Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

外伝章 大切な仲間を失ってこその繋げる意思

空翔は、ゆっくりと突き刺したギアの武器を手で抑えて抜こうとする


『無駄だ』


ギアは、空翔が抑えてる武器を手放して腰にある刀を手に取り空翔肩に突き刺した


『くっ...いってぇな...!』


空翔は、ギアの腹を強く蹴飛ばした
しかしギアは、空翔の足をつかみ呟いた


『力弱いねぇ?都市を救った人って聞いていたが...大したもんじゃないな』


そのまま空翔の足を押し返して壁を壊した
空翔は、右肩に刺さっていた刀を左手で抜き取り投げ飛ばした


『おっと...俺とした事が油断したな。』


空翔が投げた刀はギアの額を突き破り頭を貫通していた
だが、ギアは何事もなく平然と頭に刺さる刀を抜き取り突撃してきた
空翔は、立ち上がり腹に突き刺さるギアの剣を抜き取り反撃した


空中に舞い上がる二本の刃ーー
そして、空翔はブレイカーを呼び覚ましトドメの一撃を放った


蒼き炎がギアを焼き包み込んだ


『おっしいなぁ?あと少しだったのになぁ。』


蒼き炎は、一瞬にして消されてそして空翔へと跳ね返るかのように飛ぶ


『なに...!?』
『悪いな、お前一人の力じゃ勝てねぇよ。強きもんは勝ち残るだろ?それと同じ意味で自分の技に焼かれるがいい』


空翔は、全身に蒼き炎を受けてた
そしてゆっくりと地面に倒れ込んだ
ギアは、その倒れゆく空翔の姿を見て高笑いを上げた


『なっさけねぇなおい?そんなもんかよ英雄の力ってのはよ!アハハハハハハハハハーーー!!』


ゆっくりと歩き出していた空翔の首をつかみ上げた
そしてギアは空翔の顔を眺めながら呟く


『英雄さんよ?言い残してぇ事あるか?』


空翔は、何かをボソッと呟いた
ギアは、挑発的な表情で話す


『あぁん?聞こえねぇよ?なって言った!』


空翔は、静かに息を吸い込み言い放つ


『お前ごときに、俺達は簡単に死にやしねぇよ!』
『ほぉ?なら足掻いて見せろよ、その死に損ないの力って奴をな! 』


空翔の喉に突き立てたギアの剣が喉に刺さりかけた時ーー
一本の矢がギアの突き立てた剣を横に弾き飛ばした
ギアは、横を振り向くと...光り輝く弓を構えているアクアの姿が目に写った


それを見たギアは、歯を擦らせて話す


『ちっ、邪魔しやがったな...!』
『それ以上その人に、傷付けたら...君の四肢を打ち抜く!』
『へぇ?出来んのかそんな事?』


ギアは、一瞬にしてアクアの目の前に現れ
てギアはアクアに向かって剣を振り回した
しかし、アクアに触れる前にギアの左腕と手首が射抜かれた


『...!?』
『速過ぎて、理解に苦しむでしょ?』


一瞬にして射抜かれた...
一体何が起きた...?
コイツ...何をしたんだ。
意識が消えたわけじゃない...速すぎて引いてる矢すら分かんなかった
これ以上...コイツと戦えばヤバイ...


『ちっ...当たりが悪かったらしい...お前、今回は見逃してやるだが次あったら容赦しない覚えとけ!』
『まて!』


ギアは、その場から一瞬で消えた
アクアは、空翔の所に行き体を揺すった
空翔は、わずかなら意識がある中で静かに喋った


『アクア...お前なら出来る...って思ってっ...た...ぞ...。』
空翔はそれを話した後、目を閉じてから意識を失った
『兄ちゃぁぁぁぁぁぁんーー!!』
アクアの叫びも虚しく空翔には届かなかった
雨が振り始めて、辺りが雨音で響く
それはまた彼女らの目の前に降る
それは、無色透明な雨ではなく血が舞う様な赤一色の世界が広がっていた


『どんな感じに死ぬか。否、どれだけ殺しても足りぬ!さぁ、眩く光る生命を背負う汝ら...吾に裁かぬか裁かれて死ぬかわしが判断を下そう』
目の前にいる喋る魔物、辺りにいるのはソンビとなった人々の姿が襲いかかって来ようとしていた


『死ぬなんて誰が勝手に決めたの!』っと言い放ち、十百香は無き空間から杖を作り出し手に取り回転させて再び手に取る


未来は、倒れ込んだまま動けない状態だった
病状が悪化したっとしか思う事以外今は出来ない
十百香は、未来の前に立ち、次々来るソンビ達を浄化する様に消し去る
だがなかなか減らないソンビに十百香は焦りつつ対処していった


『吾に足掻こうとするのか?』
『そのしゃべり口調...神にもなったつもりですか?足掻くよ...死ぬ判定なんて貴方にはないから』
『ならば...例え同じ仲間でも言えるのか?』


すると、未来の体が紫色の煙に覆われて包み込まれた
十百香は、未来の体に触れようとした時
手がなにかに弾かれた
未来は、体を起こして十百香を見つめた


『未来...先輩...?』っと呟いた瞬間


未来は十百香に向かって剣使ってなぎ払って十百香の顔の頬に傷を付けた


『未来先輩...っ!?な、何をするんですか...?』
『だれ...その子の...名は...?』


喋ってる口調が...いつもと違う...
それどころが、雰囲気も変だよ...
どうしちゃったのよ...未来先輩!


未来は剣を引きずりながらふらふらと歩きながら十百香に向かって剣を振り回す
そして十百香はその攻撃をかわしながら考える


肉体が取られたんだ...未来先輩の魂は奥底に眠らせられたんだ
ならどうする?うかつに攻撃すれば...生きてる保証がない
魔法や魔術で離そうとすれば...肉体自体に異変が起きる...


すると未来の攻撃を背中に受けてしまう十百香...地面に膝をつき後ろを振り返る
未来が、また攻撃を仕掛けて来ようとしていたそれを読み取り地面を転がり起き上がる


『はっ...はっ...』
『あぁ...殺したりない...もっと血をくれよ...』


十百香は静かにあたりを見渡した


『......』


すると、あの魔物が目をつぶり何かに集中してる様だった
十百香は、一か八かでその魔物に発火魔法をぶつけた
すると、何故か未来の体から火が現れた


それを見た十百香はふと思う...
操作している本体に攻撃すれば...未来に居る奴に効くんじゃ...?


そうと決まれば、炸裂魔法で...消し済にするまでよーー!


十百香は、ゆっくり息を吸い吐いた
魔力を集中して高めていく
それに反応するかに杖にあり玉が光輝き出す


そしてゆっくりと杖を集中してる魔物に翳して言い放つーー


『エックス・オーバーフロー!』


杖から火の波が現れて集中してる魔物を包み込みながら巨大な玉を作り出した
そして指を鳴らした十百香ーー


巨大な火の玉が破裂する様に起きそして大きな爆発音と爆風と火炎が吹き荒れて周りにあるものは全て焼き吹き飛ばされた
焼け野原化となり、十百香はゆっくりと杖を使い立ち上がった
スカートを叩き砂汚れを落とした
そして辺りに何もなくなったのを見て静かにつぶやいた


『や、やりすぎました...』


ゆっくりと歩き出した瞬間、ぐちゃっとなにか柔らかな物を踏んだような音が聞こえた
十百香は足元を見ると、未来の身体が目に写った
慌てて掘り起こした十百香は、未来の体を引きずり起こしあお向けに向かせた
体をゆすり呼び掛けた
すると、指をピクッと動かしてうっすら目を開けた未来


『十百香...?』
『未来先輩ぃぃぃぃ!』っと言いながら未来の体に抱きついた十百香


『十百香やっぱりまだまだね...心配だよこの先...』
『なんかその言葉変だよ...?』


未来は十百香の肩をつかみ、ゆっくりと顔を近づけて話す


『私には...もう使えないから...受け取って欲しいーーー!』


未来が十百香の額をぶつけた瞬間、いきなり流れ込んで来る未来の記憶ーー
そしてとある技の記憶が十百香に焼き付くように残った


『これって...いつも未来先輩が使ってる技じゃないですか...』
『だからこそよ、妹見たいでもあるし何よりも...親友でしょ私達三人は...』
『わ、私何かに勿体ない気がしますよ...』
『十百香の欠点が物理攻撃と近距離が対処出来ない...身の危機が来た時に使って。あの人は精霊使えるから...別に必要ないと思うの』
『なんか変ですよ...?なんかこれ渡したらこの会話最後見たく感じますよ...』


未来は、静かに十百香の頭をなでながらゆっくりと笑みを浮かべながら髪を結んでいるヘアゴムを十百香に結んでつけた


『へっ?』
『やっぱり似合うわね...流石、私のーーー』


未来は、何かの殺気を感じ取り十百香の背後に写る魔物が槍を構えて投げ飛ばそうとする仕草が見えた
そして、未来は十百香を押し倒してその槍を受け止めた


『...う...そ...でしょ...?』
『ちっ...邪魔が入ったか...』
『なんで...なんでよっ...!』


静かに十百香は立ち上がりそして、その魔物に向かって魔法を放った
だが、その魔物は魔法耐性があり効いていない


『噂通りだ...こりゃ俺が来て正解だ!』


十百香に向かって突撃してきて魔物を、十百香は杖を使いなぎ払った
『ふん...その程度か?』


魔物は掠ってそのまま追撃してきた瞬間
杖の形が変形して槍見たいな長さに変形してり光り輝く姿に変わり果てて十百香はその槍を器用に振り回さひて連撃を入れた


『何だと...こんなの聞いてねぇぞ!』
『聞いてなくても、あなたがやった事は許せないーー!』


光り輝く矛先が魔物を貫いていく
魔物はそのまま岩肌にぶつかり倒れた
十百香は未来の回復しようとしたが...塞がらない
またしても同じ...回復が効いていない


『治せない...、このままじゃ...!』


すると、未来が十百香の手を握り呟く


『これで...貸しは返せたかな...?』


未来が握る手は血が付いていてそれを見た十百香は言葉を失う


『こんな怪我くらい...で、動揺するなよ?私は...いつもアンタの見方だからな』
その口調は、いつも懐かしいあの時の様な喋り方だった
十百香は次第に涙がこぼれだした
未来は震え上がる手を十百香の頭に乗せて撫でる


『あんたは悪くない...私が勝手に判断してここに来た...だから泣かないでくれない...?私は笑ってる十百香が好きだからさ...ねぇ?』
『うっ...ん...わかっ...たよっ』
十百香は、涙を吹きそして笑みを浮かべた
それを見た未来は、安心したような顔を浮かべて話す


『ふふっ...それでこそ...私が知る...十百香だ...。元気に...生きろよ...アンタはもう...強いん...だから...ね...』


未来は手をゆっくりと地面に降ろした
その落ちそうな手を掴み上げて握りしめる十百香ーー
涙を流しながら静かに話す


『強くっ...なんかないよっ...。急に...いつも...見たくっ...されたら...うっ...うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー』


次第に降る雨、まるで彼女が泣いてるように降り注ぐーー
十百香は、そのまま数分間泣いた...
その事に気づいた空翔、どこか虚しいい感じだけが何故か染み渡る心
不思議と涙が出て、そばにいたアクアが驚き戸惑った


そしてゆっくりと立ち上がった十百香
未来の墓を作り手を合わせて祈った


『成し遂げなかった事件...終わらせます。その後みんなで...ここに来ます』
っと呟き後ろを振り向き歩き出した
それと同時に、空翔は空を見上げて呟く


『待ってろ、お前を危険に晒したやつをぶっ倒して捕まえた報告をしてやる...』


そこにアクアと小隆太が現れて目で合図を空翔に送った
空翔は頷き目線を光らせてゆっくりと歩き出した


二人の意思は亡くした仲間を救えなかったのではない...未来が最後無茶した事件を終わらせるーー病んでる暇なんてなかった
あるとすれば...この事件を終わらせて未来をスッキリさせてやる事以外何も無い
それは誰もが思い仲間だからこその最善判断だった





































コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品