黒竜転生〜ドラゴンに転生した男の物語〜

GдЙ

22話 王国

ガレアの町を出るとまた草原が広がっていた。エルはネネと景色を見ながら色々と話しをしている。モモの方は俺の膝の上で丸まって寝ている。別にここで寝なくてもいいのにな、頭を撫でると耳がピクピクとうごく。

少し面白いな、耳ももふもふだし、尻尾も柔らかいな、

「ふにゃ〜!」

「うわっ!ごめんごめん、」

「もう!ルーク様!獣人の尻尾は触っちゃ駄目なのです、」

そう言ってモモはほっぺを膨らませた。

「ごめんごめん、あまりにもふもふだったもんで、」

「全く、ルーク様ったら、」

そう言いながらもモモはわざわざ俺の手をどかして俺の膝の上丸まった。気に入られているってことでいいんだろうか?

そうこうしているうちに王国が近くなってきたようだ、

「もうすぐベルスフィア王国に着きますよ、」

まだ距離があるようだがとても大きな街が遠くに見えてきた。

「で、でかいな〜あれが王国か、」

「本当ね、アストの街とは大違い、」

「すごいです!」

「ははは!王国ですからね、商業の街とは比べものにならないですよ!」

王国の門に近づくと何人かの兵士が出てきた。

「すみません、入国許可証をお持ちでしょ、、、トール様でしたか、どうぞお通り下さい、」

「助かるよ!」

「トールって結構有名人だったりするのか?」

「まあ、一応王国騎士団の団員ですからね、名は知られていると思いますよ」

城壁内部に入ると街はとても賑わっていた。すごい人の多さだな、まるで東京って感じだな、アストの街も初めて来た時は賑わっていると感じたけど比べものにならないな、

「どうです?結構賑わっているでしょ?王国としても結構大きな方なんですよこのベルスフィアは、」

「本当すごいね〜!」

「ですです〜!」

モモは相変わらず俺の膝で眠っているが、エルとネネは大はしゃぎしていた。

「ここは城下町です、早速ですが城の方までご案内しますよ!」

そう言って街の真ん中に立つ一際大きな城に馬車は向かった。

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