俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第76話 三学期の始まり
冬休みとはなぜこんなにも短いのだろうか。
夏休みは暑さで体調を崩さないためにあると聞いたことがある。
本当にこの考えがそうだとしたら冬休みも同じだと俺は思う。
冬休みは寒さで体調を崩さないために夏休みと同様の休日を与えるべき。
「ああ…だるい…」
現在俺は机の上にうつ伏せている。
今日から学校ということもあり、普段以上に怠惰になっていた。
「翔太くん大丈夫?」
そんな様子の俺を見兼ねてか、クラスメイトで親友の美月が近づいてきた。
相変わらずだが、制服は男子用。
もし、美月の秘密を公表すればクラス中…否、学校中が騒ぎになるだろう。
男子は美月のことを放っておけないだろうな…。
「…ねぇ…ちょっと…そんなに見つめないで…恥ずかしい…」
「すまん、可愛いなと思ってな」
一瞬にして美月の顔が赤くなった。
いじわるだとは思うかもしれないが、美月の照れたところは本当に可愛い。
だからからかわずにはいられない。
「な、ななな何を言ってるのかな?!」
「何って…言葉のままのことだぞ」
「う、嘘を言っても信じないからねっ!」
腕を組んでそっぽを向いてしまった。
顔は赤いままでちらちらと横目で俺の様子を伺っている。
「はぁ…嘘じゃねぇよ」
「し、信じない!本当に信じない!」
なら、どうしろと?
証明すれば信じてくれるのか?
ーーてか、証明ってなんだよ。
あれか?
女子が好きそうなコテコテの恋愛ドラマみたいなことをすればいいのか?
例えば…顎くいとかして顔を近づけ……ちゅっ。
「すまん、やっぱり嘘」
「は?」
「ちょっと待て…いたああああ」
ボコられた。
襟首を掴まみ、無理やり立たせ、腹に一発と脛をつま先で蹴られた。
その後、勢いよく教室を飛び出して行った。
美月はガチで怒っている。
嘘をついたことに怒っていると思うが、そこまで怒るかな?
「しょーくんもバカね~」
そう言って美月と入れ違えるように近づいてきたクラスメイトで同居人の六花。
なんか偉そうに胸の前に腕を組んでいるのが妙にムカつく。
「バカとはなんだ!」
「もっと女心を知るべきよ。それと、鈍感もほどほどにね」
六花は言いたいことだけを言って、すぐに俺の席から自分の席へと戻って行った。
たしかに六花が言う通り、女心というものを俺は分かっていない。
そもそも男子が女子の女心なんて分かるのだろうか?
大抵の男子はどうやっても分からないと思う。
ごく稀に女心が分かっている男子がいるけど、そいつはたぶん変態だ。
どうやって女心を知ったのかは分からないが、今度そういう奴に出会ったら通報してやろ。
ーー鈍感って何のことだ?
最後に言っていた鈍感が何のことか分からない。
ほどほどにと言われても、どうしようもできないし、そもそも自分のことを鈍感だと思ったことすらない。
ーーまぁ、いいか。気にしてもしょうがない。
予鈴が鳴り、クラスメイトたちが次々と教室から消えていく。
全校長会と始業式のため、みんな体育館に集まっているのだろう。
俺も遅れないうちにみんなの後を追ていく。
ーー後で美月には謝っておくか…。
ちょっとからかっただけとはいえ、悪いのは俺だ。
初詣の時みたいに許してくれたらいいんだが…。
夏休みは暑さで体調を崩さないためにあると聞いたことがある。
本当にこの考えがそうだとしたら冬休みも同じだと俺は思う。
冬休みは寒さで体調を崩さないために夏休みと同様の休日を与えるべき。
「ああ…だるい…」
現在俺は机の上にうつ伏せている。
今日から学校ということもあり、普段以上に怠惰になっていた。
「翔太くん大丈夫?」
そんな様子の俺を見兼ねてか、クラスメイトで親友の美月が近づいてきた。
相変わらずだが、制服は男子用。
もし、美月の秘密を公表すればクラス中…否、学校中が騒ぎになるだろう。
男子は美月のことを放っておけないだろうな…。
「…ねぇ…ちょっと…そんなに見つめないで…恥ずかしい…」
「すまん、可愛いなと思ってな」
一瞬にして美月の顔が赤くなった。
いじわるだとは思うかもしれないが、美月の照れたところは本当に可愛い。
だからからかわずにはいられない。
「な、ななな何を言ってるのかな?!」
「何って…言葉のままのことだぞ」
「う、嘘を言っても信じないからねっ!」
腕を組んでそっぽを向いてしまった。
顔は赤いままでちらちらと横目で俺の様子を伺っている。
「はぁ…嘘じゃねぇよ」
「し、信じない!本当に信じない!」
なら、どうしろと?
証明すれば信じてくれるのか?
ーーてか、証明ってなんだよ。
あれか?
女子が好きそうなコテコテの恋愛ドラマみたいなことをすればいいのか?
例えば…顎くいとかして顔を近づけ……ちゅっ。
「すまん、やっぱり嘘」
「は?」
「ちょっと待て…いたああああ」
ボコられた。
襟首を掴まみ、無理やり立たせ、腹に一発と脛をつま先で蹴られた。
その後、勢いよく教室を飛び出して行った。
美月はガチで怒っている。
嘘をついたことに怒っていると思うが、そこまで怒るかな?
「しょーくんもバカね~」
そう言って美月と入れ違えるように近づいてきたクラスメイトで同居人の六花。
なんか偉そうに胸の前に腕を組んでいるのが妙にムカつく。
「バカとはなんだ!」
「もっと女心を知るべきよ。それと、鈍感もほどほどにね」
六花は言いたいことだけを言って、すぐに俺の席から自分の席へと戻って行った。
たしかに六花が言う通り、女心というものを俺は分かっていない。
そもそも男子が女子の女心なんて分かるのだろうか?
大抵の男子はどうやっても分からないと思う。
ごく稀に女心が分かっている男子がいるけど、そいつはたぶん変態だ。
どうやって女心を知ったのかは分からないが、今度そういう奴に出会ったら通報してやろ。
ーー鈍感って何のことだ?
最後に言っていた鈍感が何のことか分からない。
ほどほどにと言われても、どうしようもできないし、そもそも自分のことを鈍感だと思ったことすらない。
ーーまぁ、いいか。気にしてもしょうがない。
予鈴が鳴り、クラスメイトたちが次々と教室から消えていく。
全校長会と始業式のため、みんな体育館に集まっているのだろう。
俺も遅れないうちにみんなの後を追ていく。
ーー後で美月には謝っておくか…。
ちょっとからかっただけとはいえ、悪いのは俺だ。
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