ちいさな神様の間違いで異世界に転生してしまいました
第31話ー武器選び
「こちら報酬になります。銀貨2枚と銅貨4枚ですね」
ゴブリンの討伐依頼は無事に終わった。討伐依頼は基本的その魔物によって決められている部位を持ってくることだ。ゴブリンの場合は耳。
肝心の報酬だけど、ゴブリン一体につき銅貨8枚。今回は、3体でうち2体が私。1体がユウなので、私に銀貨1枚と、銅貨6枚。ユウに銅貨8枚だ。
ただし、ユウは"魔法の鞄"を持っていないので、基本的に私がお金を預かっている。
ユウが持っている金額は、だいたい銀貨5枚程度。あとは、無くなってきたら、随時渡している感じだ。
「ユウはどんな武器を使うのか決めてるの?」
ギルドを出て武器屋に向かってる途中に、ふと気付きユウに聞いてみる。
「うーん。…やっぱり剣かなぁ…」
腕を組ながらユウは答える。…いちいち素振りが可愛すぎて襲いたくなってしまうんだけど。私は一体どうしたらいい?
「剣かぁ。良いのあるといいけど…」
とりあえず、ユウの頭を撫でることで我慢をし私は答えた。
カランカラン。
武器屋にやって来た私達はさっそくユウにあいそうな武器をそれぞれ選ぶ。…って、なんでみんなして選び始めてるのよ。
「こんなのとかどうかしら?」
シエルが持ってきたのはレイピア。刀身が細く軽いのが特徴な剣だ。素材にもよるが、レイピアは基本的に斬るではなく、突くのが普通とされている。
…てか、それはシエルが使っている武器でしょ。
「そんなのは駄目。ユウにはこっちがオススメ」
リュミナが持ってきたのは杖。杖自体は攻撃力はないが、魔法を使う際に、威力が向上される魔法使い専用の武器だ。杖なしでも、魔法は使うことはできるが、どれも杖有りと比べては弱い威力しかでない。
…だから、それもリュミナが使ってる武器でしょ!
「まったく2人は駄目ね。自分の武器をオススメしてどうするのよ。ユウにあった武器を選ばないと。…そんなわけでこれよ!」
私が提案するのは片手剣。しかもただの剣ではない。ミスリルの剣だ。ミスリルは魔力を流すと硬くなり切れ味もあがる。さらに魔法を発動するとき、わずかながら威力も増すのだ。そしてユウは、魔法を使える。つまり、私と同じ魔法剣士に向いていると断言できる。
「わぁ…! シエルとリュミナのもかっこいいですけど、リリィのもきれいでかっこいい!」
ふふ…そうでしょそうでしょ。さぁユウ、貴方も私と一緒に魔法剣士になりましょう。
「…でも、私はこれにします! 一目見て気に入りました!」
「「「なっ!?」」」
ユウは自分が選んだ武器を軽く振っている。
「落ち着きましょユウ」
「そうよ。どこかでお茶でも飲みましょう?」
「こくこく」
上から順に私、シエル、リュミナである。リュミナにいたってはこくこくと口でいってしまう始末。
「わ、私は正気だよ!? かっこよくない!? ううん。かっこいい!!」
何度もユウはかっこいいと口ずさむ。だけど…だけどねぇ……
「それ…」
「だって…」
「こくこく」
「「バスターソードじゃん「こくこく」」」
そう。ユウが持っているのはバスターソード。しかもミスリル版である。
ミスリルなのはいいんだけど、バスターソードはさすがに……
「ユウがね。力持ちなのはわかった。でもね、よく聞きなさい。……どう考えても身長が足りてないでしょ」
「…………はっ!? 確かに!」
…私はユウの事が少しわかったみたい。
この子は、ユウは、
アホな子だ。
ゴブリンの討伐依頼は無事に終わった。討伐依頼は基本的その魔物によって決められている部位を持ってくることだ。ゴブリンの場合は耳。
肝心の報酬だけど、ゴブリン一体につき銅貨8枚。今回は、3体でうち2体が私。1体がユウなので、私に銀貨1枚と、銅貨6枚。ユウに銅貨8枚だ。
ただし、ユウは"魔法の鞄"を持っていないので、基本的に私がお金を預かっている。
ユウが持っている金額は、だいたい銀貨5枚程度。あとは、無くなってきたら、随時渡している感じだ。
「ユウはどんな武器を使うのか決めてるの?」
ギルドを出て武器屋に向かってる途中に、ふと気付きユウに聞いてみる。
「うーん。…やっぱり剣かなぁ…」
腕を組ながらユウは答える。…いちいち素振りが可愛すぎて襲いたくなってしまうんだけど。私は一体どうしたらいい?
「剣かぁ。良いのあるといいけど…」
とりあえず、ユウの頭を撫でることで我慢をし私は答えた。
カランカラン。
武器屋にやって来た私達はさっそくユウにあいそうな武器をそれぞれ選ぶ。…って、なんでみんなして選び始めてるのよ。
「こんなのとかどうかしら?」
シエルが持ってきたのはレイピア。刀身が細く軽いのが特徴な剣だ。素材にもよるが、レイピアは基本的に斬るではなく、突くのが普通とされている。
…てか、それはシエルが使っている武器でしょ。
「そんなのは駄目。ユウにはこっちがオススメ」
リュミナが持ってきたのは杖。杖自体は攻撃力はないが、魔法を使う際に、威力が向上される魔法使い専用の武器だ。杖なしでも、魔法は使うことはできるが、どれも杖有りと比べては弱い威力しかでない。
…だから、それもリュミナが使ってる武器でしょ!
「まったく2人は駄目ね。自分の武器をオススメしてどうするのよ。ユウにあった武器を選ばないと。…そんなわけでこれよ!」
私が提案するのは片手剣。しかもただの剣ではない。ミスリルの剣だ。ミスリルは魔力を流すと硬くなり切れ味もあがる。さらに魔法を発動するとき、わずかながら威力も増すのだ。そしてユウは、魔法を使える。つまり、私と同じ魔法剣士に向いていると断言できる。
「わぁ…! シエルとリュミナのもかっこいいですけど、リリィのもきれいでかっこいい!」
ふふ…そうでしょそうでしょ。さぁユウ、貴方も私と一緒に魔法剣士になりましょう。
「…でも、私はこれにします! 一目見て気に入りました!」
「「「なっ!?」」」
ユウは自分が選んだ武器を軽く振っている。
「落ち着きましょユウ」
「そうよ。どこかでお茶でも飲みましょう?」
「こくこく」
上から順に私、シエル、リュミナである。リュミナにいたってはこくこくと口でいってしまう始末。
「わ、私は正気だよ!? かっこよくない!? ううん。かっこいい!!」
何度もユウはかっこいいと口ずさむ。だけど…だけどねぇ……
「それ…」
「だって…」
「こくこく」
「「バスターソードじゃん「こくこく」」」
そう。ユウが持っているのはバスターソード。しかもミスリル版である。
ミスリルなのはいいんだけど、バスターソードはさすがに……
「ユウがね。力持ちなのはわかった。でもね、よく聞きなさい。……どう考えても身長が足りてないでしょ」
「…………はっ!? 確かに!」
…私はユウの事が少しわかったみたい。
この子は、ユウは、
アホな子だ。
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