What should I do?
ep.7
好きにはなれない部屋だろうがここに住むしかないんだ。
たった二つの段ボール、一つは服でもう一つは日用品。
自分の物なんてそんなに無い。
家具だけで自分要素が全くない部屋。
寝るだけだの部屋だしと唯一持ってきた写真立てを持ち上げた。
笑い会う幸せ溢れる三人の親子写真。
真ん中に写るプラチナブロンドの髪にヴァイオレットの目のまだ幼い愛らしい少年に、髪はその少年の隣にいるイケメンな父親で顔立ちは反対側にいる白い美しい母親似であった。
それを懐かしそうに見詰めていると、インターホンが鳴り響き、写真立てを引き出しの中に閉まった。
スマホの電源を入れると一八時半。
悠人達もう来たのか?
部屋を出てインターホンに映し出されるドアップな悠人の鼻を見てぶっと笑いながら玄関に向かった。
「片付け面倒だしもうやめて来ちゃった」
…何可愛子ぶってんだ?
可愛くねぇし。
お前じゃなくて春がやれー。
「ごめんね、氷真」
申し訳なさそうにする春の頭を撫でてた。
耳が垂れたチワワが見えるんだよ、本当。
犬飼えたらなー。
…榮はいいかな。
「氷真も終わってないだろ?」
そう部屋に来て一時間ぐらいだろうし、当然の様に言うもんだから俺は満面の笑みで終わったと伝えてやった。
「お前昨日から来てんならやっとけよ」
「いやー、面倒でさ。
春に手伝ってもらってやっとって感じ。
後もうちょっとなんだけど疲れちゃって」
溜め息を吐く悠人に、ダメダメじゃんこいつと内心思う俺で、春も苦笑いだ。
「正か春に手伝わせてるから春が片付け終わってないとか言わないよな?」
それに目をぱちくりさせて目線を反らす悠人に殴っていいかと聞くと必死に止められた。
春は春で片付け一瞬で終わるから大丈夫だってさ。
「お前手伝ってもらってんだからお前も手伝えよ」
敬礼ポーズでアイアイサーと返事する悠人の腹に軽めで一発入れてやった。
ヴッと声がこぼれ一歩下がり腹を抱える悠人に
「本気でされたくないなら真面目にやれよ」
とにっこりと告げると、何度も頷かれた。
鳩尾を避けたし軽めだから平気だろ。
やっと一発入れてやったと、これに懲りてちゃんとするだろう。
「相方どうだった?」
「あぁ、うん大丈夫そう」
常識は無さそうだけど。
自己紹介は身分問わず大切だろ。
一人頷く氷真に不思議そうに見る春だった。
「あのクラスメートとは違ってマイペースな奴だし、悠人達とも気が合うと思うしご飯誘ってみる?」
蛆虫に苦笑いしながらも誰かなのか通じている春。
「一応僕達もクラスメートだけど」
「春達は別だから」
妬みとか人間誰しもあるかもしれないけど、そもそも自分で動けば良いだけだろ?
行動しないクラスメート共が悪いのに、それを俺がいたらってだけで…、苛つくだろ。
今思いだすだけで腹が立ってきた。
「そっそれなら氷真の相方も誘ってみようぜ!
なっ?」
肩を組んできた悠人は俺を見ながらなっと笑みを見せるが冷や汗が流れていた。
うん、ちょっと殺気出てたかも。
「来るか分からないけど誘ってみるか」
春をみると苦笑い気味。
ごめんごめんと言いながら、家に入り隣の榮の部屋へと向かった。
「榮、いいか?」
二回ノックをするとうんと返事が返ってきたからドアノブを握り締めて引いた。
「あっ、ちょっと」
「ん?
入ったら駄目だったか?
ごめ…ん……んん?」
開けてしまったし謝って入ったのだが、止めた理由が開けた瞬間に分かってしまった。
言葉にならない程に
「汚い…」
キャンディーの包み紙やお菓子の袋、カップラーメンまで置きっぱなし服は散らかりで、これは入られたくない。
「掃除…したことない」
…金持ちのあるあるか。
昔は掃除が嫌で駄々こねて怒られたっけ。
流石にこの空気がヤバい。
まぁ、リビングを汚さなかっただけいいか。
「うん、部屋掃除しよっか?」
嬉しそうに頷く榮だが
「榮の部屋なんだし手伝えよ」
その言葉にぎこちなく頷いていた。
自分の部屋だから仕方無いだろ。
これで掃除出来るようになれば良好だ。
リビングまでこんな状態になって欲しくないからな。
春は今まで片付けやってたし悠人に手伝わせたろうかとも思ったが、リビングで待ってもらって30分で掃除終わった。
てか、俺掃除得意だし綺麗になった部屋見て榮めっちゃ嬉しそう。
掃除中話では金持ちのあるあるで庶民のお菓子やカップラーメンにハマったらしい。
タンスの引き出し開ければびっしりとお菓子とカップラーメンが入ってちょっと引きそうには…なってないよ。
「よし、ご飯行くぞ」
「え…、カップ」
「不健康だし太ってハゲてもいいならよし」
「…ハゲ…行く」
カップラーメンが恋しいのかタンスを見ながら部屋のドアを閉める榮だった。
嘘じゃない、カップラーメンの食べ過ぎでハゲると聞いたことがあるし。
やっぱ太るよりもハゲる方が嫌だよな。
たった二つの段ボール、一つは服でもう一つは日用品。
自分の物なんてそんなに無い。
家具だけで自分要素が全くない部屋。
寝るだけだの部屋だしと唯一持ってきた写真立てを持ち上げた。
笑い会う幸せ溢れる三人の親子写真。
真ん中に写るプラチナブロンドの髪にヴァイオレットの目のまだ幼い愛らしい少年に、髪はその少年の隣にいるイケメンな父親で顔立ちは反対側にいる白い美しい母親似であった。
それを懐かしそうに見詰めていると、インターホンが鳴り響き、写真立てを引き出しの中に閉まった。
スマホの電源を入れると一八時半。
悠人達もう来たのか?
部屋を出てインターホンに映し出されるドアップな悠人の鼻を見てぶっと笑いながら玄関に向かった。
「片付け面倒だしもうやめて来ちゃった」
…何可愛子ぶってんだ?
可愛くねぇし。
お前じゃなくて春がやれー。
「ごめんね、氷真」
申し訳なさそうにする春の頭を撫でてた。
耳が垂れたチワワが見えるんだよ、本当。
犬飼えたらなー。
…榮はいいかな。
「氷真も終わってないだろ?」
そう部屋に来て一時間ぐらいだろうし、当然の様に言うもんだから俺は満面の笑みで終わったと伝えてやった。
「お前昨日から来てんならやっとけよ」
「いやー、面倒でさ。
春に手伝ってもらってやっとって感じ。
後もうちょっとなんだけど疲れちゃって」
溜め息を吐く悠人に、ダメダメじゃんこいつと内心思う俺で、春も苦笑いだ。
「正か春に手伝わせてるから春が片付け終わってないとか言わないよな?」
それに目をぱちくりさせて目線を反らす悠人に殴っていいかと聞くと必死に止められた。
春は春で片付け一瞬で終わるから大丈夫だってさ。
「お前手伝ってもらってんだからお前も手伝えよ」
敬礼ポーズでアイアイサーと返事する悠人の腹に軽めで一発入れてやった。
ヴッと声がこぼれ一歩下がり腹を抱える悠人に
「本気でされたくないなら真面目にやれよ」
とにっこりと告げると、何度も頷かれた。
鳩尾を避けたし軽めだから平気だろ。
やっと一発入れてやったと、これに懲りてちゃんとするだろう。
「相方どうだった?」
「あぁ、うん大丈夫そう」
常識は無さそうだけど。
自己紹介は身分問わず大切だろ。
一人頷く氷真に不思議そうに見る春だった。
「あのクラスメートとは違ってマイペースな奴だし、悠人達とも気が合うと思うしご飯誘ってみる?」
蛆虫に苦笑いしながらも誰かなのか通じている春。
「一応僕達もクラスメートだけど」
「春達は別だから」
妬みとか人間誰しもあるかもしれないけど、そもそも自分で動けば良いだけだろ?
行動しないクラスメート共が悪いのに、それを俺がいたらってだけで…、苛つくだろ。
今思いだすだけで腹が立ってきた。
「そっそれなら氷真の相方も誘ってみようぜ!
なっ?」
肩を組んできた悠人は俺を見ながらなっと笑みを見せるが冷や汗が流れていた。
うん、ちょっと殺気出てたかも。
「来るか分からないけど誘ってみるか」
春をみると苦笑い気味。
ごめんごめんと言いながら、家に入り隣の榮の部屋へと向かった。
「榮、いいか?」
二回ノックをするとうんと返事が返ってきたからドアノブを握り締めて引いた。
「あっ、ちょっと」
「ん?
入ったら駄目だったか?
ごめ…ん……んん?」
開けてしまったし謝って入ったのだが、止めた理由が開けた瞬間に分かってしまった。
言葉にならない程に
「汚い…」
キャンディーの包み紙やお菓子の袋、カップラーメンまで置きっぱなし服は散らかりで、これは入られたくない。
「掃除…したことない」
…金持ちのあるあるか。
昔は掃除が嫌で駄々こねて怒られたっけ。
流石にこの空気がヤバい。
まぁ、リビングを汚さなかっただけいいか。
「うん、部屋掃除しよっか?」
嬉しそうに頷く榮だが
「榮の部屋なんだし手伝えよ」
その言葉にぎこちなく頷いていた。
自分の部屋だから仕方無いだろ。
これで掃除出来るようになれば良好だ。
リビングまでこんな状態になって欲しくないからな。
春は今まで片付けやってたし悠人に手伝わせたろうかとも思ったが、リビングで待ってもらって30分で掃除終わった。
てか、俺掃除得意だし綺麗になった部屋見て榮めっちゃ嬉しそう。
掃除中話では金持ちのあるあるで庶民のお菓子やカップラーメンにハマったらしい。
タンスの引き出し開ければびっしりとお菓子とカップラーメンが入ってちょっと引きそうには…なってないよ。
「よし、ご飯行くぞ」
「え…、カップ」
「不健康だし太ってハゲてもいいならよし」
「…ハゲ…行く」
カップラーメンが恋しいのかタンスを見ながら部屋のドアを閉める榮だった。
嘘じゃない、カップラーメンの食べ過ぎでハゲると聞いたことがあるし。
やっぱ太るよりもハゲる方が嫌だよな。
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