Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

外伝章 微かに蘇る記憶の中に

精霊の力さえ無力化
戦うのは己の力のみ
そんな極限的な戦いを強いられている状況で...空翔は何度でも立ち上がって挑む


『イイカゲン、クタバリヤガレ!』


空翔は、ふらつきながらも頭から血を流し、腕や体からの傷口多少流した血の跡ーー
体が限界に近づいているが、何度でも立ち上がって瞳に宿る光が消えてなかった


『そんなに肉塊が好きならどうぞくれてやる...止まらない腕や足が一歩でも動く限り俺は...諦めねぇ!』


どんな斬撃を受けようとも、空翔は消して折れる事は無かった
そして、不気味な波動を切り裂き
地面を剣を走らせて切り上げた衝撃波を飛ばす
巨大なギアの右手を削ぎ落とした
巨大な右手は、地面に鈍い音を立て落ちた


『アァ、オレノチノニクガァァァァ!!』
『はぁっ...はぁ...』
『オノレェェェェェェェェ!!』
『冗談キツイな...右手しか切り下ろせないとか...ふざけた耐久だな。』


すると巨大なギアの口から光が集まり出すーー
そして、一つの玉となり放たれた


強い光が大地を走り一直線に光の筋が現れて消えた
そして、空翔は...左半身を持っていかれてしまった


『な、なんだ...今のは...?』
光線ライトゼロコレデイキテイタヤツハイナイ、シズカ二ネムレ...ソシテオレニクワレテシヌ...フフフッハハハハハハハハハハハハ!!』
『くそっ...こんなあっけなく...!』


空翔は、静かに地面に倒れ込んだ
そして、牙をむきだして空翔を喰らおうとした時...光る矢が巨大なギアの顔に複数突き刺さった


『メガァァァ!メガァァァァァ!!』
『やらせないよ...!』
『コムスメガァァァァ!!』


素早く飛びかかりアクアを喰らおうとするーー
アクアは弓と矢を構えたがその時には眼前まで迫っていた


ダメ..奴の速度が速い...これだとーー


『おらァァァァ!!』っと声が響き巨大なギアの首筋を切りつけて押し飛ばした


血が地面に目掛けてぽたぽたと落ちる小隆太...いつ気を失ってもおかしくない状況だ
アクアもまた、受けた傷口が痛むが精神力で何とかしてる状況だった


膝を地面に付き、腹を抱えてゆっくりと立ち上がる
『まだやれる』っと呟き自分を奮い立たせて立ち上がる
小隆太は、サブのグラサンをポケットから取り出して装着した


『グオォォォォ...!』
『アクア行けるか?』
『なんとか...そっちは?』
『ぎりちょいだ...』


巨大なギアは首筋を触り自分がきられた場所を摩るように触った
そして、不気味な笑い声を上げた


その時、二人はある話を思い出す
それは、ギアが巨大な姿になる前に告げた妙な発言だった


腹部から血を流し意識が失う前、空翔達はギアの目の前に現れて話す


『お前、最初からこうなる事分かってたんだろ?』っと空翔が切り出した
ギアは、呆れた感じで話す


『......あぁ、そのつもりでお前達を捻れた空間に呼んだ』
『兄ちゃんどうゆう意味...?』
『小隆太、例の物を』
『おう!』


空翔が伸ばした手に小隆太からその物が手に渡った
そして、空翔はギアに物を見せつけた
黒く光る何かの端末に近い形をしていた
それを見て、ギアは気が抜けた感じに話す


『通信機か何でもお見通しか...』
『あぁ、全て知ってる』
『なら、その文の先に解読不可能な文字があるだろ...貸せ。』


ギアは、空翔から通信機を取り上げて
通信機の中をいじり始めた
そして再び空翔に投げ渡しながら話す


『この際だ、教えといてやる...お前達は弄ばれた歴史の人物だ』
『な、何だって...?』
『それが、そこに書いてある...真実を知るか知らないでいるかはお前達次第だ。』
『兄ちゃん、話についていけないよ...』


空翔は、アクアの手に通信機を手渡して通信機の中を見た
書いてある文章をアクアは音読しながら話した


『ギアへの司令、この時代の英雄を全て仕留めろ。出来なければ、捻れた空間へと誘えーー例え任務が失敗しても殺せ我らに栄光の光あれ!って...任務内容じゃない?』
『アクア、この内容を見て何かわからないか?』
『私達を殺せって意味じゃないの?』
『確かにそうだが、それに続きの文を読んで見ろ』


画面を見る限りページ数が全く表示されていなかった
すると空翔が、指で左右にスクロールした瞬間...画面に新たな文字が表示されてタップした


『えっ...?』
そこに書かれていたのは...既にひとりが死ぬ事が前提で計画が行われている文章が端から端までびっしりとかかれていた


そして、ギアも...口封鎖の為この会話後...巨大な魔物と一体化されるっと書かれていた
それと、妙な記載が一つありそれを音読してしまうアクアーー


『なぜすべての、行動や出来事がわかるかと言うと...全てを知り全て同じ結果を作り上げた。そう我こそはすべての偉大なる者なのだーーって...これどうゆう意味...?』


『全てを同じ結果にして、同じ世界を何回もたどらせて終わらせてまた繰り返す...つまり同じ場所を何度も何度もやらせられて最後に殺される様にすべてのコマを上手く利用して今に至るんだ...3回目の先送りは予想外のようにな』


沈黙した空気になり、滝の音だけが響き渡る
空翔は、途切れた部分がありまるでピースが埋まってないパズルみたいな部分がありそのギアが言った発言は思い当たる部分もあった



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