仕事やめて神の代行者始めました
パーティー
「ちょっとそこの君」
振り替えるとそこには鉄の鎧を身にまとった、剣士らしき男がこちらに手を上げながら立っている。
「君初心者だろ?良かったらうちのギルドに入らないかい?初心者だと一人で依頼をこなすのは難しいだろうし、うちのギルドには強い奴等が結構いるからさ」
「ふん、お前なんかよりシガミの方が万倍強いわよくそんな口が聞けるな人間」
「イータ余計な事を言うな」
「はっはっは、元気な子だね君の子かい?」
「まさかハハハ」
「私が新たな命を授けたからな、私の子だ」
「…」
「……」
「と、ところでこの町は勇者が生まれた町だとか」
なんとか話題を切り替えねば、この辺な空気をたちきらないと。
「あ、あぁ数百年前にね、話によると勇者が生まれたのは実はそれで3回目らしい」
「それはどういう?」
「過去数百年というこの町の歴史において、この町で生まれ勇者として名をはせたものが一人だけじゃなかったということさ」
三人もの勇者がこの町で誕生したってことか?そう考えるとこの町がここまで賑やかになったのも頷けるな、それにしても勇者が生まれる町か何か秘密があるのだろうか。
「皮肉なものだな」
「え?」
イータは確かにそう言った、それが何の意味を示しているのか僕には分からなかったが、イータの表情は少し悲しそうにも見えた。
「おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前はガストン魔討の刀ってギルドのマスターだそれでどうだろう」
「悪いけど遠慮しておくよ、もう少し自分の足で歩いてみたいんだ」
「そうか、僕達はだいたいここにいるから気が変わったら話しかけてくれ」
ガストンと名乗る男はそう言うと奥の方へと姿を消した。
「私は少し寄るところがあるでな、別行動にするぞ」
「おいおい、迷子にならないだろうな」
「子供扱いするでない、シガミが何処にいようと集中すればすぐに分かる」
「そうか、ならどうぞ」
「うむ、また後で」
イータはトタトタと人混みに消えていった。さて、僕も少し町を見学でもするか。とその時後ろから呼び止められる。
「あの、すみません」
「はい?」
振り替えると、そこには杖を持った金髪の可愛らしい女の子がこちらを見つめている。
あれ?僕に話しかけたんだよな、でもこの子知らないしましてやこんなに可愛い子が僕なんかに話しかけることもなさそうだ、もしかして話しかけたのは僕じゃないやつ?うわ、それ一番恥ずかしいやつじゃん、あのって話しかけられて、「なんでしょうか」「いえ、あなたじゃないです」ってやつやばいそう考えると異常に恥ずかしくなってきた。
「あの、シガミ様ですよね?」
え、僕の名前を言っているもしかして本当に僕に話しかけてる?
「はい、そうですけどどこかでお会いしましたっけ?」
「先ほどハンター登録されてたので、私はティリアス=ゾーイといいます。クラスはブロンズで神官をしています」
「そのゾーイさんが何か用でしょうか?」
「よかったら、私とパーティーを組んでくれませんか?」
こんな可愛い子とパーティーだって!?もちろんオーケーっと言いたいところだが、たった今入ったばかりの明らかに新米の僕とわざわざパーティー組むのか?それに神官っておそらく回復とか補助する感じの役職だよな、それなら僕なんかと組むより他のパーティーに引っ張りだこなんじゃないのか?
「失礼ですがなぜ新米の僕と?神官さんなら他の人たちから人気高そうですけど」
「私もまだ入ったばかりでして、確かにとても強い方に誘われることもありますが、ただ着いていくだけでは強くなれないと思うんです、なので同じくらいの方とご一緒したいと思っていたときに丁度登録されている貴方を見かけたもので」
成る程そういう理由か、こちらとしては断る理由もないしそれに特に用事もないしな…、とか言ったらイータの奴が怒りだしそうだけど、「やることなら山ほどあるではないか!さっさとソウルを集めぬか!」ってね、まぁ今はイータとは別行動してるしいいか。
「いいですよ、僕でよければ」
「ほんとうですか!ありがとうございます!」
少女はペコリとお辞儀をすると、嬉しそうに笑って見せた。可愛い、こんな美少女と一緒に冒険か悪くない。
「ところで、シガミ様の職業はなんですか?みたところ武器は持っていないようですし、モンク…でもないようですけど」
そういや、僕は何が出来るんだろう魔法はいちを使えるみたいだから魔法使いか?しかし、パンチ一発で魔物を倒せる魔法使いがいるか?
「魔法…がいちを使えます、それと打撃が強いです」
「それはどう言った職業でしょうか?近接が得意な魔法職は聞いたことがありませんが」
だよなー、こんなことならイータに詳しく聞いとくんだった。
「魔法というとやはり攻撃魔法ですか?近接もできて、魔法のよる攻撃もできるなんてかなりレアな職についているのですね!」
腹痛を治す魔法とカッコ悪い転移魔法しか使えない何て言えない、ま、まぁ実際物理的な強さは間違いないし足手まといにはならないだろう。
ふとゾーイに目をやるとキョロキョロと辺りを見渡している。
「あの、どうかされましたか?」
「先ほどシガミ様と一緒にいらっしゃった小さな女の子は何処かに行かれたのですか?」
「あぁ、イータねあいつなら今は別行動してるから気にしなくてもいいよ」
「もしかして、娘さんですか?」
またそれか、確かに僕は28歳であれくらいの子供がいてもおかしくない歳だけどさ!28年間まともに女史と付き合ったことすらない僕にいるはずもなく…。
「あれは、なんといいますか…親戚の子です」
「そうでしたか、とても可愛らしい女の子だったので少しお話したかったのですが、また紹介してくださいね」
見た目は可愛いが中身は残念な奴だけどな、いつも上から目線だし口うるさいし生意気だし。
「それより依頼の方は何を受けるか決めてあるのかな?」
「はい、近くの森の魔物退治と、薬草集めです」
「それならわりと簡単そうだし、早速行こうか」
「はい、行きましょう!」
何だかんだで、パーティーを組んで依頼である魔物退治と、薬草集めをするべく近くにあるという森へと向かった。
振り替えるとそこには鉄の鎧を身にまとった、剣士らしき男がこちらに手を上げながら立っている。
「君初心者だろ?良かったらうちのギルドに入らないかい?初心者だと一人で依頼をこなすのは難しいだろうし、うちのギルドには強い奴等が結構いるからさ」
「ふん、お前なんかよりシガミの方が万倍強いわよくそんな口が聞けるな人間」
「イータ余計な事を言うな」
「はっはっは、元気な子だね君の子かい?」
「まさかハハハ」
「私が新たな命を授けたからな、私の子だ」
「…」
「……」
「と、ところでこの町は勇者が生まれた町だとか」
なんとか話題を切り替えねば、この辺な空気をたちきらないと。
「あ、あぁ数百年前にね、話によると勇者が生まれたのは実はそれで3回目らしい」
「それはどういう?」
「過去数百年というこの町の歴史において、この町で生まれ勇者として名をはせたものが一人だけじゃなかったということさ」
三人もの勇者がこの町で誕生したってことか?そう考えるとこの町がここまで賑やかになったのも頷けるな、それにしても勇者が生まれる町か何か秘密があるのだろうか。
「皮肉なものだな」
「え?」
イータは確かにそう言った、それが何の意味を示しているのか僕には分からなかったが、イータの表情は少し悲しそうにも見えた。
「おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前はガストン魔討の刀ってギルドのマスターだそれでどうだろう」
「悪いけど遠慮しておくよ、もう少し自分の足で歩いてみたいんだ」
「そうか、僕達はだいたいここにいるから気が変わったら話しかけてくれ」
ガストンと名乗る男はそう言うと奥の方へと姿を消した。
「私は少し寄るところがあるでな、別行動にするぞ」
「おいおい、迷子にならないだろうな」
「子供扱いするでない、シガミが何処にいようと集中すればすぐに分かる」
「そうか、ならどうぞ」
「うむ、また後で」
イータはトタトタと人混みに消えていった。さて、僕も少し町を見学でもするか。とその時後ろから呼び止められる。
「あの、すみません」
「はい?」
振り替えると、そこには杖を持った金髪の可愛らしい女の子がこちらを見つめている。
あれ?僕に話しかけたんだよな、でもこの子知らないしましてやこんなに可愛い子が僕なんかに話しかけることもなさそうだ、もしかして話しかけたのは僕じゃないやつ?うわ、それ一番恥ずかしいやつじゃん、あのって話しかけられて、「なんでしょうか」「いえ、あなたじゃないです」ってやつやばいそう考えると異常に恥ずかしくなってきた。
「あの、シガミ様ですよね?」
え、僕の名前を言っているもしかして本当に僕に話しかけてる?
「はい、そうですけどどこかでお会いしましたっけ?」
「先ほどハンター登録されてたので、私はティリアス=ゾーイといいます。クラスはブロンズで神官をしています」
「そのゾーイさんが何か用でしょうか?」
「よかったら、私とパーティーを組んでくれませんか?」
こんな可愛い子とパーティーだって!?もちろんオーケーっと言いたいところだが、たった今入ったばかりの明らかに新米の僕とわざわざパーティー組むのか?それに神官っておそらく回復とか補助する感じの役職だよな、それなら僕なんかと組むより他のパーティーに引っ張りだこなんじゃないのか?
「失礼ですがなぜ新米の僕と?神官さんなら他の人たちから人気高そうですけど」
「私もまだ入ったばかりでして、確かにとても強い方に誘われることもありますが、ただ着いていくだけでは強くなれないと思うんです、なので同じくらいの方とご一緒したいと思っていたときに丁度登録されている貴方を見かけたもので」
成る程そういう理由か、こちらとしては断る理由もないしそれに特に用事もないしな…、とか言ったらイータの奴が怒りだしそうだけど、「やることなら山ほどあるではないか!さっさとソウルを集めぬか!」ってね、まぁ今はイータとは別行動してるしいいか。
「いいですよ、僕でよければ」
「ほんとうですか!ありがとうございます!」
少女はペコリとお辞儀をすると、嬉しそうに笑って見せた。可愛い、こんな美少女と一緒に冒険か悪くない。
「ところで、シガミ様の職業はなんですか?みたところ武器は持っていないようですし、モンク…でもないようですけど」
そういや、僕は何が出来るんだろう魔法はいちを使えるみたいだから魔法使いか?しかし、パンチ一発で魔物を倒せる魔法使いがいるか?
「魔法…がいちを使えます、それと打撃が強いです」
「それはどう言った職業でしょうか?近接が得意な魔法職は聞いたことがありませんが」
だよなー、こんなことならイータに詳しく聞いとくんだった。
「魔法というとやはり攻撃魔法ですか?近接もできて、魔法のよる攻撃もできるなんてかなりレアな職についているのですね!」
腹痛を治す魔法とカッコ悪い転移魔法しか使えない何て言えない、ま、まぁ実際物理的な強さは間違いないし足手まといにはならないだろう。
ふとゾーイに目をやるとキョロキョロと辺りを見渡している。
「あの、どうかされましたか?」
「先ほどシガミ様と一緒にいらっしゃった小さな女の子は何処かに行かれたのですか?」
「あぁ、イータねあいつなら今は別行動してるから気にしなくてもいいよ」
「もしかして、娘さんですか?」
またそれか、確かに僕は28歳であれくらいの子供がいてもおかしくない歳だけどさ!28年間まともに女史と付き合ったことすらない僕にいるはずもなく…。
「あれは、なんといいますか…親戚の子です」
「そうでしたか、とても可愛らしい女の子だったので少しお話したかったのですが、また紹介してくださいね」
見た目は可愛いが中身は残念な奴だけどな、いつも上から目線だし口うるさいし生意気だし。
「それより依頼の方は何を受けるか決めてあるのかな?」
「はい、近くの森の魔物退治と、薬草集めです」
「それならわりと簡単そうだし、早速行こうか」
「はい、行きましょう!」
何だかんだで、パーティーを組んで依頼である魔物退治と、薬草集めをするべく近くにあるという森へと向かった。
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