What should I do?
ep.5
「…何かあった?」
そう、俺の顔を見ながら悠人は言い、春もちらちらと此方を見て頷いていた。
「あぁ、すっごいイケメンに会ったんだよ。
あいつ俺の事不細工って評価しやがってさ、あいつのあの顔に比べたらイケメンじゃないのは分かるけど、不細工だそ?
あ"~今思い出したら又腹立ってきた」
歩くスピードを早めるが
「寮の場所知らないのに先行くなよ!
道迷っても知らないぞ」
歩くスピードを緩めた。
しょうがない、俺は方向音痴なんだ。
「不細工だと思った事はなかったんだけど、俺って不細工だったのか?」
横にいる春に聞いてみると首を傾げ返答に迷っている事に、肯定的で落ち込んだ。
そんな俺にバタバタ首を振って
「氷真は不細工じゃないよ。
普通だよ普通!
ねぇ、悠人もそうだよね?」
…普通か。
「春、それもじゃっかん慰められてないからな」
「えっ!?
あっ、ごめん!」
項垂れる俺に両手を合わせ謝る春に、大丈夫と伝えてもやっぱ内心はショックであった。
こんな姿なら比較されるのは当たり前か。
自分でも鏡見てヤバッと思ったし。
でもそれはそれで、こいつらと話したいならなんとかすれば良いだけの話だから、俺にとってはどうでもいい。
こんな見た目の俺に話し掛けてくれたんだし、誰でも友達にはなれるんだろ。
「これから俺、ちょっと自重するわ」
そんな俺に、肩を叩かれてにっこりな悠人。
「落ち込む氷真はちょっと可愛い」
「慰めになってないし、お前に言われても嬉しくねぇ」
弁慶の泣き所を蹴ってやると、イッタァァ~っと膝を抱えしゃがみこんだ。
ちゃんと力加減したから大丈夫。
涙目の悠人を見て、俺と春は笑い若干スッキリしたからいっか。
昇降口から出て噴水を越えると三つの別れ道があり、左道の先に寮があった。
右道は生徒会&風紀委員専用寮がある。
寝込みに襲われる事もあった為に凄い厳重にしてあるらしい。
一般寮が見た感じ高級ホテルの様だった為に、専用寮がどんなものなのか少し気になった。
自動ドアを過ぎてすっげぇと声が漏れていた俺。
だってシャンデリアだぞ!
見たこと…あるけど、流石にこんな寮あり得ないって感じだ。
まさか俺がこんな寮に、似合わねぇと感じふっと笑う始末だ。
すんなりと通る悠人と春を見て、庶民と金持ちを実感させられた。
高級ホテルとは違うのは、自動ドアを経てフロントが無く一つの部屋があった事だ。
「ここ寮長の部屋な。
挨拶と自分の部屋のカードキー貰うんだよ」
そう言って悠人はインターホンを押し、ガチャッと扉から出て来る人を見た。
「新入生だよね~
いらっしゃい!」
髪が肩下まであって、ハーフアップに括る美人さんだ。
茶髪で茶目がくっきりの、女子だと見間違う事間違いなし!
春なんか見惚れるし、悠人は苦笑い。
「今日から寮でお世話になります四宮氷真です。
カードキーを貰いに来ました。
今後とも宜しくお願いします」
最初が肝心だ!
先輩だし、挨拶しないとな。
…先輩って言ってもあいつに挨拶してなかったな~。
まぁ、名前も知らないし失礼な奴だったしいっか。
俺の後に続き春は緊張していたものの、噛まずに挨拶出来て嬉しそうな所が、尻尾を振るチワワみたいで頭を撫でた。
美人さんはそんな俺達を見てへぇ~と呟き微笑んだ。
「私、副島薫です。
寮長で先輩でもあるけど、気軽に薫ちゃんとでも呼んでね!」
うん、クラスメート達より好い人だ。
手を出され握手した。
「悠ちゃんは渡したから、春ちゃんと氷真くんのね!
ちょっと待っててね~」
扉が閉まり、はぁ~と息を吐く悠人。
「俺あの人苦手。
姉貴にちょっと似てるし」
ぼそっと呟く言葉に苦笑いした。
「おねぇ感はあるけど、好い人だと思うよ?
氷真を睨まなかったし」
そう評価する春に、悠人は薄目で溜め息を溢す。
首を振り春の肩を叩き真剣な目で話す。
「好印象でも、あ~言う奴って裏表ヤバいって。
絶対ナルシだし、近付きたくない絶対危ないタイプ!
だから春は絶対近付かない方がいいぞ!」
そうブルッと震える悠人に、何か経験した事があるのかな。
その言葉には同感だと思う俺だったが
「まぁ、初対面で決めつけるのもなんだし、長い付き合いで分かってくるだろ?」
俺の言葉に二人は頷いた。
「えっと、学生寮の説明するね。
2Fは浴場と売店に食堂があるから、部屋でご飯作るの面倒だったり、皆でお風呂入りたかったらここね。
3F~5Fが3年の寮。
6F~8Fが2年の寮。
9F~10Fが1年の寮。
学年によって部屋の内装とかも変わってくるから、1年は2階分しか無いから部屋数は多く一部屋2.3年よりは部屋小さいからね。
後、二人部屋だから相方とは仲良く生活してね」
カードキーを渡され最後にウインクを忘れず、じゃあねと言って扉を閉めた。
そういや、俺は初オネエだ。
男子校だしい悠人の話を聞いて、いるかもとは思っていた。
スカート履いていようが、似合っていればいいだろ?
その点で言えば寮長は合格であった。
そう、俺の顔を見ながら悠人は言い、春もちらちらと此方を見て頷いていた。
「あぁ、すっごいイケメンに会ったんだよ。
あいつ俺の事不細工って評価しやがってさ、あいつのあの顔に比べたらイケメンじゃないのは分かるけど、不細工だそ?
あ"~今思い出したら又腹立ってきた」
歩くスピードを早めるが
「寮の場所知らないのに先行くなよ!
道迷っても知らないぞ」
歩くスピードを緩めた。
しょうがない、俺は方向音痴なんだ。
「不細工だと思った事はなかったんだけど、俺って不細工だったのか?」
横にいる春に聞いてみると首を傾げ返答に迷っている事に、肯定的で落ち込んだ。
そんな俺にバタバタ首を振って
「氷真は不細工じゃないよ。
普通だよ普通!
ねぇ、悠人もそうだよね?」
…普通か。
「春、それもじゃっかん慰められてないからな」
「えっ!?
あっ、ごめん!」
項垂れる俺に両手を合わせ謝る春に、大丈夫と伝えてもやっぱ内心はショックであった。
こんな姿なら比較されるのは当たり前か。
自分でも鏡見てヤバッと思ったし。
でもそれはそれで、こいつらと話したいならなんとかすれば良いだけの話だから、俺にとってはどうでもいい。
こんな見た目の俺に話し掛けてくれたんだし、誰でも友達にはなれるんだろ。
「これから俺、ちょっと自重するわ」
そんな俺に、肩を叩かれてにっこりな悠人。
「落ち込む氷真はちょっと可愛い」
「慰めになってないし、お前に言われても嬉しくねぇ」
弁慶の泣き所を蹴ってやると、イッタァァ~っと膝を抱えしゃがみこんだ。
ちゃんと力加減したから大丈夫。
涙目の悠人を見て、俺と春は笑い若干スッキリしたからいっか。
昇降口から出て噴水を越えると三つの別れ道があり、左道の先に寮があった。
右道は生徒会&風紀委員専用寮がある。
寝込みに襲われる事もあった為に凄い厳重にしてあるらしい。
一般寮が見た感じ高級ホテルの様だった為に、専用寮がどんなものなのか少し気になった。
自動ドアを過ぎてすっげぇと声が漏れていた俺。
だってシャンデリアだぞ!
見たこと…あるけど、流石にこんな寮あり得ないって感じだ。
まさか俺がこんな寮に、似合わねぇと感じふっと笑う始末だ。
すんなりと通る悠人と春を見て、庶民と金持ちを実感させられた。
高級ホテルとは違うのは、自動ドアを経てフロントが無く一つの部屋があった事だ。
「ここ寮長の部屋な。
挨拶と自分の部屋のカードキー貰うんだよ」
そう言って悠人はインターホンを押し、ガチャッと扉から出て来る人を見た。
「新入生だよね~
いらっしゃい!」
髪が肩下まであって、ハーフアップに括る美人さんだ。
茶髪で茶目がくっきりの、女子だと見間違う事間違いなし!
春なんか見惚れるし、悠人は苦笑い。
「今日から寮でお世話になります四宮氷真です。
カードキーを貰いに来ました。
今後とも宜しくお願いします」
最初が肝心だ!
先輩だし、挨拶しないとな。
…先輩って言ってもあいつに挨拶してなかったな~。
まぁ、名前も知らないし失礼な奴だったしいっか。
俺の後に続き春は緊張していたものの、噛まずに挨拶出来て嬉しそうな所が、尻尾を振るチワワみたいで頭を撫でた。
美人さんはそんな俺達を見てへぇ~と呟き微笑んだ。
「私、副島薫です。
寮長で先輩でもあるけど、気軽に薫ちゃんとでも呼んでね!」
うん、クラスメート達より好い人だ。
手を出され握手した。
「悠ちゃんは渡したから、春ちゃんと氷真くんのね!
ちょっと待っててね~」
扉が閉まり、はぁ~と息を吐く悠人。
「俺あの人苦手。
姉貴にちょっと似てるし」
ぼそっと呟く言葉に苦笑いした。
「おねぇ感はあるけど、好い人だと思うよ?
氷真を睨まなかったし」
そう評価する春に、悠人は薄目で溜め息を溢す。
首を振り春の肩を叩き真剣な目で話す。
「好印象でも、あ~言う奴って裏表ヤバいって。
絶対ナルシだし、近付きたくない絶対危ないタイプ!
だから春は絶対近付かない方がいいぞ!」
そうブルッと震える悠人に、何か経験した事があるのかな。
その言葉には同感だと思う俺だったが
「まぁ、初対面で決めつけるのもなんだし、長い付き合いで分かってくるだろ?」
俺の言葉に二人は頷いた。
「えっと、学生寮の説明するね。
2Fは浴場と売店に食堂があるから、部屋でご飯作るの面倒だったり、皆でお風呂入りたかったらここね。
3F~5Fが3年の寮。
6F~8Fが2年の寮。
9F~10Fが1年の寮。
学年によって部屋の内装とかも変わってくるから、1年は2階分しか無いから部屋数は多く一部屋2.3年よりは部屋小さいからね。
後、二人部屋だから相方とは仲良く生活してね」
カードキーを渡され最後にウインクを忘れず、じゃあねと言って扉を閉めた。
そういや、俺は初オネエだ。
男子校だしい悠人の話を聞いて、いるかもとは思っていた。
スカート履いていようが、似合っていればいいだろ?
その点で言えば寮長は合格であった。
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