Reset ーインテクトSー

双葉エレン

03 学園女子中

うーん...?
見覚えがない天井を見つめていた
窓から外を見れば夜だな...あれ?俺って地下室に居たんだよね...?
窓の外を見つめながら見渡してると、グランドで何かをやってる生徒が目に止まった


夜中に何やってんだあいつ...?
すると、的に目掛けて能力を放ったーー
一直線に放たれた火は、的に直撃して倒れた
それを見て何かを感じた渚


あの子、能力があまり強くない見たいだな...
普通なら、視覚では見えない無数の光が放つ方の手にまとわりつくように集まるものだけど...あのこの場合、まとわりつくようにはなるが薄い...
威力としては...低級クラスか...


すると、部屋のドアが開き誰かが入って来た
後ろを振り向くと心海の姿写った
『生きてるみたいね』
『お蔭様でな...んでここは?』
『学園女子中校の中よ、頭を打って出血したから運んだのよ』
あっ...無駄に変なことを考えた時あった気が...?
『少なくても、君が思ってるようなことは無いよ』
ピンポイントで人の心中を当てやがったな...
『でさ、さっき何見てたの?』
『んーいや、外に居る子さ...能力が低いよなってさ』
『あぁ、あの子は...多分次で退学するね?』
『疑問形にしないでくれ、俺はここの生徒じゃないし...そこら辺お前が良くわかってるだろ?』
『ごめんごめん、んーと...退学は間違いないよ』
『なんでだ?』
ディバイスを取り出して何かを調べだした
待つこと数分後、心海は渚にディバイスを見せた
『なになに...?能力強化期間に能力が低下又は使えなくなった場合...停学か退学のどちらかが強要される...。詰まり...強化期間中に落ちこぼれになった場合は退学か停学どちらかを受けてしまうって事か?』
『その通りよ、力を落とした人達は大概悪党と手を結ぶ形になる...だから私達の部活で街を安全にしないと行けないのよ』
...なんか腑に落ちないな
強化期間中に、能力を落とした又は能力が使えなくなった場合は退学か停学を強要される...学園にしてはかなりヒストリアスな校則だな...でも、能力が落ちたとしても普通から戻るし何も支障がないはず...
今は考えても無駄か...
『それで、君』
『何だ?』
『学園高校へ転入申請はしたけど、能力テストがあるから私に見せてくれない?』
いつの間にか話が進んでるな...能力テストね...


心海の後をついていく渚、ある場所にたどり着いた
『ちょっと待って...』
ドアの前に行き、手を当てた瞬間ロックが解除された
心海は扉を開けて中に入って行き中でがたがた音を立てながら再び渚のいる元へ戻って来た
『これを持って』
手に渡されたのは、何かのメーターがついた物と黒いディバイス型の物を渡された
『な、なんだこれ...?』
『能力を測定するための物よ...能力が無い人は反応を示さない、あるとそのメーターが数値化されて出るわ』
『そして、ディバイス型の奴は...余力を測るものだわ。何回使えるかを回数で表示される...でも測定不可能の場合は無制限で能力を使うことが出来て、逆に数値が0と表示された場合は使えない人とはっきりわかる』
『へぇー、学園都市にはこんなものがあるのかぁ...』
『...?』
『不思議そうな顔してるな...俺達能力がない奴らはこんなものやあとこの黒いなんかは使わない』
『あ、アンタ...それ...』
『ん?こ、これは...?』
ディバイス型の測定器に絡まっていた(?)と思われる
そうこれは...黒パンだ
誰のかは不明の逸材だが...まてよ、つまりコレを渡した奴ってーー?
恐る恐る黒パンから目線を心海へ向けるとーー
赤面した顔で平手打ち渚はを食らった




『だ、だからあれは事故だって!』
『ふーんだ、私の所有物を一瞬でハンティングスるなんて変態極まりないわよ!』
『だからあれは違うって...なんでディバイス型のアレに巻き付けてんだよ!』
『うるさい!なんで、アンタは、いつもそうなの!』
右ストレートパンチを顔に食らった渚は壁へ飛んだ
壁に人形にめり込んだ渚...小さくつぶやく
『り、理不尽だ...』


数時間後、なんかを奢る約束で許してくれた
しかし貧相な俺には誰かを奢ることは出来ない(深意味)
誰かを使ったやり方をするしかない(確信&犯罪目)
『はーい、一度死んでくださいね!』
心海が投げたディバイスが吹っ飛んできて渚の頭に的中する
『いてぇな、何するんだ!』
『変態のスイッチ入ったんじゃないかと思ってね』
『まだ引きずってんのか?』
『......ブチッ(何かが切れる音)』
『へっ?』
『どうやらまだお仕置きが足りないようねぇぇぇぇぇ!』
『えっ、ちょっ...マジやめてーーー!!』
心海の能力が炸裂、渚はボロボロになって床に倒れた


1時間後、ふと目覚めた場所...何かの部屋みたいな所だった
そして、目の前で仁王立ちをする海珠が何食わぬ顔で睨みつけていた
『アンタ...おねぇちゃんのパンツハンティングしたんだって?』
『いやあれは事故だから!』
『まぁいいわ、今ここで蹴散らせればいい話だからね』
『な、何言ってーー!?』
渚の顔を掠って壁を焦がした
よくわからないが、能力だと言う事は言える
『外したか...ならこれで!』
無数にレーザービームの様な攻撃が、渚に目掛けて放つーー
渚は、紙一重で全てをかわして海珠の背後に立つ
『私の後に立つのはまだ早いんじゃない!』
手をなぎ払って無数の線が束になって一つの長い線に変化
その動作を見て少しにやける


思ってたより単純...威力はそこそこある
さて、これをどうするか...
足元に落ちていた木刀に目に止まる
木刀か...衝撃波で威力を相殺はできるな
足元に落ちていた木刀を手に取り、そのまま頭上へ木刀を移動するーー
『何が出来るの?そんなちっさな刃がない木刀をどうする気...?それで相殺できると思ってるの』
『確かにそうだな...刃がない。だが、そうゆう奴には耐性と固有が存在するんだな』
迫り来る長い線が一本、そして勢いよく木刀を地面に目掛けて振り落としたーー
爆発と爆風が吹きついた、白煙が舞い上がる
『何をしたの...?』
『能力者には能力者のやり方がある、無能力には無能力のやり方がある...言ってる意味わかるか?』
渚は木刀をなぎ払って白煙を消し去った
『分かんないななら教えてやる...無能力とは能力者に立ち向かう為あらゆる手段の力を使う。たとえちっちゃな武器や枝...どんな物も使えなきゃ能力者あんたらには勝てねぇからだよ。』
『言ってる意味がむちゃくちゃじゃない...』
『だろうな、到底能力者には分からねぇだろ...下の気持ちって奴をな』
『...負けたわ。強さなじゃない他の部分に...』
...何か、ヤベェこと言った気がするな
なんか相殺出来て、そして降参したぞ...
でも、さっきのは間違えなく本当に実戦につかやれるしな...うろ覚えでやってみたけど...上手くいった
内心はそう思っている渚、しかしなぜそんなカッコつけた顔で中学生の少女にやってしまったのかは謎だ


翌日、彼は見事に編入してしまった
こんな話がうまくいくって明日雨が降るんじゃないか?
って密かに思う渚だったーー













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