Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

現実世界に転移した場合の人々

はるか昔の記憶、私は...魔法使いをしていた
その記憶は、今でも鮮明に覚えてる
一人の少年の背中を追うように、私も強くなっていた。


けれど、ある日から境に、彼名前や存在自体を忘れてしまう。記憶からまるで抜け落ちた様な、例えるならパズルの最後の1ピースを無くしたような何か重大性を忘れてしまってるような気がしていた。


当然この話を、誰かにすれば...バカにされるに違いない
そんな日々の中、少女は日常を送っていた


夏季がもうすぐそこまで来ている、そんな七月の三日
明らかに、寝坊したような髪の寝癖を弾かせて走る一人の少女ーー。
彼女の名は春風珠香、今年の春高校1年生で趣味は寝過ぎる事である。
朝食は常に食う時間帯すら惜しい、何故ならば遅刻数前ギリギリ十分前で身支度してるだけで5分経過する。
そっから、学校まで走る訳だ...当然予鈴ギリギリで学校につくのだが、朝から汗だくになる。こんな姿で、教室にすら入りずらさを痛感する
だから、こうゆう時は...校舎内の更衣室で着替えて朝食をカバンから取り出して1時限目が終わるチャイムがなるまで更衣室でスタバってる。




チャイムがなれば、賑わう廊下や教室の騒ぎ声。
そんな状態の最中で、珠香はそーっと気付かれないようにドアを開けてソロ脚で床を踏み閉めて、廊下を何気なく歩こうとすれば、必ず妙な男に声掛けられる


『珠香、またサボりか?』
その声は、紛れもなく嫌という程の聞き覚えがある
苦笑いをしながら珠香は後ろを振り向き、その男はニヤニヤと笑みを浮かべている
断然的に、気持ち悪いっと言うことは断言出来る
だが、その間合いでその彼の行き過ぎた行動を止める一人の少女が殺気をメラメラと上げている
それに気付かず、毎回彼は背面キックを背中からくらい壁にぶち当たる。


『......。』
『はぁ...このバカ毎回仕事をサボってね。ナンパばっかで本当にいらない人材だけど、なんで会長は捨てないのか分からないわ。んーと...その服装は1年生?』
『は、はい。そうです』
『ちょっと、来てくれる?』


言われているがままに、その少女のあとを付いていくと『風紀委員室』っと書かれたプラ板がドアの中央部分に貼られていた。


『え?私なにかしました...?』っと口からこぼす
その少女は、首を左右に振り。何も答えずにドアを手にかけて引いた
ドア先に居たのは、4人が座椅子に座りテーブル越しで真剣な顔で何かを討論していた。


『ただ今戻りました』
ようやく二人の存在に気づいたような顔を浮かべながら
一人の男が言う


『朝日奈さん、彼どうしました?』
『粛清しました』
『はぁ...これ以上学校を破壊しないでくれ』
『しょうがないでしょ、あの馬鹿は討論でも無意味な事百パーセント承知の上でしょう』
『それで...この子は...?』


すると、朝日奈はとあるモニター画面に目を向けながら言う
『この世界に、能力者の話は分かりますよね?』
『そうだな。我々の様な力がある...それで?』
『この子にその素質がある』
『へぇ、1年生だよな...?』
『えぇ、私が目をつけていたに違いがない...。』
『確証は?』


すると、中央に座る一人の少女が口を開く
『追求しなくてもいいわ。アルト』
『ですが?!』
『私は、確証とかそうゆうたぐいは嫌い。彼女がこの子を目をつけていた理由...知ってるでしょ?』
『...っ!』


その少女は、静かに席を立ち上がり、珠香の前に立ち止まり言う
『ごめんね、風紀委員ってのはこんな緊張感ビリビリが日常茶飯事だから...。』
珠香は、ただただ立ち尽くしてゆっくりと頷いた
後に優しく頭を撫でられ、少しホッとする


その日の放課後、珠香は一人で帰る準備をしてるさいっちゅう。教室に男子生徒がゾロゾロと囲むように現れた


『な、何ですか!』
『わるいな、あんたに恨みはないが...頼まれたもんだからな』


フッと、後頭部に軽い衝撃を感じた
いきなり目の前の視界はブラックアウト
何が起きたのかさえ把握すら出来ないでいた
次に目を開ければ、見知らぬ場所
体を動かそうとすれば、手や足に鉄製の金具で固定されていた。
そして、向こうのドア開きこちらに向かって歩きながら
呟くように嫌なような声で言う


『知ってるかい?今、この学校には奇妙な怪奇現象が起きているんだ。それは、生徒が行方不明になり校舎の裏側で死体となって発見されたんだ。...妙だろ?』


縁起でもない話だわ、少なくても...その話は聞いたことは無いーー。


『妙...それは、今君がその状態を示す言葉に等しいだろうね?ふふ、甘い研究体とか何時ぶり何だろうなぁ』
ゾッとする背筋、珠香の表情はもはや泣くよりも遥かに違う強気な顔でもあった
コツコツと鳴らし、珠香の視界に現れたのはあの時いた一人の少年の姿だった
『風紀委員の...アルトさんですよね?』
『以下にも、風紀委員のアルト。だが、君には風紀委員に入って貰うとこちらが困るんだよねぇ』
『どうして?』
『簡単、僕はね...能力者を作る側に立ちたいんだよ』
『それは、どうゆう意味で?』
『無能力者ってさ、銃とか鈍器しか使えないんだよねぇ。それに対して能力者は、普通じゃ出来ないことを簡単に扱える。だから作るんだよね...超える力を。』


珠香は、肌に感じていた違和感は更に増した
異常さと気違いのような顔つき。もはや人間とは言えない


そんな最中で、風紀委員室で会長と副会長の朝日奈は違和感を感じていた。
それは、この時間帯に申請書を置きに来る約束だったからだ。まてともまてとも、来なく、学校の敷地内にある街灯が点灯し始める


『今日のはず...帰った目撃はなしか...』
風紀委員は、毎日下校時間と朝の登校時間帯に門の付近で停滞している。
今日は、珠香が帰る時間すぎても学校から出てこない不振な点があった。
『アルトも連絡つかない...』
スマホ画面を打ちながら、画面を眺める
電話をかけている状態が続いている


『...妙だ。』
『会長?』
『おかしい、風紀委員は確か常に連絡ができる場所に居るはずだ...。』
『いや、考えすぎでは?何かしらの用事で、出れないだけでは?』
『私はどうも、そうには思えんのだ...』


会長は、席をゆっくり立ち上がりながら風紀委員室のドアに手をかけたの同時に朝日奈は言う


『事件の匂いですか?』
『無論だ、朝日奈連絡を...アルトを覗くメンバーに通達を頼む』
『了解...では、会長...そっちは任せましたよ?』




こうして、学校は常に守られているのだ。
後編は、次の次の話にて!!

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