「神に選ばれ、神になる」そんな俺のものがたり

竹華 彗美

第十八話 ミーティング


 歓喜の余韻はしばらく残り続け、俺は拍手をし、二人は嬉しそうに談笑していた。
 その様子を見るからにして二人の仲は確実によくなった。そうでなくては武器ありゴーレムを倒すことなど出来なかったことであろう。

「二人とも、あのコンビネーションは凄かったよ!」
「ありがとよ!八セット目までは色々あったんだけどな。それも裕翔にぃと共感できることでさ。そこからはお前の前でお前をびっくりさせるためにっていう目標で、色々作戦立てながらやってたわけよ。」
「でも清水来るの遅すぎてな!体力もそんなにお前みたいにないし。そしたら余計な力が入りすぎてることに気づいて!そしたら格段に戦い方が違くなったんだよ!な?あつし!」
「そうそう!はははは〜!」

 名前の呼び方!長谷川先生ならともかく、永本。裕翔ゆうとにぃとは?
 
 まぁ二人が同意しあったのなら別にいいけど。

「ピー!!!」

 ん?なんだ?
 開始の合図?ゴーレムはもうやられたんじゃ……って!!はあーーー!!!???


 そこにあったのは粉砕された状態だったとは思えないほどに完璧に元に戻るゴーレムの姿だった。

「どゆこと?」
『ゴーレムに限らず、創造魔法などで作られた非生物存在は創造者の魔力に応じて何度でも再生・復活します。たかし様の魔力ですとほぼ無限回数普通五分で完全再生します。』
「なんと!!……自分で作っときながら呆れるな。ほんと。これ一体いれば大抵は問題なくない?」

「ゴーレム解除。」

 襲いかかってきたところ、土に還した。もう充分。ありがと。



 少ししてだいぶ興奮が収まってきたようなので、別の話に転換する。
 まぁ別の話はこの空間から出て、決定するものなんだけど。そういえば、山寺先生待たせてるんだっけ。もう行かなきゃ。
 でもその前に。

完全回復パーフェクトヒール
 
 柔らかな光が二人を包み込む。この魔法は意味通り、すべてを完全回復させる魔法。
 回復魔法でも上級魔法で、使えるのは魔力百万越えの者のみに限られる。

完全洗浄パーフェクトウォッシュ
 これは俺のオリジナル魔法。水魔法・創造魔法で作ることが出来た。あとはそこらへんで拾ったいい匂いの花である。
 これを発動させることで対象者はなんとたったの二十秒でお風呂に入ったかのように、体も心も綺麗になるのだ!ワッハッハ!!

 そしてそのあと風魔法で「温かいそよ風」を発動させて乾かせば!なんということでしょう!
 『before』傷だらけ、汗にまみれた男達が『after』およそ一分間の間にすっかり傷も癒え、清潔感溢れる美男子に!!
 お二人に感想を聞きましょう!

「どうでしょう!?」

「「うんーありがとうーでももう少し自重しようかーあと脳内妄想やめようねー特にあの有名なテレビ番組装うのはー。」」

 うわ!全部バレてただと!それに全部棒!息ピッタリ!
なんか二人の仲深まったけど、俺と二人の間は離れている気が!!!
 いやそんなはずはない!そう、断じてないのだ!!気を確かに!俺!

 そんな脳内会話をしている俺に向けられる目線はさっきよりも痛い。恥ずかしー!


 まあいいよ!もう!戻ろ!山寺先生待ってるし。

「二人とも、さっきのことは忘れ……一旦置いといて。外で山寺先生が待ってるから、こっから出よっか!?」
「……分かった。」
「……はいよ。」


 そうしてここから出ると、突然現れた俺たちに山寺先生は驚いていて、色々質問を受けといたが適当に返しておいた。
 

 さて落ち着いたところで本題に入る。

「では、僕の方から職員全員で論議した結果をお伝えします。」
「はい。お願いします。」
「清水くんの提案について、職員一同は……賛成しました!」
「「「おお!!」」」

 これには三人同時に同じ反応をする。

「ただし条件もあります。」
「はい、条件付きは承知の上。なんでしょうか?」
「話が早くて助かります。……条件は四つ。まず一つ目。僕たち職員にもその訓練に参加すること。」
「それはもちろん。いや、そうでなくてはもしもの時に困りますから。その点については問題ありません。」
「そうですか。それなら良かったです。じゃあ次に二つ目は、その日の日程を前日のうちに僕に伝えること。」
「それも問題ありません。想定の範囲内ですので。」

 まあこの二つはなんとかなるな。ってか最初からするつもりだったし。

「次に三つ目。訓練前に清水くんの強さをみんなに見せること。これにはウルフ一匹を全員の前で倒してもらえればいいのですが。」
「それはつまり、これだけできるようになれば外の魔物と同等に戦えるというのを教えるためにも。ということも兼ねていますか?」
「はい。お察しがよくて何より。その通り。問題ありませんか?」
「はい。まぁ大丈夫でしょう。ですが….…いや、なんでも。次にお進みください。」

 パーティーで仕留められるように訓練するつもりではあったが、少し時間はかかるが全員にはウルフ一体ぐらい倒せるぐらいになってもらうか。
 
「そうですか。では最後に。清水くんの本当の力を職員だけにでも開示すること。」

 やっぱりそうなるよなぁ〜。
 あれだけのウルフを一日で狩ってきたって言ったら偽造ステータスじゃあ誤魔化せないもんなぁ〜。
 
「それはどういう意図で。」
「信頼関係を深めるために、です。嘘や騙しは信頼関係を薄くしますし。お互いが同等の情報を持ち共有していなければ、良い訓練にはなりません。」

 そうですよねー。
 これは認めるしかないか。
 まぁ吸収後のやつでも大丈夫でしょ。

 そして長谷川先生と永本の方をチラッと見ても、"やむを得ない"という表情をしていた。

「はい。分かりました。それも呑みます。ただし、俺のステータスを見せるにあたり、俺も先生方を信頼しています。なのでくれぐれも・・・・・他言することのないようにお願いします。」
「はい。それは承知の上。他言は絶対しませんので。ご安心を。」

 その四つの条件をお互い確認し合い、俺の意見は通ることが叶った。
 そこから山寺先生と今後のことを計画していき、明後日から訓練開始とした。
 今日、夜に学年全員が集合しこの訓練の概要を説明。不満を言い出すやつもいると思うが、そこは一種の脅し

『この訓練をやらないものは集団行動ができないということで、ここに置いていく。ここに取り残されればウルフの餌食になるか、餓死するかどちらかである』

 と言う。

 まぁ強制参加だな。
 サポタによると戦闘に向かないステータス内容の人もいるということなので、そういう人は各々、才能を伸ばしてもらう。
 明日は先生たちとの確認などをする。



「あ、あと一番肝心なことなんですが、この訓練の指揮は長谷川先生に任せてあります。」
「あ、そうですか。長谷川先生の方が教員の支持も厚いですし、生徒たちの統率も取れますね。よろしくお願いします。」

 そんな感じで話しは進んでいき、山寺先生とのミーティングが終わったのは日が落ちかけている、午後5時30分頃。
 夜の全体集合は20時頃。

 これから忙しくなりそうだ!

 

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