夕暮れの出来事

……

ここは……

「大丈夫ですか？普段より光が長くて驚いたのですが……」

「だ、大丈夫ですよ。それより、もう戻っても？」

「はい、問題ありません。神様の加護はおつきになりましたよ。どうぞ、お戻りください。」

俺はシスターに頭を下げながら、その場を離れた。

「…全ての神の像が光った…？まさか、そんな事は……」

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「遅せぇよ大我。どうせろくな加護じゃなくて引きこもってたんだろw」

……

「あぁ、ちょっとね。」

言いたいことがあったが、とりあえず我慢した。じゃないとめんどくさいからな。

「タイガさんも来ましたし、城へ戻りましょう。」

シーナに連れられて、俺ら一行は、城に戻った。俺は、このことを言えないままだったが……

城に戻ると、王様と侍女が迎えに来てくれた。なんでも、魔法と体術の適性を調べる為の試験をするらしい。

「最初に渡した本で、魔法については学んだと思う。体術は、各々が得意とする動きをしてくれれば構わない。」

明日から特訓をする為の判断材料にするとかなんとか。まぁ、俺は加護で両方えげつないことになってるけど。

試験を終えてみての感想は、何となく予想できた結果だった。運動が苦手な人は魔法が、勉強が苦手な人は武術に特化していた、という感じだ。なお、極小数だが、両方とも出来た人が居たという。大方予想はできているが。
俺は、武術を手を抜いて受けたため、魔法しか出来ないと判断されただろう。その方が都合が良いから、そうしたのもあるけど。

試験が終わり部屋に戻ると、俺は少し考え事をしていた。加護の儀で、神様にお願いかれたことについてだ。今の俺には、理解するまでに時間がかかりそうだった。
しばらくして、侍女が迎えに来てくれた。夕食ができたから呼んだらしい。外を見ると、だいぶ暗くなっていて、かなり考えていたな、と思いながら案内された先へ来た。

案内された所は、食堂のような所だった。既にかなりの数が居て、それぞれ好きなように固まっていた。俺は、料理を必要分取った後、隅の席に座って食べていた。いつもの光景なので、周りは気にしていなかったが、シーナは何故か心配そうにこっちを見ていた。ただ、男子共の相手をしていて、それどころではなくなったよいだ。俺は気にもとめず、食べるだけ食べて部屋に戻った。シーナの視線を感じながら───

───部屋に戻ってまずやる事は、魔法の確認だ。一応、侍女に魔法の本を貸してもらいように言ってみたところ、快く貸してくれたので、それを見て調べていくとしよう。

────

数時間たち、ある程度分かった。
属性に関しては、前に表記したが、それぞれ段階があるらしい。火や水、風といった基礎魔法は、全部で5段階。初級、中級、上級、超級、絶級。また、生活魔法なるものもあるらしい。
また、スキルについても記載されていた。スキルは、生まれつきのもののようで、レベルはなく、その人の力次第で変わるという。特殊スキルは、召喚者か、数百年に１回生まれるスキルホルダーしか持ってないという。
俺は、残りは明日やろうと言うことで、とりあえず寝ることにした。

明日から特訓か……

正直、やりたくない(切実

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「今回の召喚者はどうだ？」
「優秀な人材が多数います。何人かは劣等生ですが、さほど気にせず盾として使えばよろしいかと」
「分かった。頼むぞ。」
「はっ」

大我達の裏側では、ある計画が進められていたが、未だ気づいているのは王女だけであった───