黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

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34話 復興

戦いから数日が経った、ベルスフィアの街は100人近くの魔導師による復元の魔法によりある程度復興してきていた。しかし、大きな街だった為全ての復元は無理だった。城や城壁はドワーフなどの力を借りて現在も復興中である。

ルークとエル、モモネネの四人は街を歩いて回っていた。

「ルーク、そういえばどうして元の姿に戻ったの?」

「ああ、なんか魔法を打ち消す魔法を使われたんだ、あのセトっていう竜人族に。その時エルにかけられてた魔力を消す魔法と人になれる魔法も解けてしまったらしい、」

「そーなんだ、エルフの魔法を消すことが出来るなんて、相当な魔力だったんだね、やっぱり自分で魔法をかけれるようになった方がいいんじゃない?」

「たしかにそうかもな、でもエルフしか無理なんだろ?」

「私の国に行けばその魔法教えてもらえるかもよ?ドラゴンなんだし教えてもらえば多分使えるよ!」

「じゃあ、行ってみるか、、近いのか?」

「少し遠いかな、後、私はその人を紹介しか出来ないかな、色々事情があって、、」

「事情?」

「うん、、それはまた機会があったら話すよ!」

そう言って笑うエルは少し寂しそうだった。

エルと話している間にネネとモモはいつのまにか屋台に入り串に刺さった肉を食べていた。

「これ美味しいです〜!」

「美味しい〜!」

「おい、お前らどんだけ食ってんだよ!金あったかな、、、」

「いいよ、私が出してあげる、ていうか私も食べたい〜!」

そう言ってエルも屋台に駆け寄っていった。

エルの事情って何だろう?案内しか出来ないってことは国に行きづらいってことだよな、後で話してくれるっていうし、エルが自分から話してくれるまでこっちからは詮索しないようにしとこう、

「あ!これ美味しいよ!ルークも食べる?」

エルも元気そうだ、

「食う食う!俺も今日は飯食ってなかったし、、」

エルから串を受け取り食べてみた。

「うお!ほんとに美味しいなこれ!」

「でしょ?」

笑っていたエルが急にうつむいた。

「そういえばルーク、、、ありがとね!」

「もぐもぐ、、何が?」

「あの時、、私を励ましてくれて、」

「ん?いつのこと?」

「何でもない!」

そういうとエルは満面の笑みを浮かべていた。

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