チート×異世界転移=最強・・・?
第26話 パーティ後
一通り、この会場に来ていた貴族達との挨拶が終わったので、ここからはパーティを楽しむことにした。
「ケイゴ様!見てください、これ! そこのメイドさんに頼めば、自分で作って自分で食べられますよ!」
そう言って見せてきたのは、またまたよくわからない食べ物だったが、こっちは出店で食べた物とは違い、かなり食欲が湧く美味しそうな食べ物だった。見た目はデザート的な感じだ。
「おー!美味しそうだな!俺も頼んでみようかな...」
確かにまだあんまりお腹すいてないが、何も食べないのも勿体ないので、せっかくだし食べてみることにした。
「あのーすいません、メイドさん?ここに来ると作れると聞いたのですが...」
「あ、はい!ここで出来ますよ!作ってみますか?自分で作って食べると、より美味しさがましますよ!」
「じゃあ、お願いします!」
その後、教えて貰いながら自分で作ったメカリル(メイドさんに名前を教えてもらった)という食べ物は、見た通り、かなり美味しかった。食文化は、日本よりも進んでいるかもしれない。
その後パーティが終わり、貴族の方々に見送られパーティ会場を出ると、オルタスさんが入口の前にいた。
「やぁ、みんな。楽しめたかい?」
「あはは、まぁそれなりに。」
俺はちょっと苦笑いになった。あの量の貴族を相手するのは精神がすり減る思いだったからな。
「それは良かった。ところでみんな、このあと時間はないかい?もし良かったら、僕の父上に会っていかないかい?歓迎するよ。」
うーん。貴族は懲り懲りだが、オルタスさんはいいひとそうだし、この人の父さんもいい人だと思うから、すこしくらいなら会っていってもいいかな。それに、明日に控えている国王との謁見の予行練習にもなりそうだし。
「じゃあ、お会いできればな、と思うんですけど...」
「よしきた!それじゃあ、僕の馬車を呼ぶから少しここで待っててくれる?」
「分かりました。」
そう言うと、オルタスさんはどこかへ行ってしまった。
「ちょ、圭吾、貴族はもう懲り懲りだよ。」
「わ、私も、貴族は苦手になりそうです...」
みんな反対派だったのか。まぁ、確かに今日の人達はすごかったからな。
「いや、オルタスさんはいいひとそうだし、大丈夫じゃないか?」
「うーん、そうですかねぇ。そうだといいですね。」
しばらくすると、オルタスさんが戻ってきた。
「よし、それじゃあ行こうか。」
「はい、よろしくお願いします。」
「うん。」
俺達は馬車に揺られている間、オルタスさんに色々質問した。具体的には、この国の王族のことについてだ。
「うーん、そうだなぁ。1つ前の国王に2人の子供がいて、その二人の子供が今は実権を握っているんだ。だけど最近、その兄弟が喧嘩し始めてね。今少し国内が荒れているんだよね。父上がなんとか頑張って機嫌をとっているんだけど、大変だと言っていたよ。」
「なるほど。1つ前の国王は何も言わないんですか?」
「その国王はもう亡くなったんだ。だから跡継ぎが実権を握っているんだよ。どっちかに決めておいてくれればこんなことにならなかったのにね。」
そう言って肩を竦めた。
「他には、兄と弟、それぞれ跡継ぎがいるんだけど、その2人も仲が良くないんだよね。次の実権を握るのはどっちかに絞られそうだからね。」
「貴重な情報、どうもありがとうございます。」
「そんなでもないよ。この位はどの貴族でも知っていることさ。さて、そろそろ着くよ。」
そう言われて見えてきたのは、王城よりは少し小さいが、それでも迫力がある大きな屋敷だった。
「「「お帰りなさいませ、オルタス様。」」」
家に入ると、たくさんのメイドが玄関前にいた。
「ああ、ただいま。父上はいるか?」
「ご主人様なら、自室におられるはずです。」
「ありがとう。じゃあ、ぼくについてきて。」
「はい、分かりました。」
と、廊下を歩いていると、不意に前からこんな声が聞こえた。
「オタ兄様!帰っていたんですね!お帰りなさい!」
「ああ、ただいまヘリス。」
「オタ兄様、こちらの方々は?」
「この人たちは、今回冒険者として王都に招かれたすごい人たちだよ。それぞれ、ケイゴ君、ショウ君、リリィちゃんだ。」
「初めまして、オルタス兄様の弟のヘリス・グリンと申します。お見知り置きを。」
へぇ。さすが貴族の息子、礼儀正しいな。
「こちらこそよろしくお願いします。」
「ところでオタ兄様、これからどちらへ?」
「この方達を父上にご紹介しようと思ってね。」
「僕もついて行ってもいいですか!?」
へリスは瞳をキラキラさせながら、興奮したような声でそう言った。
「ああ、いいよ。ただし。静かにしててね。」
「分かりました!」
こんな謁見についてきても、何も面白いことなんてないと思うんだけどな。
そんな疑問を抱きながら、俺はオルタスについて行った。
「ケイゴ様!見てください、これ! そこのメイドさんに頼めば、自分で作って自分で食べられますよ!」
そう言って見せてきたのは、またまたよくわからない食べ物だったが、こっちは出店で食べた物とは違い、かなり食欲が湧く美味しそうな食べ物だった。見た目はデザート的な感じだ。
「おー!美味しそうだな!俺も頼んでみようかな...」
確かにまだあんまりお腹すいてないが、何も食べないのも勿体ないので、せっかくだし食べてみることにした。
「あのーすいません、メイドさん?ここに来ると作れると聞いたのですが...」
「あ、はい!ここで出来ますよ!作ってみますか?自分で作って食べると、より美味しさがましますよ!」
「じゃあ、お願いします!」
その後、教えて貰いながら自分で作ったメカリル(メイドさんに名前を教えてもらった)という食べ物は、見た通り、かなり美味しかった。食文化は、日本よりも進んでいるかもしれない。
その後パーティが終わり、貴族の方々に見送られパーティ会場を出ると、オルタスさんが入口の前にいた。
「やぁ、みんな。楽しめたかい?」
「あはは、まぁそれなりに。」
俺はちょっと苦笑いになった。あの量の貴族を相手するのは精神がすり減る思いだったからな。
「それは良かった。ところでみんな、このあと時間はないかい?もし良かったら、僕の父上に会っていかないかい?歓迎するよ。」
うーん。貴族は懲り懲りだが、オルタスさんはいいひとそうだし、この人の父さんもいい人だと思うから、すこしくらいなら会っていってもいいかな。それに、明日に控えている国王との謁見の予行練習にもなりそうだし。
「じゃあ、お会いできればな、と思うんですけど...」
「よしきた!それじゃあ、僕の馬車を呼ぶから少しここで待っててくれる?」
「分かりました。」
そう言うと、オルタスさんはどこかへ行ってしまった。
「ちょ、圭吾、貴族はもう懲り懲りだよ。」
「わ、私も、貴族は苦手になりそうです...」
みんな反対派だったのか。まぁ、確かに今日の人達はすごかったからな。
「いや、オルタスさんはいいひとそうだし、大丈夫じゃないか?」
「うーん、そうですかねぇ。そうだといいですね。」
しばらくすると、オルタスさんが戻ってきた。
「よし、それじゃあ行こうか。」
「はい、よろしくお願いします。」
「うん。」
俺達は馬車に揺られている間、オルタスさんに色々質問した。具体的には、この国の王族のことについてだ。
「うーん、そうだなぁ。1つ前の国王に2人の子供がいて、その二人の子供が今は実権を握っているんだ。だけど最近、その兄弟が喧嘩し始めてね。今少し国内が荒れているんだよね。父上がなんとか頑張って機嫌をとっているんだけど、大変だと言っていたよ。」
「なるほど。1つ前の国王は何も言わないんですか?」
「その国王はもう亡くなったんだ。だから跡継ぎが実権を握っているんだよ。どっちかに決めておいてくれればこんなことにならなかったのにね。」
そう言って肩を竦めた。
「他には、兄と弟、それぞれ跡継ぎがいるんだけど、その2人も仲が良くないんだよね。次の実権を握るのはどっちかに絞られそうだからね。」
「貴重な情報、どうもありがとうございます。」
「そんなでもないよ。この位はどの貴族でも知っていることさ。さて、そろそろ着くよ。」
そう言われて見えてきたのは、王城よりは少し小さいが、それでも迫力がある大きな屋敷だった。
「「「お帰りなさいませ、オルタス様。」」」
家に入ると、たくさんのメイドが玄関前にいた。
「ああ、ただいま。父上はいるか?」
「ご主人様なら、自室におられるはずです。」
「ありがとう。じゃあ、ぼくについてきて。」
「はい、分かりました。」
と、廊下を歩いていると、不意に前からこんな声が聞こえた。
「オタ兄様!帰っていたんですね!お帰りなさい!」
「ああ、ただいまヘリス。」
「オタ兄様、こちらの方々は?」
「この人たちは、今回冒険者として王都に招かれたすごい人たちだよ。それぞれ、ケイゴ君、ショウ君、リリィちゃんだ。」
「初めまして、オルタス兄様の弟のヘリス・グリンと申します。お見知り置きを。」
へぇ。さすが貴族の息子、礼儀正しいな。
「こちらこそよろしくお願いします。」
「ところでオタ兄様、これからどちらへ?」
「この方達を父上にご紹介しようと思ってね。」
「僕もついて行ってもいいですか!?」
へリスは瞳をキラキラさせながら、興奮したような声でそう言った。
「ああ、いいよ。ただし。静かにしててね。」
「分かりました!」
こんな謁見についてきても、何も面白いことなんてないと思うんだけどな。
そんな疑問を抱きながら、俺はオルタスについて行った。
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