもしれんな、」

「エルフィア、わしが間違っていたようだ、許せとは言わない、お前が好きなようにわしを処罰すれば良い、お前にはその権利がある、ただ、他のエルフ達はわしに無理矢理従っていただけだから許してやって欲しい、」

「どんな、どんな処罰でもいいんですか?」

「ああ、受け入れよう、」

「ならこの土地を、このエルフの国をずっと守り続けて下さい、私の生まれ故郷であり、私と、私を愛してくれた父と母が守りたかったこの国を!私がハイゼン様の期待通りの救世主になる日まで!」

「エル、、」

「、、、、ああ、誓おう、エルフの国の党首の名にかけて、」

エルの目には涙が浮かんでいたが表情はとても穏やかだった、まだ、エルフの国を救えなかった自分自身を許せてはいないのだろう、でも一つ心のわだかまりは溶けたように思えた。

「さてと、エル、これでお前に出会った時に借りた恩は返した。貸し借りはなしだな、」

「えっ?そうだけど、、、」

えっ?もしかしてここでルークはお別れとか言うんじゃ?

「ま、待ってルー、、、、」

「貸し借りが無くなった、それでも一緒に旅するんだ、これはもう立派な仲間だよな、俺たち!」

「、、、、うん!」

コメント

  • akebono

    なんで封印すんの?w意味無くね?

    1
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