人外と友達になる方法

コング“シルバーバック”

第16話 狐々愛は大人気 〜雷王篇〜

雷王による爆発事件では怪我人は数名出たものの、幸い死者は出なかった。そして、事件から3日が過ぎた。




「えー、普通科のお前らには関係ないが、パソコン室は暫く使用不可だ。爆発の原因は電気の漏電によるものらしい。もし校内で漏電しそうなところがあったら先生に報告するように」

「起立、気を付け、礼」

SHRが終わり、1時限目の準備を始める。

「なぁ悠火。事件の原因が電気の漏電になってるのって…」

「ああ、狐々愛の能力で関係者の記憶を上書きしたんだ」

「狐々愛ちゃん可愛い見た目で、やることエグくね?」

「奏鳴君、呼んだ?」

狐々愛の席は悠火の隣だ、きっと聞こえた上で聞いているのだろう。狐々愛は耳が良いし。笑顔が怖い。

「いやっ、その…狐々愛ちゃんはいつも可愛いなって」

「そ、ありがと」

狐々愛は愛らしい笑顔で答える。いつも可愛いって言われると照れるくせに、照れてないってことはやっぱり聞こえていたみたいだ。

「3人とも、次は移動教室だよ」

「あ、そうだった。化学室だよな?」

「そう」

光秀を含めた4人で、化学室へと向かう。
ちなみに、狐々愛は化学が苦手だ。




  
「今日は炎色反応の実験を行う。火の取り扱いには十分気をつけるように。わからないことは先生に聞いてからするように」

「「「はーい」」」

炎色反応実験など、教科書を見れば良いではないと思うが、まあ座学よりは幾らかマシだ。

「うぅ、何故燃やす物が違うと色が変わるのじゃ? 妾の狐火ならばそんなこと考えずに色を自在に変えれるのに…」

狐々愛は悠火たちに対してはいつも通りの口調で話すようになった。

「狐々愛さん…是非その狐火とやらを研究させてくれ!」

光秀は妖怪の存在を化学的に解明すると明言してからと言うもの、狐々愛について人一倍知ろうとしている。はたからみると光秀が狐々愛に熱血アプローチをしているようにしか見えない。

「お、おお構わんが…」

狐々愛はその熱気にいつも押されている。

「おい! 光秀! 狐々愛ちゃんが困ってるだろ!」

「狐々愛さん迷惑かな?」

光秀は残念そうにシュンとした表情を浮かべる。
言いたくはないが光秀はイケメンだ。クッキリとした二重に高い鼻、色白の肌に、180cmの高身長と言う完璧なスペックを誇っている。
そんなイケメンのシュンとした表情でなびかない女子などいないだろう。

「ん? 別に構わんぞ?」

いや、いた。ここにいた。
狐々愛のことについて悠火は本人を除いた中で1番知っていると自負している。伊達に同居していない。
しかし、狐々愛の異性のタイプについては全く情報がない。
唯一わかってることと言えば、“可愛い”と言われると赤くなることくらいか……。

「じゃ、じゃあ俺も聞いていい!?」

「な、何じゃ?」

「狐々愛ちゃんの好きなタイプってどんなの?」

「え………」

「教えてよー! いいじゃーん! 減るものじゃないし!」

「授業もまともに受けん奴が色恋にうつつを抜かすんじゃねぇよ」

「ちょっと狐々愛ちゃん、そんな怖い声で……ん?」

奏鳴はゆっくりと振り向く。そこには鬼のような形相を浮かべた化学教師、谷崎が仁王立ちしていた。

「鬼嶋ぁ…わかっとるのぉ?」

「はい…放課後喜んで化学室の掃除をさせていただきます」

ドンマイ、奏鳴……。




「お前が封印を解いた妖怪、また封印されちまったな」

「黙れ…あんな妖怪期待などしていない」

「ヒドーイ」

「ぼ、僕は、よ、妖怪もだ、大事な仲間だと、お、思うよ?」

4人の声が部屋に響く。

「おまた〜」

そこに4人とは別の声が加わる。

「四神、ここに揃っております」

「うんうん、誰1人も欠けることなく揃って何より何より」

「それで、今回の召集は?」

「そう急がないの牙狩。うん、今回は君たちに指令を与えようと思ってね。その内容はー

各地の神獣たちの封印を解け」

「「「「はっ!」」」」

4人の気配が消える。

「さあ、始まるよ…妖怪の天下が…」

不穏な陰が、日本各地へと広がった。




読んでいただきありがとうございます。コングです。

キャラが増えると作者は書き分けが出来なくなります。予めご了承ください。

それではまた次回!

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コメント

  • コング“シルバーバック”

    頑張るよ!これからもよろしく!

    1
  • 双葉 白葉

    うむ、中々にいい出来ですな。
    続きがマジで楽しみだが早めに書いてくれると嬉しいのー。
    by蒲焼

    1
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