チート×異世界転移=最強・・・?

あるみん

第23話 王都にて

襲撃のあとは、特に何も無く王都に着いた。

王都につき、護衛たちに感謝を述べたあと、元々国が取っておいてくれた宿に向かう。

「うーんと、ここを真っ直ぐ行って、2つ目の角を右に曲がったら、左手側に貴族用の宿があるんだけど、そこに泊まって欲しいの。もう既に部屋は取ってあるわ。 それじゃあ、私は国王に報告してくるわ。ついでにロディックの件も伝えたいから、着いてきてね? 良ければシャルさんもどうぞ!」

そう言うと、ソニアさんはロディックさんを引っ張って、王城の方に向かっていった。

「それじゃあ、その宿に行ってみるか。」

「しゅっぱーつ!」

馬車の中で聞いた話だと、国王との謁見は、着いた日の次の日、つまり明日だ。
それまでは基本自由らしいので、宿にチェックインした後、王都の観光をすることにした。

「いらっしゃいませー。」

「えーっと、予約していたんですけど...」

「ケイゴ様とショウ様とリリィ様ですね?」

「あ、はい、そうです。」

「どうぞこちらの部屋へ!」

案内された部屋は、めちゃ広かった。

「う、うわぁ...」

勝に至っては、声すら出ないようで、面白い表情になっていた。

「勝、変顔しなくていいぞ。」

「え!?あ、うん。」

焦ってるのも面白いなー。

そんなことを思いながら、部屋に入っていく。

部屋の広さは、多分今の時代のコンビニくらいある。
それに加えて、バスルームや寝室もあるのだから、広すぎる気もする。

「では、ごゆっくりー。」

そう言って、宿の人は戻って行った。

「とりあえず部屋の中見てみる?」

「そうだね。」

さっきも言った通りだが、リビングはコンビニくらいで、基本物は置かれていないな。
強いて言うなら、超でかいソファーがあるくらい。

「座り心地抜群ですよ!」

リリィも子供みたいにはしゃいでるな。
と、勝もソファーに、飛び込むようにして座った。

「ほんとだ!座り心地めっちゃいい!」

俺も飛び込んでみたかったが、さすがに自重して、普通に座った。

「おお、これは...」

思っていたよりもかなりいい。
ふわふわし過ぎているのではなく、軽く反発してきて絶妙な感じだ。

俺達はそのあと、バスルームを一通り見た後(ここもかなり広かった)、寝室に向かった。

「さーて、寝室だが...」

嫌な予感がしていたが、やはりベッド3つが、綺麗に並べられていた。

「よし、次に行こう。」

まぁ、分かると思うが、リリィと同じ部屋で寝る、という事だ。
リリィも若干赤くなっているが、とりあえず今はスルーする。

「よし、観光に行こう!」

そんなこんなで、観光することになった。

「さて、まだ昼前な訳だが、どこに行きたい?」

行きたいところをまとめた結果、最初に武器屋に行ったあと、その辺の店で昼ごはんを食べる。そのあと適当にぶらぶらして、王都と街の違いを見つつ、気になった店に入り、夕飯までに宿に戻ってくる、というプランで行くことにした。

プラン通りに動き、まず最初に武器屋に行った。

「いらっしゃいませー!」

「おおおお!」

さすが王都と言うべきか、街よりも広く、また綺麗で種類も多かった。
ただ、初心者用の武器はほぼ無かった。多分ここに来るのは、王城に招待される人や、金がある貴族ばかりなのだろう。

「ねぇねぇ圭吾、これとかどう?」

見てみると、そこにはこう書いてあった。

・覇者の剣 金貨3枚

特殊効果︰装備者の戦闘力5万以上の場合、攻撃力2倍

「おおおお...」

見た目は、大体の形はロングソードと変わらないが、柄の部分がかなり凝っていて、よく分からないが赤い宝石みたいなものも付いていた。

「おい、そこの兄ちゃん達にはその剣は早いぜ。しかもそんなに金も持ってねぇだろ?ここはお前達の来るところじゃねぇ、家に帰ってな!」

と、急に後ろからそんな声がかけられた。

振り返ると、そこには3人、大柄な男達がニヤニヤしながら立っていた。

「はぁ。面倒なヤツらに絡まれたな。」

「いや圭吾、無視して他を見よう?」

「そうだな。」

俺達は構ってやる必要は無いので、スルーしてそのまま売り物を漁っていく。

と、男達の横を通り抜けようとした時、急に腕を掴まれた。

「全部聞こえてんだよ。おいお前ら、この俺に喧嘩を売るってのか!?」

実にめんどくさい。

「はぁ。分かりましたよ。買えばいいんでしょ?」

「そういう事じゃねえ!おい、俺たちを馬鹿にした罰だ、俺と決闘しろ。もし俺が勝ったら、そこの嬢ちゃんを貰うからな。」

「ふーん。で?俺が勝ったら?」

「こいつ勝つ気でいるぜ じゃあ、勝ったらどうするか決めさせてやるよ。」

まだニヤニヤしている。

「じゃあ、俺と俺の後ろの2人に、ここの店で装備を買ってください。それで。」

「いいだろう。負ける気はしないからな!」

「その前に、この剣買ってきます。せっかくだからこの剣で戦ってやるよ。」

そう言って俺は会計しに、レジに向かった。

2分後

2人とも準備が出来たので、決闘が始まった。

コメント

  • 久留米天狗

    誤字報告(23話)。…もし俺が買ったら、そこの嬢ちゃんを貰うからな。」違うでしょう『勝ったら』でしょう

    4
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