Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

聖剣を仕えし者

振り落とされる刃、意識が消えかけた鼓動


底で終わりではない、まだ戦えるーー


そう心中に思っても、意思と反転する体の重さ動かすことすらできない
霞む視界、遠のく意識ーー


くそっ...動けよ体、まだだろ...こんな奴に負けるわけにはーー


そう強く心で願った時だった、時間の流れが一瞬止まっていた。
そして、知らない奴が自分の目の前に現れて話し出す


『勝ちたい、ならば何故力を求めない?』


自分の過去の姿に似てる容姿、感覚的に言えば...まるで自分と話かけられてるようだった
若干驚きながらも、その質問に答える


『求めない分けない。』
『ならばなぜあの時、チカラを引き出さなかった?』


あの時...?
思い当たる点がまるで無い
彼はゆっくりと更に近づき、喋る


『ヒートデッドの時、知らない奴に挑み死にかけただろ?それと、恩師に負けたかけた時も...一度こちら側の世界を開いている』
『何言って...。いや、あの時...俺は...沈みかけた時ーー!』
『思い出したか?』
『あぁ、嫌でも思い出した...死に物狂いだったしアレなんだったろうって考えもしなかったけどな』
『さて、なら話はこっからだ。引き出せ聖剣をーー』
『......』
『どうした?』
『引き出せと言われても...どうやるんだ?』
『忘れていましたとか言わんよな?』


冷や汗が大量にで始める
そして、体を引きずりながら逃げようとした


『まて、逃げんな。』
『ならどうしろと...?』
『真似てみろ、お前が見たあの過去夢を。』
『気難しい話だなそれ...てか、人の夢の中をのぞくなよ』
『自分の体をいじりたいとか変な性癖と思想を置いといてな...やってみろ』


コイツどこまで覗いてんだよ、やって見ろと言われても...この傷じゃ動けない
まぁいい、地面でやれば...


二本の剣を手に持ち、そして地面に突き刺した
すると、魔法陣が現れて二つの剣の間から光る渦状な場所から剣の柄が見える
しかし、寝そべってやってる為そこまで手が伸ばせないし軸が斜めに傾いてなおさら取りずらいー
それを見かねた彼は、その剣に触れて抜き取った


『聖剣、これ先あれば大丈夫だろうが...お前はいつまで伏せてるんだ?』
『体の傷がぎゃぁぁぁぁぁって位痛いしそして今気づいた、なんで痛くないし体から軽いんだ?死んだのか俺、こんなに意識がはっきりしてんのに?』
『疑問に思うな、止めといてやるだが...五分が限界それ以内で決めろ』


彼は聖剣を地面に突き刺した、それを空翔が手にして抜き取った俊寛ーー
再びあの場面に戻された


振り落とされる刃を、空翔は右手で受け止めて話すーー


『わるいな、俺には時間が無いーー』
『ーー!?』


瞬時に空翔は、過去の自分を蹴飛ばした
過去の自分を彼と呼ぼう...それがモブキャラとして等しいぜ。
なぁ、過去の自分よ!


何だ、消えかけた魔力がーー
何だ、コイツの眼差しーー
そして、今まで以上の魔力は一体...


空翔は、地面に二本の剣を突き刺して
その間の渦巻く場所から引き抜いた聖剣を手にする


『これで対等に殺りあえるよな?』


彼は容赦なく攻撃を仕掛けてくる
しかし、その速度はかなり遅く今までのが驚く位の速さだったーー


『どうした?さっきの速度はどうした!』


空翔は、彼の背中を二回切りつけた
大剣とは思えない速さと太刀筋だ
そして、彼は二本の剣をなぎ払うとうまれる衝撃波を空翔に目掛けて放つーー


さて、この攻撃をまともに受けると流石にやばいなーー
...五分が限界か、ならあの技でーー
迫り来る、衝撃波を避けようともせず
立ち向かうような構えを取り静かにつぶやく


『光束と光の刃、二つが双牙する時全てを光へと浄化するーー』


聖剣を、真横に静かになぎ払ったーー
彼が放った、二つの衝撃波は砕かれ
横に長い光る衝撃波が彼に目掛けて飛ぶ


『一の光刃、光刃双撃破!』


逃げ出そうとする彼を空翔は、さらに追い討ちをかけるかのように魔法陣を地面に貼りその上から聖剣を突き刺して呟くーー


『二式、光束牢』


彼の前方に、巨大な壁無数現れそして足を動かない様に縛る
『!?』
そして、彼に空翔が放った衝撃波が衝突するーー
強い光が一時的に放たれた、彼は完全に消滅した
その場所に、一人の老人の姿が現れていた
空翔は、その老人を眺めて話す


『......』
『クソジジイ!』
『負けた...』
『あ?』
『負けたんじゃ...主強すぎる...』
『何だ?褒め言葉か?それで、あの話は嘘なんだろ』
『嘘ではない、ほらこれがーー』


老人が取り出した剣を空翔は破壊した 


『それがエックスカリバー?見た目以上に存在感がねぇ、そのへんに売ってる剣だろ』
『くっ...じゃが、私は...此処で消えることが出来る』


老人体がボロボロに砕け始めた
空翔は、若干驚きつつも消え始める老人の話を聞くーー


『魔王倒した所で終わらない。この世界は全てが奴の手の中だ...いずれわかる、じゃが世界を巻き込む次元は既に消滅。この世界の果ては何処に向かっておるのかわからんが、お主のような存在が居れば世界は安泰かもしれぬがーーー』 


老人は砕け散って消えた、空翔はその発言に違和感を覚えていた
魔王を倒しても終わらないってどうゆう事だ...?
奴の手の上、つまりアルティブのことを指すよな...
つまり...奴が死なない限り終わらないって事かよ...?


上の階がやけに地響きが聞こえ始める
だが、空翔はこう思った
まずはこの世界を救ってからだとーー

















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