仕事やめて神の代行者始めました
神様
「おーい」
「おーい、もしもーし」
あぁ、もううるさいな誰だよ。
「いつまで寝てんのさ、起きなさい!」
スパーンという音とともに頭に鈍い痛みがはしった。
「いってーなお前は僕のかーちゃんか!」
「貴方が私を置いて寝出すからでしょうが」
あ、さっきの自称神様がまだいる。まだ覚めてないようだやれやれ、そう思い横のなるが叩かれた頭がやけにずきずきして眠れない。
「なんか叩かれた頭がずきずき痛いんだけど」
「そういう魔法かけましたから」
自称神様はニッコリと不適な笑みを浮かべてそう言った。
「大丈夫です寝ようとしなければ痛みませんので」
「なんて魔法かけてくれてんだよ!というかこの痛みは、やはりこれは現実なのか?」
「だからそう言ってるじゃないですかー、そして私は正真正銘神様です」
「その神様が僕になんの用なんだよ」
「貴方に救世主になっていただきたいのです」
「救世主?普通のサラリーマンの僕にか?」
「貴方には、私の力をお貸ししますその力を使えば圧倒的な力を使えるでしょう」
「具体的に何をどうすればいいんだ?」
「まずはこちらをご覧ください」
そう言うと自称神様の手のひらから何やら球状の物が出現し、そこにぼやっと映像が浮かび上がってきた。どうやらどこかの町のようだ。
「これは、貴方がいた地球という星から遠く離れた星です。そしてこの星では今まさに重大な危機に直面しているのです!」
「分かった、よくある魔王が人間達を支配し人類滅亡の危機とか、国同士の争いで終わることのない戦乱の世の中にいるとかそんなだろ」
「いいえ違います。貴方は何を言ってるんですか?ゲームのしすぎでは?寝言は寝て言うものですよ?」
腹立つなこの神様とか言うやつ、救世主とか言いながら人の頭を叩くわバカにするわ。
「こほん、とにかく今この星は重大な危機にあるのです!」
「……」
「……」
ん、あれこれもしかして僕が聞いてくるのを待ってるのか?うわなんかいかにも、さぁ早くそれは何か聞いてくれって顔してるわぁ…、腹立つわぁ。
「……」
「……………」
~十分経過~
「もう、何で黙っているのですか!そこはそれは一体なんなのだ!っと聞き返すところでしょう!」
「あぁ、ごめんついイラッとして」
「これだから人間は、カルシウムが足りてないんじゃないですか?」
この神様一発殴っていいかな。
「さぁ、早く!話が進まないじゃぁないですか」
言わせんのかよ!とはいってもこのままではらちが明かないか、しゃくだが仕方ない。
「わぁー、それは一体どんな出来事なんだぁー(棒)」
「気になります?そうでしょうそうでしょう、ではお教えしましょう」
気になるもなにも連れてきた救世主に内容を話すのは当然だろうが、いちいちどや顔なのが腹立つわぁ。
「平和すぎて危機なのです!」
「…、は?」
おいおいこの神様何を言ってるんだ?平和すぎて危機?矛盾してるぞ、やだもう帰りたい助けて神様、あ、目の前にいたわ。
「あの、よくわからないので元の世界に帰ってもいいですか?」
「それは出来ません」
「何でだよ!」
「何ででもです」
終わった、俺の人生完全に詰んだ。
「それに話は最後まで聞くものです」
「この世界には魔王と呼ばれるものはいましたが、ある者に倒されそれ以来数百年の間大きな争いなどは起きていません、おかげで平均寿命もかなり伸びて人間でも百歳を越える人が多々います」
「良いことじゃないか、完全にめでたしめでたしじゃん何が問題あるんだよ」
「問題おおありです!長い間争いなどがなかったおかげで、私が管理しているソウルがうまく回らなくなったのです」
「ソウル?」
「はい、人が死ぬとそのソウルは私の元へ集められ再び新しい命へと生まれ変わります、しかし、死んでいく数よりも生まれてくる数の方が多くなってしまい転生するためのソウルがなかなか集まらないのです」
「なんでさ?結局のところは全体的なソウルは変わらないし、いつか寿命で死ぬから、その時転生させればいいんじゃないの?」
「一人のソウルが皆一緒なら問題ないんです、しかしたまにそれ以上のソウルを持って生まれてくる者や、不当にソウルを回収している輩がいるのです」
「あー、それなら神様の元にソウルが戻らなくて枯渇していくかもね」
「はい、そこで貴方にはそのソウルを解放してもらいたいのです」
「つまり、人類を間引きしろと?」
「はい、因みにこの星には人類以外にも色々な種族がいます。特に長生きしてなおかつ沢山のソウルをなかなか返そうとしない竜種やエルフは殲滅してもらっても構いませんのでっ!」
おいおいこの神様さらっと凄いこと言ったな。
「それならなんでもう少し計画的にソウルを使わなかったんだよ」
「それは…、最初は面白くて沢山のソウルを使って竜やらエルフやら魔の者やら作ってたんだけど、途中からめんどくさくなって1ソウルづつで作ってたら増えすぎちゃって、おまけに期待してた魔王も倒されちゃって争いのなくなった世界は寿命が伸びてしまい、戦闘を好まない竜やエルフはそのまま引きこもるし」
「だめだこの神様早く何とかしないと」
「私は直接手を下すことは出来ませんので、貴方に私の代行者となってもらいたいのです」
「だが僕は普通のサラリーマンだぞ?竜やらに勝てるとは思えないんだが」
「それは問題ありません、私の力をお貸ししますから」
「それって結果的に貴方が手を下してるのと変わらないですよね?」
「間接的なのでセーフです、セーフ」
「おーい、もしもーし」
あぁ、もううるさいな誰だよ。
「いつまで寝てんのさ、起きなさい!」
スパーンという音とともに頭に鈍い痛みがはしった。
「いってーなお前は僕のかーちゃんか!」
「貴方が私を置いて寝出すからでしょうが」
あ、さっきの自称神様がまだいる。まだ覚めてないようだやれやれ、そう思い横のなるが叩かれた頭がやけにずきずきして眠れない。
「なんか叩かれた頭がずきずき痛いんだけど」
「そういう魔法かけましたから」
自称神様はニッコリと不適な笑みを浮かべてそう言った。
「大丈夫です寝ようとしなければ痛みませんので」
「なんて魔法かけてくれてんだよ!というかこの痛みは、やはりこれは現実なのか?」
「だからそう言ってるじゃないですかー、そして私は正真正銘神様です」
「その神様が僕になんの用なんだよ」
「貴方に救世主になっていただきたいのです」
「救世主?普通のサラリーマンの僕にか?」
「貴方には、私の力をお貸ししますその力を使えば圧倒的な力を使えるでしょう」
「具体的に何をどうすればいいんだ?」
「まずはこちらをご覧ください」
そう言うと自称神様の手のひらから何やら球状の物が出現し、そこにぼやっと映像が浮かび上がってきた。どうやらどこかの町のようだ。
「これは、貴方がいた地球という星から遠く離れた星です。そしてこの星では今まさに重大な危機に直面しているのです!」
「分かった、よくある魔王が人間達を支配し人類滅亡の危機とか、国同士の争いで終わることのない戦乱の世の中にいるとかそんなだろ」
「いいえ違います。貴方は何を言ってるんですか?ゲームのしすぎでは?寝言は寝て言うものですよ?」
腹立つなこの神様とか言うやつ、救世主とか言いながら人の頭を叩くわバカにするわ。
「こほん、とにかく今この星は重大な危機にあるのです!」
「……」
「……」
ん、あれこれもしかして僕が聞いてくるのを待ってるのか?うわなんかいかにも、さぁ早くそれは何か聞いてくれって顔してるわぁ…、腹立つわぁ。
「……」
「……………」
~十分経過~
「もう、何で黙っているのですか!そこはそれは一体なんなのだ!っと聞き返すところでしょう!」
「あぁ、ごめんついイラッとして」
「これだから人間は、カルシウムが足りてないんじゃないですか?」
この神様一発殴っていいかな。
「さぁ、早く!話が進まないじゃぁないですか」
言わせんのかよ!とはいってもこのままではらちが明かないか、しゃくだが仕方ない。
「わぁー、それは一体どんな出来事なんだぁー(棒)」
「気になります?そうでしょうそうでしょう、ではお教えしましょう」
気になるもなにも連れてきた救世主に内容を話すのは当然だろうが、いちいちどや顔なのが腹立つわぁ。
「平和すぎて危機なのです!」
「…、は?」
おいおいこの神様何を言ってるんだ?平和すぎて危機?矛盾してるぞ、やだもう帰りたい助けて神様、あ、目の前にいたわ。
「あの、よくわからないので元の世界に帰ってもいいですか?」
「それは出来ません」
「何でだよ!」
「何ででもです」
終わった、俺の人生完全に詰んだ。
「それに話は最後まで聞くものです」
「この世界には魔王と呼ばれるものはいましたが、ある者に倒されそれ以来数百年の間大きな争いなどは起きていません、おかげで平均寿命もかなり伸びて人間でも百歳を越える人が多々います」
「良いことじゃないか、完全にめでたしめでたしじゃん何が問題あるんだよ」
「問題おおありです!長い間争いなどがなかったおかげで、私が管理しているソウルがうまく回らなくなったのです」
「ソウル?」
「はい、人が死ぬとそのソウルは私の元へ集められ再び新しい命へと生まれ変わります、しかし、死んでいく数よりも生まれてくる数の方が多くなってしまい転生するためのソウルがなかなか集まらないのです」
「なんでさ?結局のところは全体的なソウルは変わらないし、いつか寿命で死ぬから、その時転生させればいいんじゃないの?」
「一人のソウルが皆一緒なら問題ないんです、しかしたまにそれ以上のソウルを持って生まれてくる者や、不当にソウルを回収している輩がいるのです」
「あー、それなら神様の元にソウルが戻らなくて枯渇していくかもね」
「はい、そこで貴方にはそのソウルを解放してもらいたいのです」
「つまり、人類を間引きしろと?」
「はい、因みにこの星には人類以外にも色々な種族がいます。特に長生きしてなおかつ沢山のソウルをなかなか返そうとしない竜種やエルフは殲滅してもらっても構いませんのでっ!」
おいおいこの神様さらっと凄いこと言ったな。
「それならなんでもう少し計画的にソウルを使わなかったんだよ」
「それは…、最初は面白くて沢山のソウルを使って竜やらエルフやら魔の者やら作ってたんだけど、途中からめんどくさくなって1ソウルづつで作ってたら増えすぎちゃって、おまけに期待してた魔王も倒されちゃって争いのなくなった世界は寿命が伸びてしまい、戦闘を好まない竜やエルフはそのまま引きこもるし」
「だめだこの神様早く何とかしないと」
「私は直接手を下すことは出来ませんので、貴方に私の代行者となってもらいたいのです」
「だが僕は普通のサラリーマンだぞ?竜やらに勝てるとは思えないんだが」
「それは問題ありません、私の力をお貸ししますから」
「それって結果的に貴方が手を下してるのと変わらないですよね?」
「間接的なのでセーフです、セーフ」
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