俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第70話 初日の出の太陽
新しい年が始まった。
お正月といえば、初日の出だったり初詣だったりといろいろなイベントがある。
もちろん俺たち五人も初日の出を見に、城山公園城山展望広場までやってきた。
辺りはまだ深夜ということもあり真っ暗である。
人も今年は珍しく俺たちのほかほとんどいない。
「寒いな…」
思ったより寒い。
寒がっている俺をよそに六花たちは何枚も重ね着して暖かそうだ。
俺も重ね着してくればよかったと今になって後悔する。
「しょーくん眠いの?」
「いや眠くないがなんでだ?」
「だって寒そうにしてるから」
「……ごめん。その理由が分からん」
何を言ってるのか分からない。
俺がおかしいのかと思ったが、隣にいた美月も「何言ってるの?」と小声で聞いてきたのでそれはないだろう。
「六花眠いか?」
「いや……」
「そうか」
「やっぱ眠い」
「どっちだよ!」
つい大声が出てしまった。
俺たち以外誰もいないからって、深夜に大声を出すのはマナー的にいけないだろう。
俺はすぐにゴホンと咳払いをして「悪い」とみんなに詫びをいれる。
「僕は別に気にしてないよ」
美月はそう言ってくれたもののユキと愛の声がしない。
怒ってるのだろうかと思い、辺りを見渡すが二人の姿が見えない。
「なぁ、六花。ユキと愛知らないか?」
「グゥ……グゥ……」
「ね、寝てるのか?!」
すげぇ…。立って寝る人初めて見た。
六花は桜島が望める展望台の柵に寄りかかった状態で寝ていた。
このままだとバランスを崩して柵から落ちかねないのでとりあえず座らせた。
「六花ちゃんすごいね」
美月は呆れ半分おもしろ半分でそう呟く。
「まったくだ。ところで美月は二人を知らないよな?」
「うん、だけど大丈夫じゃない?」
「まぁ、そうだな」
ユキと愛も高校生だし。
そこまで心配する必要もないだろう。
「ねぇ見て見て!太陽が出てきたよ!」
「おう本当だ……って、いつ起きたんだよ?!」
突然の声に俺も桜島の影から徐々に顔を出す太陽を見る。
それは本当にキレイで今までの中で一番キレイな初日の出だ。
俺も六花も美月も柵に身を乗り出すぐらいにキレイな桜島と初日の出のコラボを見て感嘆の声が漏れる。
「また一緒に来ようね!」
「……そうだな!」
腕をちょんちょんと引っ張られ六花の方を見ると、満面の笑顔だった。
俺はその笑顔に一瞬見とれた。
来年が今からにも楽しみだ!
お正月といえば、初日の出だったり初詣だったりといろいろなイベントがある。
もちろん俺たち五人も初日の出を見に、城山公園城山展望広場までやってきた。
辺りはまだ深夜ということもあり真っ暗である。
人も今年は珍しく俺たちのほかほとんどいない。
「寒いな…」
思ったより寒い。
寒がっている俺をよそに六花たちは何枚も重ね着して暖かそうだ。
俺も重ね着してくればよかったと今になって後悔する。
「しょーくん眠いの?」
「いや眠くないがなんでだ?」
「だって寒そうにしてるから」
「……ごめん。その理由が分からん」
何を言ってるのか分からない。
俺がおかしいのかと思ったが、隣にいた美月も「何言ってるの?」と小声で聞いてきたのでそれはないだろう。
「六花眠いか?」
「いや……」
「そうか」
「やっぱ眠い」
「どっちだよ!」
つい大声が出てしまった。
俺たち以外誰もいないからって、深夜に大声を出すのはマナー的にいけないだろう。
俺はすぐにゴホンと咳払いをして「悪い」とみんなに詫びをいれる。
「僕は別に気にしてないよ」
美月はそう言ってくれたもののユキと愛の声がしない。
怒ってるのだろうかと思い、辺りを見渡すが二人の姿が見えない。
「なぁ、六花。ユキと愛知らないか?」
「グゥ……グゥ……」
「ね、寝てるのか?!」
すげぇ…。立って寝る人初めて見た。
六花は桜島が望める展望台の柵に寄りかかった状態で寝ていた。
このままだとバランスを崩して柵から落ちかねないのでとりあえず座らせた。
「六花ちゃんすごいね」
美月は呆れ半分おもしろ半分でそう呟く。
「まったくだ。ところで美月は二人を知らないよな?」
「うん、だけど大丈夫じゃない?」
「まぁ、そうだな」
ユキと愛も高校生だし。
そこまで心配する必要もないだろう。
「ねぇ見て見て!太陽が出てきたよ!」
「おう本当だ……って、いつ起きたんだよ?!」
突然の声に俺も桜島の影から徐々に顔を出す太陽を見る。
それは本当にキレイで今までの中で一番キレイな初日の出だ。
俺も六花も美月も柵に身を乗り出すぐらいにキレイな桜島と初日の出のコラボを見て感嘆の声が漏れる。
「また一緒に来ようね!」
「……そうだな!」
腕をちょんちょんと引っ張られ六花の方を見ると、満面の笑顔だった。
俺はその笑顔に一瞬見とれた。
来年が今からにも楽しみだ!
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