Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

折れない意思

動き出す二人、その激しさと息をし吸わせない速さと剣技は...見る者の全てを圧倒させ動く事さえ出来ない


そう、生半な殺意でない...
物を食うか呑まれるかの二つが今この場所で起き、油断やすきなんて与えない極私的な戦いにしか見えない


言わば化物と化物の...魂刈りだーー


垂直に虚の頭上から振り落とす空翔
足場が一気に砕け一直線に切れて、今いる高台の岩肌を切り裂いた


それをものともせずに手で空翔が振り落とす剣を受け止めて、虚は自身が握る剣を突き立てて空翔を刺そうとした


それを見て右手を離して突き立てた剣をかわして握られてる剣の手を蹴飛ばし、そのまま回転しながら虚の首を切りつけた


空翔は、地面に着地して顔を上げた瞬間
目に写る虚の顔の姿に戸惑ってしまう
驚く空翔顔を平然とした顔で喋り出した


『おや?首を跳ねたつもりらしいですか...惜しかったですね。マフラーだけをを切り落とす浅さ...迷いましたね?』
『う、うそ...だろ...?』
『はて?嘘のような顔でもしてますか?』
『違う...なんで...なんで...テメェが...生きてるんだ...!?』
『誰かと見間違えてるんですかね、あっでもこうすれば似てるかも知れませんね』


虚は、胸ポケットから帽子を取り出して頭にかぶりそして...聞き覚えがある台詞を口にした


『空翔さん、私を超えてもらわなきゃ困りますッスよーー』


空翔の中で微かに何かが揺らぎ何かを思い出してしまう


ザナガル都市(孤立都市)の時に...渚は操られて俺に戦いを仕掛けてきて
そして...俺が殺したんだ
あの時も、剣技が上回る位って比例するぐらい奴は強くて一回は負けた
二刀流で倒したのには違いがないそれは、今でも鮮明に覚えている...
なのに...何故生きてる...?
なんで...俺は...恐れているんだ
手や足が、動かせない...自分が殺したから...?
いや、目の前にいるのは...俺が知ってるアイツじゃない!


虚は、帽子を外して地面に下ろした
顔色が良くない空翔の顔を見て薄く笑う表情を浮かべていた
そして空翔は、深く息を吸い吐いた
空翔はゆっくりとしゃべり出す


『お前は...俺が知ってるアイツじゃない...だから、もう一回言うーーー』


空翔は、とっさに走り出して虚に目掛けて剣を振り落とす
動きは、キレがなく歪な感じで剣を振り回す
そして空翔は、叫んだ


『ーーす、お前を...殺す!!』
『わかり易い反応ですね、では私から一つ忠告します』


空翔が振り回す剣を虚は、弾き飛ばして回転しながら地面に突き刺さる
そして...たわいもない眼差しで空翔の心臓に目掛けて一突き入れた


『そんな馬鹿げた剣じゃ、何時になっても誰も越えられない。君の甘さは死に値する...』
 

虚は空翔に突き刺した剣を引き抜こうとした瞬間、空翔は...刺された剣を握り締めて抜かせないようにした


『悪足掻きもよした方がいいですよ...その身にどうなるか知りませんがね』


空翔は、静かに呟き始めた


『『君の甘さは死に値する』...か、確かに...そうかもしれないが...だけどその剣は...まだ...折れちゃいないーー!』


レイは虚の背後に立って居り、空翔が握っていた剣を手に取り体を抑えながらも剣を構えて虚の背中を切りつけた


虚は、レイに手を伸ばして首を掴みあげた
キリキリと締め始める
それと同時に剣が地面に落ちる


『油断しましたね...ちゃんと殺すべきでした』
『ガハッ...ま、まだ...よ...まだ終わっ...てなんか...ない...わ!』
『その体で何が出来ると言うのですか?』
『折れて...ないよ...体は...ボロボロでもっ...意思は...折れてない...!』
『遺言はそれですか...?』


更に力を入れ始める虚、そして剣を手放してレイの頭に手を伸ばし始めた時だった
虚が伸ばした手に剣が突き刺さり血が吹き出した
空翔は、落ちていた剣をつかみ取り
虚を斜め上に切り上げたの同時にレイを投げ飛ばしとぶつかり吹き飛ばされる


『上手い間合いでしたね...でも、私の体には聞きませんけどね』


虚の切りつけた手や背中はすぐに跡形もなく消えていた
空翔は、必死に目を開けて体を起こした
虚は、ゆっくりと歩きながら喋り出す


『少し甘く見ていたですね、仕方がありません...少し軽く本気出しますかねーー』


一瞬にして消えて、空翔の背後に周り
背中を切りつけた
空翔は、そのまま地面に倒れ込んでしまう
そばにいたレイにも剣を腹部に剣を刺した


『この程度じゃ、我々の集団...影闇には勝てませんね。謎めいた集団ですか...期待していた私が馬鹿でしたかね』


それを見ていたレオとレイヤーは、顔を見合わせてあることを決意した


静まり返った空気に浸り、ただ平然と歩こうとした虚だってがーー


背後から今まで感じたことがない気迫と圧迫感に...後ろを振り向くと、傷だらけで死んで目おかしくない空翔の姿と致命傷並に傷を負っていたレイ姿があり
虚は、それを見て微かに笑い話す


『誰ですか...貴方達は?』
『ひっさびさの肉体は重いなぁ...ってこの傷だからか?』
『レオ楽しむ前に、今すべき事は...わかるでしょ?』
『あぁ、こいつから離れなきゃな...』
『私から逃げられるとでも?』


空を見上げると黒い一隻の飛空艇がこちらに向かって飛んできてるのが見えるーー
それを見てレオは動じない感じで、呆れながら喋る


『船一隻か...でも、それでも足りるかな?』


余りにも余裕がある感じの口調にも聞こえ
虚は、にやりと笑みを浮かべていた
レイヤーは、辺りを見渡して喋り出す


『レオ...来るかしら、大罪の人達』
『この時代の大罪は、俺達の存在を知っていた感じだから頼んでみたんだが...軽い感じだったからなぁ...』
『アレじゃ通じないよ絶対に...』


レイヤーの脳内は、ただ置いてある無残務型の紙に書いてある本文のさらに横に付け足し字を書いただけだった


『大丈夫、気持ちがあれば来る...主婦が...』っと細細と呟くレオ
『主婦?』
『いや、何でもない何でもない!さて、逃げるぞ...』
『行かせませんよ、貴方は誰だかは知りませんがもう一回死んでもらいます』


この空気は誰にも吸うことを許されない
緊迫したプレッシャーと圧力感
もはや次元を超えた領域に3人は立つーー





コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品