俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件
第44話 滴る女はモテる!【中編】
「で、なんでまた変なことをやろうと思ったんだ?」
「変なことではありません。みなさんはアイスバケツチャレンジをご存知ですか?」
ああ、あれか。
海外で流行った身体障害者を支援する活動だったか?
でも、それを今さらやるのか?
てか、俺たちはそれをする必要があるのか?
いろいろと聞きたいことがたくさん湧いてきたが、とりあえず今は六花の話を聞くことだけにした。
「私たちも身体障害者のみなさんのためにチャレンジしましょう!」
「俺たちチャレンジする必要あるか?」
聞くだけにしようと思ったが、無理だった。
やっぱりちゃんと説明してもらわないと納得できない。
「そうだよ、六花ちゃん!こんな時間に冷たい水でも被ったら風邪引くよ!」
美月が俺の言ったことに賛同してくれたかと思ったが、体調の方でしたか……。
まぁ、たしかに今は十月の下旬。
この時期の夕方は妙に冷える。
そんな中で冷たい水でも被ったら風邪引くのは必然的だろう。
こんな時に風邪でも引いたら、文化祭の準備どころではない。
クラスのみんなに迷惑をかけるとともに恨まれてしまう!
……――いや、そもそも俺ぼっちだし、クラスでは空気みたいな存在だから誰からも気づかれないかもしれない。これはこれでぼっちサイコー!
「しょーくん、なんで泣いてるの?」
「いや、ただ目にゴミが……」
いつの間にか俺は泣いていた。
やっぱりぼっちは悲しい。
友だち欲しい!
「とにかくみんなには水を被ってもらいます。体調の方は心配しなくてもちゃんと毛布は用意してあります」
そう言い、六花は武道館側の外廊下を指で指し示した。
たしかに六花の言う通り、毛布が何枚か積まれている。
そこまでして、いったい何が目的なのだろうか。
「では、さっそく水を被りましょーう♪」
「なんでそんなに楽しそうなんだ?」
もう訳が分からない。
六花は俺の質問を思いっきり無視して、一気にバケツに入った水を頭から被った。
「なっ?!」
「え……」
「あ……」
「ふぇぇぇ?!」
俺と美月と愛とユキはそれぞれ驚きの声を出した。
六花が水を被ったのはいいが、その後が良くない。
長い髪が一瞬にして濡れ、水滴をポタポタと垂れ流している。
全身は当たり前のようにびしょ濡れでなんか……エロい。
次が良くないところなんだが、体操服が水に濡れたことによって、地肌に張り付いている。それはそれは六花の美しいボディラインをそのまま露わにしており……下着……ブラが透けて見えている。ピンク色のフリフリが付いたブラが見えている。見えている。……見えて……いる。
「翔太くんしっかりして!」
「しょーた!」
「お兄ちゃん!」
美月と愛とユキが慌てた様子で俺の体を揺すっている。
どうやら俺は気絶したらしい。
さすが能殺ボディの持ち主である六花ちゃん!
俺はこの後、しばらくは目を覚ますことはなかった。
気がつけば、俺は保健室にいたし、部室に戻れば、みんな帰った後だった。
――せめて、俺が目を覚ますまでは帰ってほしくなかったなぁ。
ホントあいつらは俺に対して冷たい。
この冷たさで風邪を引きそうだ。
でも、これがあいつららしいといえばそうなんだがな。
「変なことではありません。みなさんはアイスバケツチャレンジをご存知ですか?」
ああ、あれか。
海外で流行った身体障害者を支援する活動だったか?
でも、それを今さらやるのか?
てか、俺たちはそれをする必要があるのか?
いろいろと聞きたいことがたくさん湧いてきたが、とりあえず今は六花の話を聞くことだけにした。
「私たちも身体障害者のみなさんのためにチャレンジしましょう!」
「俺たちチャレンジする必要あるか?」
聞くだけにしようと思ったが、無理だった。
やっぱりちゃんと説明してもらわないと納得できない。
「そうだよ、六花ちゃん!こんな時間に冷たい水でも被ったら風邪引くよ!」
美月が俺の言ったことに賛同してくれたかと思ったが、体調の方でしたか……。
まぁ、たしかに今は十月の下旬。
この時期の夕方は妙に冷える。
そんな中で冷たい水でも被ったら風邪引くのは必然的だろう。
こんな時に風邪でも引いたら、文化祭の準備どころではない。
クラスのみんなに迷惑をかけるとともに恨まれてしまう!
……――いや、そもそも俺ぼっちだし、クラスでは空気みたいな存在だから誰からも気づかれないかもしれない。これはこれでぼっちサイコー!
「しょーくん、なんで泣いてるの?」
「いや、ただ目にゴミが……」
いつの間にか俺は泣いていた。
やっぱりぼっちは悲しい。
友だち欲しい!
「とにかくみんなには水を被ってもらいます。体調の方は心配しなくてもちゃんと毛布は用意してあります」
そう言い、六花は武道館側の外廊下を指で指し示した。
たしかに六花の言う通り、毛布が何枚か積まれている。
そこまでして、いったい何が目的なのだろうか。
「では、さっそく水を被りましょーう♪」
「なんでそんなに楽しそうなんだ?」
もう訳が分からない。
六花は俺の質問を思いっきり無視して、一気にバケツに入った水を頭から被った。
「なっ?!」
「え……」
「あ……」
「ふぇぇぇ?!」
俺と美月と愛とユキはそれぞれ驚きの声を出した。
六花が水を被ったのはいいが、その後が良くない。
長い髪が一瞬にして濡れ、水滴をポタポタと垂れ流している。
全身は当たり前のようにびしょ濡れでなんか……エロい。
次が良くないところなんだが、体操服が水に濡れたことによって、地肌に張り付いている。それはそれは六花の美しいボディラインをそのまま露わにしており……下着……ブラが透けて見えている。ピンク色のフリフリが付いたブラが見えている。見えている。……見えて……いる。
「翔太くんしっかりして!」
「しょーた!」
「お兄ちゃん!」
美月と愛とユキが慌てた様子で俺の体を揺すっている。
どうやら俺は気絶したらしい。
さすが能殺ボディの持ち主である六花ちゃん!
俺はこの後、しばらくは目を覚ますことはなかった。
気がつけば、俺は保健室にいたし、部室に戻れば、みんな帰った後だった。
――せめて、俺が目を覚ますまでは帰ってほしくなかったなぁ。
ホントあいつらは俺に対して冷たい。
この冷たさで風邪を引きそうだ。
でも、これがあいつららしいといえばそうなんだがな。
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