異世界でスローライフを目標にしましたが、モテ期到来で先の話になりそうです。
第11話
「儂からの課題は合格だ」
ティーターンは真顔で伝えた。
「これからお主は鍛冶と鉱山の国、トトリに送り出す。」
「まずは、人里離れた湖の湖畔を目指せ。
湖畔にある家をお主に譲ろう。」
「その家を拠点とし、鍛冶と、錬金術を学べ。覚えるだけでは駄目だ、熟練度を最大まで上げるんだ。」
「お主の事だ、困ってる人を見かけたらその場でクリエイトを使い助けるであろう?」
それはいけない事ですか?と侑は聞く。
「その事自体はお主の善意だから問題ない。
ただお主は来た者、来れなかった者全てを助けられるのか?」
侑はティーターンが伝えたい事が、解りかけてきた。
「ちょっと待ちなさいよ!」
ティーターンの頭の中に苛ついた声の念話が入る。
「ちょっと待っておれ。」
侑を待たせ、念話に応じる。
…何用だ?
何用だじゃないわよ、なんで侑の事を縛り付けようとしてんのよ。
声の主はブラフマーだった。
お主がホイホイとスキルを渡したりステータスを弄るから、今のあやつでは危ういだろうが。
自分を守る術を身に付けんと、あやつは大変な事になるぞ。
…さっき、あなたは侑に勘違いの説教してたわね。
あなたのほうが、よっぽど勘違いしてるわよ。
…どういう事だ?
スキルはあの子が考えた、私は助言すらしてないわ。
ステータスは体力とか、ハードしか弄ってないわよ。あの子の知力は天然よ。
この意味わかるでしょ?
なんだと!
レベル0であの知力なのか?
お主のカスタマイズで弄ったステータスは報酬の前借りだから、レベルが上がってもステータスはあがらんが天然となればレベルに比例してステータスも上がる。
…あやつは本当に人間なのか?
正確には、人間じゃないわ。
…今は言えないけど、あの子は6歳のときに神界に来る事が確定してたの。
でも、10年先延ばしされたの。
理由はこれよ。
なる程な、ではあやつはトトリの地に足をついた時点でレベル1になる。
知力もレベルに応じて上がり続ける。
…あやつは神にでもなるのか?
そんなこと知らないわよ。
ただ、余計な事はしないで。
あの子には多少の困難も経験値なの。
度が過ぎた困難はミチルから話が来るわ、その時動けばいい。
分かったら、あの子には好きにさせなさい。
あの子は何を話してるかは判らなくても、何かを察してるわ。
だから、一言伝えて。
杖が欲しいと。
うむ、分かった。
「話の途中ですまなかったな。」
何かあったのですかと侑は聞く。
「ブラフマーがお主の作った刀が羨ましいと。」
「自分には杖が欲しいと言っておった。」
侑の顔が少し緩んだ。
「それから本来、この神界の出入り口は教会の礼拝堂なのだが儂が使っていた家なので繋いである。」
「その鍵を渡そう。」
ティーターンは侑の頭を撫でた。
「鍵と共に、家の所有者権限をお主に移した。」
「これで家のドアはお主以外は開けられないようになった。
何かあった時には家の中に入れ、何者もドアは開けられんから安全だ。」
「落ち着いたら、ブラフマーの所に顔を出せ。」
「回廊に繋がる鍵はブラフマーからも受け取っておるだろ?
ドアの前で、どちらの部屋に行きたいか想像してドアを開ければ良い。」
侑は受け取った記憶が無いが、頷いた。
「では、そのドアを開けてトトリの地に行くがよい。」
「ティーターン様、先程の話の続きは?」
「忘れろ。」
「分かりました、色々ありがとうございます。」
侑はドアを開けてトトリの地へ踏み出した。
ティーターンは真顔で伝えた。
「これからお主は鍛冶と鉱山の国、トトリに送り出す。」
「まずは、人里離れた湖の湖畔を目指せ。
湖畔にある家をお主に譲ろう。」
「その家を拠点とし、鍛冶と、錬金術を学べ。覚えるだけでは駄目だ、熟練度を最大まで上げるんだ。」
「お主の事だ、困ってる人を見かけたらその場でクリエイトを使い助けるであろう?」
それはいけない事ですか?と侑は聞く。
「その事自体はお主の善意だから問題ない。
ただお主は来た者、来れなかった者全てを助けられるのか?」
侑はティーターンが伝えたい事が、解りかけてきた。
「ちょっと待ちなさいよ!」
ティーターンの頭の中に苛ついた声の念話が入る。
「ちょっと待っておれ。」
侑を待たせ、念話に応じる。
…何用だ?
何用だじゃないわよ、なんで侑の事を縛り付けようとしてんのよ。
声の主はブラフマーだった。
お主がホイホイとスキルを渡したりステータスを弄るから、今のあやつでは危ういだろうが。
自分を守る術を身に付けんと、あやつは大変な事になるぞ。
…さっき、あなたは侑に勘違いの説教してたわね。
あなたのほうが、よっぽど勘違いしてるわよ。
…どういう事だ?
スキルはあの子が考えた、私は助言すらしてないわ。
ステータスは体力とか、ハードしか弄ってないわよ。あの子の知力は天然よ。
この意味わかるでしょ?
なんだと!
レベル0であの知力なのか?
お主のカスタマイズで弄ったステータスは報酬の前借りだから、レベルが上がってもステータスはあがらんが天然となればレベルに比例してステータスも上がる。
…あやつは本当に人間なのか?
正確には、人間じゃないわ。
…今は言えないけど、あの子は6歳のときに神界に来る事が確定してたの。
でも、10年先延ばしされたの。
理由はこれよ。
なる程な、ではあやつはトトリの地に足をついた時点でレベル1になる。
知力もレベルに応じて上がり続ける。
…あやつは神にでもなるのか?
そんなこと知らないわよ。
ただ、余計な事はしないで。
あの子には多少の困難も経験値なの。
度が過ぎた困難はミチルから話が来るわ、その時動けばいい。
分かったら、あの子には好きにさせなさい。
あの子は何を話してるかは判らなくても、何かを察してるわ。
だから、一言伝えて。
杖が欲しいと。
うむ、分かった。
「話の途中ですまなかったな。」
何かあったのですかと侑は聞く。
「ブラフマーがお主の作った刀が羨ましいと。」
「自分には杖が欲しいと言っておった。」
侑の顔が少し緩んだ。
「それから本来、この神界の出入り口は教会の礼拝堂なのだが儂が使っていた家なので繋いである。」
「その鍵を渡そう。」
ティーターンは侑の頭を撫でた。
「鍵と共に、家の所有者権限をお主に移した。」
「これで家のドアはお主以外は開けられないようになった。
何かあった時には家の中に入れ、何者もドアは開けられんから安全だ。」
「落ち着いたら、ブラフマーの所に顔を出せ。」
「回廊に繋がる鍵はブラフマーからも受け取っておるだろ?
ドアの前で、どちらの部屋に行きたいか想像してドアを開ければ良い。」
侑は受け取った記憶が無いが、頷いた。
「では、そのドアを開けてトトリの地に行くがよい。」
「ティーターン様、先程の話の続きは?」
「忘れろ。」
「分かりました、色々ありがとうございます。」
侑はドアを開けてトトリの地へ踏み出した。
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