俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第46話 風邪の看病?
アイスバケツチャレンジから翌日。
「ゴホンゴホン……」
「ゲホゲホ……」
「何が体調の面は心配ないだよ……まったく」
六花とユキは案の定、風邪を引いてしまった。
二人とも熱は三十八度以上あり、苦しそうだ。
今日は幸いなことに土曜日。病院は午前中に連れて行って薬を貰ってきた。
「なんか……ゴメンね……ゴホンゴホン」
「謝るくらいなら、もう二度とあんなことするな!」
俺はそう言い、二人の額にかけているタオルを取った。
そのタオルを触れた瞬間、ついさっき替えたばかりなのにもう温くなっていることに驚く。
――熱上がってんじゃないか?
俺は六花、ユキの順で額と額をくっつけると……急にものすごく体温が上がったことに気づいた。
「お、おい、お前ら大丈夫か?!急に体温が上がったけど」
そう言い、二人の表情を見ると、先ほどよりも顔が赤くなっていた。
「た、体温が上がったのは…………しょーくんのせい……なんだからね」
六花は布団を頭部まで被り、そう言ったが最後の言葉は聞き取れなかった。
「お兄ちゃんてば……お、女の子にそんなことしちゃダメだよ?特にウチ以外」
ユキは布団を口ぐらいまで被り、そう言ったが……そんなことってどんなこと?
「うーん……よく分かんないが、とりあえず俺は自分の部屋に行くよ。何かあったら呼べよ?」
そう言いながら、二人に再び冷水に漬けて絞ったタオルを額にかけてやる。
その時の二人の反応が「ぁ……ん」だったり「ぅ……」だったりで可愛くて、ちょっとエロかったが。
俺は六花たちの部屋を出ようとした時、ユキに呼び止められた。
「ね……お兄ちゃん……行かないで?」
「……え?」
ユキがベッドから身を起こし、まるで捨てられた犬のようなうるうるした瞳でそう言った。
――え……俺はどうすればいいんだ?
長時間女の子の部屋にいていいのだろうか?
まぁ、ユキは義理とはいえ兄妹だが、六花は違う。
俺は六花の方に視線をやると……なぜか目を逸らされた。
――え、なんで?
別に構わないという意味なのだろうか?
「分かった……けど、ちゃんと寝ろよ?」
「うん、ありがと!お兄ちゃん!」
ユキはパッと花が咲いたように笑顔を見せた。
え、何これ?最近、ラノベとかで義理の妹もののラブコメが多いけど……義理の妹ってサイコーだな!
俺の中で新たなジャンルが開拓された時、六花は射殺せるのではないかと思うぐらいの目で睨んでいた。
「変なこと……しないでよね!」
「するか!」
俺のこと信用してないのかよ!
お前と一緒に暮らし始めて半年以上の間、信用できないこと何かやったか?
やってねぇーだろ?!
本当に……まったく……。
そこら辺のレイプ魔じゃねぇんだよ!
「そこまで言わなくても……グスン」
気がつけば、六花は泣いていた。
お得意の読心術でも使って俺の心を読んだのだろう。
「ああ……悪かった。ゴメンな」
俺は反射的に謝ったのだが、よくよく考えてみれば……謝るのは六花の方だよな?
「と、とにかく安静にしろよ。俺は隅っこの方で読書でもしとくから」
それからというもの、俺は一生懸命看病した。
タオルを替えるのはもちろんのこと、夕食時になれば二人のためにおかゆを作ってあげたり、汗をかいた時は……これはさすがに無理なのでタオルを持ってきてやったり……。
そんなこんなで一日が過ぎ、朝になっていた。
俺は気がつけば、壁に体育座りをしながら壁にもたれかかった状態で眠っていた。
「しょーくん」
「お兄ちゃん」
体を揺すられる感覚で起きてみると、六花とユキが元気そうに微笑んでいた。
「おはよう、しょーくん」
「おはよう、お兄ちゃん」
「ああ……おはよう……もう大丈夫なのか?」
俺は眠たい目を擦りながら、そう聞くと二人とも首を縦に降った。
「そうか良かった……ハックション!」
二人の体調の回復に喜んでいるのも束の間。
なぜか体がとても怠くて重い。
立ち上がろうとしても力が入らず、ふらついてしまう。
――これは……もしかして……
「私たちのが伝染ってしまったのかもね」
六花が俺の様子を見てそう言った。
「……マジか……」
まさか伝染ってしまうとは……。
一応、伝染らないように手洗いうがいをこまめにしていたんだけどなぁ。
「ゴホンゴホン……」
「ゲホゲホ……」
「何が体調の面は心配ないだよ……まったく」
六花とユキは案の定、風邪を引いてしまった。
二人とも熱は三十八度以上あり、苦しそうだ。
今日は幸いなことに土曜日。病院は午前中に連れて行って薬を貰ってきた。
「なんか……ゴメンね……ゴホンゴホン」
「謝るくらいなら、もう二度とあんなことするな!」
俺はそう言い、二人の額にかけているタオルを取った。
そのタオルを触れた瞬間、ついさっき替えたばかりなのにもう温くなっていることに驚く。
――熱上がってんじゃないか?
俺は六花、ユキの順で額と額をくっつけると……急にものすごく体温が上がったことに気づいた。
「お、おい、お前ら大丈夫か?!急に体温が上がったけど」
そう言い、二人の表情を見ると、先ほどよりも顔が赤くなっていた。
「た、体温が上がったのは…………しょーくんのせい……なんだからね」
六花は布団を頭部まで被り、そう言ったが最後の言葉は聞き取れなかった。
「お兄ちゃんてば……お、女の子にそんなことしちゃダメだよ?特にウチ以外」
ユキは布団を口ぐらいまで被り、そう言ったが……そんなことってどんなこと?
「うーん……よく分かんないが、とりあえず俺は自分の部屋に行くよ。何かあったら呼べよ?」
そう言いながら、二人に再び冷水に漬けて絞ったタオルを額にかけてやる。
その時の二人の反応が「ぁ……ん」だったり「ぅ……」だったりで可愛くて、ちょっとエロかったが。
俺は六花たちの部屋を出ようとした時、ユキに呼び止められた。
「ね……お兄ちゃん……行かないで?」
「……え?」
ユキがベッドから身を起こし、まるで捨てられた犬のようなうるうるした瞳でそう言った。
――え……俺はどうすればいいんだ?
長時間女の子の部屋にいていいのだろうか?
まぁ、ユキは義理とはいえ兄妹だが、六花は違う。
俺は六花の方に視線をやると……なぜか目を逸らされた。
――え、なんで?
別に構わないという意味なのだろうか?
「分かった……けど、ちゃんと寝ろよ?」
「うん、ありがと!お兄ちゃん!」
ユキはパッと花が咲いたように笑顔を見せた。
え、何これ?最近、ラノベとかで義理の妹もののラブコメが多いけど……義理の妹ってサイコーだな!
俺の中で新たなジャンルが開拓された時、六花は射殺せるのではないかと思うぐらいの目で睨んでいた。
「変なこと……しないでよね!」
「するか!」
俺のこと信用してないのかよ!
お前と一緒に暮らし始めて半年以上の間、信用できないこと何かやったか?
やってねぇーだろ?!
本当に……まったく……。
そこら辺のレイプ魔じゃねぇんだよ!
「そこまで言わなくても……グスン」
気がつけば、六花は泣いていた。
お得意の読心術でも使って俺の心を読んだのだろう。
「ああ……悪かった。ゴメンな」
俺は反射的に謝ったのだが、よくよく考えてみれば……謝るのは六花の方だよな?
「と、とにかく安静にしろよ。俺は隅っこの方で読書でもしとくから」
それからというもの、俺は一生懸命看病した。
タオルを替えるのはもちろんのこと、夕食時になれば二人のためにおかゆを作ってあげたり、汗をかいた時は……これはさすがに無理なのでタオルを持ってきてやったり……。
そんなこんなで一日が過ぎ、朝になっていた。
俺は気がつけば、壁に体育座りをしながら壁にもたれかかった状態で眠っていた。
「しょーくん」
「お兄ちゃん」
体を揺すられる感覚で起きてみると、六花とユキが元気そうに微笑んでいた。
「おはよう、しょーくん」
「おはよう、お兄ちゃん」
「ああ……おはよう……もう大丈夫なのか?」
俺は眠たい目を擦りながら、そう聞くと二人とも首を縦に降った。
「そうか良かった……ハックション!」
二人の体調の回復に喜んでいるのも束の間。
なぜか体がとても怠くて重い。
立ち上がろうとしても力が入らず、ふらついてしまう。
――これは……もしかして……
「私たちのが伝染ってしまったのかもね」
六花が俺の様子を見てそう言った。
「……マジか……」
まさか伝染ってしまうとは……。
一応、伝染らないように手洗いうがいをこまめにしていたんだけどなぁ。
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