黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

25話 魔法

王国に来て2日が過ぎた。相変わらず戦争のせいでみんなピリピリしてるのか街には多くの兵士がいる。俺は魔法を覚えるためエルと近くの森にやってきた。

「さて、ルークと普通に冒険してたから忘れてたけどルークはドラゴンなんだから正直使えない魔法なんてないと思うよ!どういう魔法がいい?」

「ん〜できれば大勢の敵を蹴散らせるようなやつとか?」

「ん〜ルークとかの魔力の高さならレベル1程度の魔法でも十分活躍出来ると思うけど、火球(ファイヤーボール)とかは?」

「名前からして火の球を飛ばすとか?」

「そうだよ〜!やってみるから見ててね!」

そういうとエルは杖を取り出し「ファイヤーボール」と唱えると火の球が飛び出して湖で爆発した。

「へ〜すげ〜これが魔法か、クエストの時は魔法使わなかったもんな、」

「まあゴブリンとかに魔力使いたくなかったし、魔力無くなると動けなくなるしね、」

「なるほどね、イメージとしてはどうするんだ?」

「魔法のイメージがどんなのかわかっていれば名前を唱えるだけで魔法が発動するよ!」

「よし、ファイヤーボール!」

しかし、少しも反応しなかった。

「あれ?出ないけど?」

「あ〜ルークの魔力封じたままだった!少し解放してあげるね!」

そう言うと俺の頭に杖を向けると何かを唱えた。その瞬間だった。身体から力が少し溢れてきた。

「おお〜!なんか力が湧いてきたぞ!」

「少しだけルークの魔力を解放したからね!でも考えたらルーク今まで魔力なしで生活してたんだね、ほんとすごいよ!普通魔力ないと動けなくなるものなんだけどね、」

「そ、そういうものなのか、」 

「そーだよ!私の封印の魔法は完全に魔力を封じることができるんだから」

「それって結構凄いんじゃないか?」

「ふっふ〜ん!そーだよ!私たちエルフにしか使えないんだからこの封印の魔法は魔王とかの封印とかにも私たちエルフの力が大いに役立ってるのよ!」

「そーなんだ、ま、とにかく魔法使ってみるか!、、、ファイヤーボール!」

手を前に出し魔法を唱えると巨大な火の球が現れた、

「ちょっと!ルークでか過ぎでか過ぎ!そんなの打ったら大変なことになるよ!」

「ど、ど、どーすればいい?」

「上に向かって打って!」

「わ、分かった!」

俺は急いで空にその巨大な火の球を放った。その火の球は空中に飛んでいき爆発した。とてつもない爆風が起き、俺とエルは地面に伏せて凌いだ。

「ははは、すごいね、これは他の魔法も覚えておいて損はないね、」

「そうみたいだな、」

コメント

  • ペンギン

    解放させておいて、制御することを覚えておいた方がいい気が...?

    1
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