Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

外されない役員の意味

毎日のように、壁に激突それが日常茶飯事だ
広大な白い校舎の新校舎とも言える壁に人型の十字架に刻まれた跡は、見る人々をゾッとさせるが...
ここの校長が『アートだ、アートが爆誕した!!』っと大絶賛の声を上げだ。
つまり、今現状的に...俺の立場はーー。




『何でこうなった...?』
アート作品展の、彫刻家としてサイン会的なのが空前絶後から舞い降りていたのだ
彼は、椅子に座り、隣に校長先生が横に立つ
後ろに手を組み、自慢げな顔で歪んでいた
正直、テレビで見たことがある有名な人が書いている立場に彼が立たせられるとは夢にでも思わなかった。
ただの蹴飛ばしと、型にハマった人形の十字架のように見える...バンジージャンプしたような格好がアートと思われるなんて誰が想像するのか...?っと思い描く


白目を向きながら、椅子に座たままでいる状態を不意を打つ着信音が爆発したような音声で館内に響き渡る
オドオドする彼と来ていたサイン待ちの人達の不振な視線が向けられた
すると、真横にいた校長先生が落ち着いた声でいう
『古流君、はやくでたまえ』
『は、はい』
『あとの事は、私に任せなさい』


古流は、席をゆっくり立ち上がり走りながらスマホ画面を打ち電話に出る


『もしもし?』
『やっと出たわね、事件よ』
『はぁ?!事件って路上のか?』
『違うわよ、学校内の事件よ』
『例の事件と慣例性があるのか?』
『少なくてもある、今データをそっちに流すわ』


耳元からスマホを離し、スピーカーモードに切り替え画面に表示されたメールを開きデータを目視する


明らかに不自然なデータがあった
二日に渡り、風紀委員室のPCに不適切な検索ワードがあった。それは、新しく入部するリスト欄だ
風紀委員では、必ず能力者がいるかいないかの目視で入学者の名簿を見ている
数年前から、それを常に厳密に行っている
だが、二年程前から風紀委員が目をつけていた入学者
が次々その日の内に...死んでいた。


しかも、学校の裏側...つまり校舎裏で死んでいた状態で発見されていたのだ
このデータは、彼が一年前に入学した際に目視していた内容と同じだ。
これが何かと繋がるのか?


そう思い口に出そうとしたら、スマホ画面の向こう側から雑音がなり古流は問いかけた。
しかし、何の変哲もない...声は微かに遠のき雑音が朝日奈の声を邪魔していた
チッーーー


軽く舌を打ち、横断歩道と交差点を走り出した
向かう先は、学校である
だが、この時間帯は...校舎の門が閉まり侵入不可能となる。数十分間走り続けて、ようやく学校前の門に立つ
荒れた息を噛み締めるように、黒い鉄骨を手で掴み足を軽く飛び脚を前にかけて跨ぐように門の鉄骨に座りそしてゆっくりと反対側の地面に落ちる


『さて、ナイトショータイムか!』




校門の道筋を走り出す古流ーー。
正面玄関は閉まっているのは把握済み、裏側の入口に迂回してドアを開き校舎の中に入る
暗い廊下を、軽走して直線通路の隅っこにある風紀委員室
そこを目指して廊下を踏み、そして風紀委員室のドアを開けた。
誰もいないーー、ただあるのは朝日奈のスマホ端末だ
何かと争ったのだろうか、画面がひび割れている
床に落ちているスマホを拾い上げて、通話中っと書かれていた画面を見る。


通話相手が、公衆電話から...?
するといきなり、その電話向こう相手から声を発する


『よぅ、元気か?』
若い男の声の人だった、風紀委員の中に澄んだ様な声を放つ人物は...まず、誰一人居ないのだ。
公衆電話から掛けてきた謎の人物、それと朝日奈と何の関わりがあるのか分からない。
するとその男はさらに話し出した


『まぁ、いいや。こっちから一方的に話すぞ、今の話はこちらの高校と同じ事件の匂いがする。それでだ、この電話主から協力要請が出たんだが...どうやら捕まったみたいだな。募る話もあるが、今回は能力者事態に関わる問題だ。分かるよな?』
『そうゆう話か...それで、どんな事をするんだ?』
『策ある、成功はゼロに等しいがこの話に乗るか?』


古流は、落ちるつもりもなければやるつもりでもない
だが、仲間総出でピンチとなっているには違いない
断る理由なんて無い訳だった。


話を聞き、割れたスマホ画面を打ち電話を切る
PCに電源を入れて、名簿を目視する
これは...?!
映し出されたのは、すべて空白の名簿だった
本来は、除名されていた人以外の名前は記載されている
事実上、風紀委員をやめたりしない限りこんな事には消してならないのだ。
カーソルを動かして、最初から除名メンバー欄をダブルクリックする
風紀委員名簿の名前欄に唯一除名されていた2名の名前が出て来くる。
一人は俺で、もう一人は...生徒会と風紀委員をマルチで兼ね持つ1年生の名前『東条空斗』ーー。
それ以外の名前は、消されていた。
これを見る限り、違和感だけがよぎる
明らかにおかしすぎる、わざとこうした様にも見えてくる
だが、こんなことを出来るとすれば同じ風紀委員か学校の先生以外出来ないはずーー。


すると、廊下側から足音が鳴り響くーー
古流は、驚きPCの電源を素早く消してシャットダウンを確認して掃除用具の中に身を潜めた
だんだん近づいてくる足音に、生唾を飲み込む。









コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品