千人の中に妹が隠れている!

双葉エレン

魔野高校へ

ここで突然の三原則を言う


1、野魔川高校...エロゲー制作にて一番の実績を兼ねそろえてる
2、なんでか知らないがちゃんとしてる学校には見えない
3、不良鬼畜...高校...


1と2は問題ないが、ステージ3は知らなかった
勢いで来ちゃったけど、どうするんだよ引き返すにも
不良に囲まれて動けない!


ガン付けて動けない...どうする?


『よう兄ちゃん、この学校の門を潜りたければ上位四名人読んで水雷光火を倒してみろ。まぁその前に俺達と遊んでもらうけどなぁ!ギャハハハーー!!』


やっぱり逃げるのは不回避か、はぁ...仕方がねぇな
やりたくなかったけどやるしきゃねぇか


透は手を鳴らした瞬間、不良達は次々と倒れた


『つ、つぇ...』
『さて、早く合わなければ...片倉先輩にな』
『片倉...だと...?』
『ん?知ってるのか?』
『野魔川高校の上位四名にして...2番目に強いアイツにか...あの部室に居る...ガク...』
伸びきった指先を指す方角を見て歩き始める


それを双眼鏡ね屋上から1人、三階から2人眺めていた
三名は静かに笑みを浮かべて呟く


『面白いやつ来たな...』


その方角へ歩いて正面門に着いた、しかしバリゲードで封鎖されていた
悩みながら腕を組んで考えていると、再び不良が現れて囲まれた


『よぉ、さっきの戦い見どころだっブッフォ!?』
透、不良の頭上に踵落としを一撃入れてそのまま地面に叩きつけた


『安ちゃんやられた!?』
『なんだ今の、理不尽な攻撃の仕方は!?』


すると一人の不良がスマホで検索して驚いていた
仲間がそのスマホ画面を見て驚愕する


『う、嘘だろ!?』
『数ヶ月前、暴れまわっていた伝説の不良...千人の不良を下にして高笑いしていたあの凶悪そうな眼差しは巻稀でもねぇ...千人殺し方凪透...!』
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?』


透は目を開きゆっくりと不良の方を振り返り手を鳴らしながらゆっくりと言い放つ


『誰だァ...人の黒歴史を調べたやつはァ?』


すると全員がスマホを持つ不良に指を指した
透は凶悪そうな眼差しでゆっくりと歩きスマホと一緒に殴り飛ばした
その不良は壁にめり込んでしまう
それを見て他の不良は絶叫しながら逃げ出した


『ちっ、せっかく推理していたのに...邪魔されちゃかなわないな』


バリゲードの前に歩き、透は構えてバリゲードを強く殴り壊した
その残骸を掻き分けながら中に進むと、不良が校舎の壁に突き刺さるようにめり込んでいた
透は呆れたような眼差しで部室に向かって歩き出した
そして片倉先輩が居ると思われる、めちゃくちゃに破壊されたドアをちらっと眺めるとーー
なにやら他の不良と話し合ってるようにも見えた


『ねぇさんコレを飲んでみてください!』
差し出されたのは、オレンジジュース一本だった
それを手に取り飲み始める片倉は、目を光らせて思いっきり顔を殴り飛ばした


『おい、誰が7日遅れたオレンジジュースを買ってこいっていった?』
『それは...自動販売機がぶっ壊れて7日遅れただけっすよ?』
『七日だぞ?ぬりぃし味は落ちてるぞ、私が買ってこいって言ったやつはこの広告に書いてある奴だ!』


机の上に一枚の髪を叩きつけた片倉
広告に書いてあるのは、オレンジスパークだった
そして、片倉はオレンジジュースパックを無残に部下達に連射型に投げ飛ばしながら言い放つ


『私が買ってこいって言ったやつはそもそも自動販売機のオレンジジュースじゃねぇんだよ!スーパーに売ってるオレンジスパークだっつーの!誰だ勘違いしたヤツ!』


一つ一つ飛ぶオレンジジュースパックは部下達顔や額に辺り倒れていく
すると片倉は透の方に気付き言う


『そこにいる奴出てこい』


言われるがまま透は片倉先輩の前に現れた
すると、石見たくピシッと固まった
そして目線だけでの会話が始まる 


(な、な、な、な、な...なんで透くんがいるのよ!?)
(いや、評価や意義があったからきた)
(そんなのはスマホで知らせればいいでしょ!)
(いやだって、片倉先輩返信遅い)


片倉先輩はスマホを取りだして中を開く 
すると、数十時間前に一通の通知があった


(あたしが悪かったけど...透くん、見ていいものと悪いものがあるんだよ?)
(知ってる、むしろそれがいいじゃん?)
(ば、馬鹿じゃないの!?私いま不良の頭だよ!おかしくないの!?)
(別に、それが素ならいいじゃん...なんか隠してる奴よりはハッキリしてるしさ)
(あ、アホっ!年上をからかうんじゃない...うぅっこのバカバカバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!)


片倉先輩は、顔を隠しながら廊下を疾走していった
透はキョトンとして辺を見渡した
不良達はかなりドン引きしたような眼差しで逃げ出した


『なっ、なんだよさっきから...変なの』
『変なのはお前さ、透』
『お前は...』
『おっと、名前を知ってるのか?俺を旗の棒で何度もついた土台を?』
『知らん(キッパリ)』
『は?』
『土台は知らない、強かった奴以外は知らないな』
『て、てめぇーー!?』


透は不良の一人の腕を掴み地面に叩きつけた
地面にめり込む不良に更に逃げ出す


『だから何なんだよ?』


こうして肝心な事を聞き出せないまま日が暮れた
しょうがないから家に帰ることにした
自宅につき家を開けた瞬間、目の前に片倉先輩がいて驚く
そのまま電柱に頭をぶつけた


『あれ?帰ってきね...待っていたよ』
『な、な、なんで片倉先輩が家にいるんだ!?』
『私が呼んだのよ?』
『お、おふくろ』
『いやー、私の母校にこんな可愛い子居たなんて知らなかったよ。ましてや上位四名の一人なんて凄いわ』
『えっとさ、どうゆう流れ?』
『まぁ、軽く説明するとーー』


ある夕暮れ時、おふくろは郵便ポストに入ってる郵便物を取るためにたまたま外に出た際に...
やけに視線を感じると思い、電柱に目線を向けたら
少女がものすごい眼差しでおふくろを眺めていたらしく
それで1回家の中に戻りある物を取り再び外へと出た


『ある物?』
『これよ』


手に持つのは、紛れもなく一つのボトルに入っている炭酸飲料でラベルにはオレンジスパークっと書かれていた
それを見て透は確信した、全ての謎が開かれた


間違いなく...釣ったんだ、片倉先輩をオレンジスパークで釣ったんだ!
おふくろ、元不良で現役不良を手懐けるとか...恐ろしい
末に恐ろしい...!


『ってなわけで、透...この子に惚れたの?』
『えっ!?ち、違うに決まってる!』
『またまた、じゃなきゃこの子家に来ないはずよ。嘘つくならもっとましな嘘つきなよ』
『誤解だおふくろ!』
『はいはい、私は家に入るから二人でなんか話しなよ』
『ちょっ...!』
『あっ、そうそう...ろくに青春を楽しめてないと。あんなことやこんなことしたかったってアニメ見ながら癇癪に浸り色褪せてもいない思い出を作ろうとしたら殺すよ?』


威圧がある発言に絶句する透だった
片倉先輩はゆっくりと歩き出したので一緒に着いて行った
夜風が吹く中、二人はしんみりとした空間で歩いている
四月の肌寒さを身に感じながら夜道を歩くーー



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