Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

レオの過去(女の子を追いかける)

少女と変態転生者レオの出会いはここから始まっていた
隣町に着くなり、マテラスは『私帰るね』っと言い捨てのように去っていき
見知らぬ街とガラ悪い男の前にして、ひっそりと多々すみ
したを向きながら歩き出す


...治安が悪い場所、みたいだなココ。
食べ物は、腐りかけたリンゴと、見によらぬ隣人って所か?


『兄ちゃん、見ねぇ顔だな?』
『そうか?四角い顔と半ズボン族、見るからにして俺と似たりよったりだろ』
『一緒にするんじゃねぇよ、お前は普通の顔立ち、俺らは負け犬のモブ顔って奴さ』


ゆっくりとしながら、怠惰を浮かばせる様な成り立ち
しいって言うなら、路上に落ちてる手袋だ
そんな奴が、俺の眼中に現れたと来た
そして、筋肉質なマッチョ...この世界には遺物っとして俺はなんか泣ける


『おや、なぜ泣き目なんだ?』
『いや、目にゴミが入ってな...。そんで、俺に何のようだ?金目のものなんてねぇぜ?』
『そんなもん要らねぇ、むしろだ。お前さん、この村にある『アルカナ』ってのは知ってるか?』


レオは、少し考る素振りを見せる
その間にも、淡々と話し始めるモブキャラ


『アルカナってのは、魔力の道元っと言ってもいい。そっから使うやつもいれば、自然魔力を使う奴もいる。』
『俺達は、そいつの調査してる者だ。何せ、アルカナは1度消えた存在...種族戦争ですべて脈が捉えたはずだった』
『数百年の間に、そいつが蘇ったとなれば...また同じ争いが起きる。そうなる前に、止めなきゃならねぇ』
『そんな時に、お前は...なにかに誘われるようにこの村に来たって訳だ。なんかの運として、俺達に協力してくれないか?』


レオは、腕を組みながら空を見上げながら


『なるほど、そのアルカナって奴を止めたいから協力してほしい...か。悪くない話だがーーー』


レオは、後ろを振り向きドヤ顔で言う


『ーーだが、断る!!』


二人は、驚き顔を浮かべた。
そして、レオは二人の間をすり抜けるかのようにいう


『俺は、羽が生えた幼い少女を追い掛けてきた。むさ苦しい、オッサンまみれの中渦の中に入る気は無い。もし俺を使いたければ、美少女を奉納しろ!』


そう言った矢先に、レオは肩を掴まれモブ顔の男が言う


『まてよ、女を奉納しろってか?なら、いい話がかるんだが...乗るか?唯一、美少女に近い存在だが...悪くはねぇと思う』


レオは、目を瞑りやや歪んだ顔を見せないように前を向きながら


『ふ、居るんだな...?』
『あぁ、俺達の癒しさ...』
『なら、仕方がねぇな...。その、アルカナって場所に案内してくれ』


モブ顔と筋肉質な男の後ろを付いていきながら、地中深い洞窟を突き進む。
斜め斜面の道筋を行進み、洞窟を抜けた先に広がる降雪地帯が広がっていた
いきなり別次元に、飛ばされたような...そんな感覚を感じつつも視線の先にある制御機材を見上げた


洞窟の中に、降雪ねぇ...俺は田舎育ちだから雪は見慣れてるが...。こんな奥深くに、制御機材らしき物があるってのは、違和感しかねぇな


すると、モブ顔の男は辺りを見渡しながら言う


『...おかしい』


レオは、後ろを振り向き筋肉質な男に視線を向けた
何やら警戒しいてる様な顔をしていた


当然、何も知らない俺はモブ顔の奴に話し掛ける


『何がおかしい?』


モブ顔の男は、あたりをチラチラ見渡しながら


『ここまで侵入できて、何もないのがおかしいんだ。普通なら何らかのトラップがあるはずだが...明らか様に、俺達を...招き入れた様な感じだ』
『こんな奥深くに、なんの為に...?』
『『アルカナ』を手に取り、不死に近い存在になる為だ。ただ、それをすれば...肉体がはじけ飛ぶに違いがねぇ』
『不死に近い存在?そんな事が...可能なのか?』
『無理に決まってんだろ、膨大な魔力に肉体がまず耐えきれない。チリジリになりたいならまだしもだ...そうなる前に、砕きたいって話しさ』
『お二人さん、話の真っ最中だが...来たぜ。一番やばいガキ1匹が...』


ボロけた着物を着た、少年が一人顔も挙げずにゆっくりと歩いていた
そして、筋肉質な男は少年の前に立ち、見下ろしながら言う


『少年、悪いが帰ってくれないか?』
『...ーーーけよ』
『ん?』


すると、少年の右手から黒い魔力の塊が集まり


『そこを、どけって言ってんだろ!!』


一つの剣の形に変形をした瞬間、目にも止まらない速さで
筋肉質な男の腹部を貫き吹き飛ばした


『マッチョ!?』


モブ顔の男は飛ばされたマッチョに気を取られて
近々に近づく、少年に気づかない


『邪魔だ...。『アルカナ』は僕が貰うんだ』


その声に反応するかのように、顔を戻すモブ顔の男
しかし、少年の方の振るう刃の速さが早く切り飛ばされてしまう
そして、少年はレオの方をゆっくりと振り向く
レオは、ただ...動くことが出来ずに眺めていた


『無知な存在、戦う意思すら感じない...。お前、何者だ?』


その問に、レオは少し戸惑いを見せる
自身のことなんか、考えたことも無かったからだ
主黒な眼差しを、レオに向けたまま動かない
頬から零れる冷や汗一滴が、こぼれ落ちながら言う


『ふ、何者かなんて...正直わかんねぇけどな。敢えて言えるなら...男のロマンを求める奴さ』


その返答に、少年無感傷のような顔で


『欲望にまっとうする奴か...くだらない』


息を呑むかの速さで、レオに刃を振り回す
ーーーだが


『アイツ、全てかわしてるのか...?』
『オイオイ...こいつは、思っていたやつより猛者だった観てぇだな』


次々に、斬撃をかわしまくるレオ
そして、少年は思いっきり地面を強く叩き下ろした
亀裂が入るが、気を取られる暇はなく
容赦ない連撃を打ち込んでくる少年ーー


『クソがァぁぁぁぁぁ!!』
『おっ、苛立ってきたな?』
『なんで当たらないんだ?!なんでだ!!』


すると、レオ軽く笑いながら


『似てんな?奴に...そっくりだな』
『笑うなぁぁぁぁぁぁ一!!』
『本能むき出しは、悪くないがーー』


レオは、少年の振り下ろす剣の腕をつかみ
そして、軽く握りしめた拳を少年の懐に入れた


ーーーズドンッっと鈍い音が鳴り響いた


少年は、膝をついてゆっくりと倒れた
握りしめた腕をそっと離して完全に気絶させた


『さて?アルカナとやら...こいつをどう破壊するか』


モブ顔の男は、ゆらりとしながら立ち上がり
レオに向かって話す


『お前さん、何者だ?』
『なんだ?改まって、気色悪いな』
『いや、あの斬撃をよくとまぁ軽々とかわした。俺で先、てんてこまいなのに、お前は...まるで先を読んでいたような?いや、太刀筋を知っていたような感じだった』


レオは、静かに空を見上げながら


『妹に似ていた。ほぼ、強さを求めている...ガキを見てな。思い出したんだ』
『妹か...。それで、見極められたって所か?』
『いや、型がないはちゃめちゃ太刀筋、無我夢中で剣技を覚えようとしていた奴ありがちな...迷いがあった』
『良くわかねぇが...そう湿気た顔するなよ?』
『あぁーーー...。』


レオは、握りしめていた胸にあるアクセサリーを眺めながら


兄ちゃん、死んだけど...違う世界で生き返えちゃった
結局、またお前に助けられたのか...


渋々な顔を浮かべながら、アルカナ機械へと向かう
そして、レオは握り拳を作り思いっきり空に向かって打ち上げた


バキャンっと鉄が裂けた音が鳴り響くーーー


それと同時に、空から何かが滑落してくるのをレオは知らなかった話



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