Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

一人の志

一方、空翔達はと言うと...
アヤに攻撃が通用しなく無い状態が果てしなく続いていたーー
『予知』...先を見る目、全ての攻撃や行動が見えてしまう
そんな精霊がアヤ自身に宿って居たとは..知ったいてけど忘れていた空翔ーー
苦戦する四人、だが不思議なのは...刃があるのに打撃しか受けない事だ
木刀に近い感じだ、それでも威力は強い
気力が消し飛びかけるそれくらい重い一撃
が四人一人一人に受けている...


『はぁ...はぁ...』
フリーダム...ただ一人だけ立ち上がる
ふらつきながらも剣を握りしめて構える
『フリーダム...やめなよ!』
『無理がある、それにお前...腕折れてるんだろ?』
『諦めたくない...こんな所で、あんな奴に勝たなきゃ...意味が無いんだ』
使える方の腕を動かして剣を持つ
『この子をーー超えなきゃ次かないんだ!』
走り出して、アヤに向かって振り落とされた剣ーー
火花を散らしながら剣の動きがとまる
『くそ...がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
アヤは、一瞬だけ片目を閉じた瞬間ーー
フリーダムの剣が動きそのまま切りつけた
『ーー!?』
このチャンスに、全てを賭けるーー!
そう静かに思って、一回転して綾の膝を水平に切りつけた
なぎ払った場所から氷が地面から生えてアヤの足をこおらせた
体制を崩したアヤ、その一瞬に合わせるようにフリーダムは剣を水平に持ちそのまま貫き走った
『ロード・アイス・レギアントーー...』
氷が砕かれて小さい氷槍状になり無数にアヤの体を切りつけたーー
地面に倒れそうになるアヤ
『....』
誰もが〈倒した〉っと思っていたーー
しかし、フリーダムは...なにかの違和感を抱いていた
それは、あまりにも倒れるのが遅い...あまりの遅さに倒したのか?...と疑ってしまうーー


フリーダムは、一瞬だけ何かが頭を過ぎる
それは、空翔がある事を言ってた事だ
もし、過去にも行ける目があると...倒しようがない
つまりそれは何を意味するんだ...?
ーーーーーーーーー






『......』
『フリーダム、早く行くよ?』
『...?』
『おい、頭でも打ったか?』
おかしいな...この場所は、さっきいた場所だろ...?
倒した死体が2体、地面がめくりあがってる
洞窟の殺風景、オメガ島の独特の不気味さ
どれをどうしても一度味わってる
フリーダムは、周りを見渡しながら洞窟を眺めていた
『フリーダム...?』
『さっきから顔色悪いですね、何かありました?』
頭が困惑するが、なんとなく分かってきた
時間がもどされたんだ、しかも僕だけ...
って事は、さっきのが変えられた...?
嫌な予感はする...どうする?
三人の顔を眺めるフリーダムーー


一方、空翔...精神の間ーー
なるほど、私の力も混ざってるんだ!
いや、なんで嬉しそうなんだよ?!
《過去に戻す》って先の未来を変えるための力でしょ
精霊としたら、相当な力強い人よね
少なくても使えてた腹切には言われたくないな...なんとかならねぇの?
無理よ《先を見る》と《過去に戻す》の精霊よ
同じくらいの双子の精霊なら話ならわかるわ
んー、てか...なんで今現れたの?
あー、忘れてた...あの子らに宿る力についてよーー
腹切が色々と教えてくる、天使界から頼まれたらしい
世界を変える最後のチャンスは君達5人...だとうです
腹切はかなり深い笑みを浮かべてる
あー、妬いてんだな...お前生身ないだろ...譲るんだミニスカ
腹切は右手を上げて空翔に容赦ない鉄髄を降ろした
次いったらあの世でも裁くよ?
...すまん


さて、私は帰るよ...全てを終わらせたら待ってるよ
俺、不死だから...生き返っちゃうんだよな...こっちで復活の呪文的なことされるとね
シャレにならんこと言うなよ...でもそれが空翔らしい、前から変わってない...安心したよ
腹切も変わってなくてよかった...んじゃーー
また次合う時までなーー
二人はハイタッチした瞬間強い光に包まれた




空翔は、ゆっくり目を開けると...血が滲んだ地面と二人が慌てている姿が目に映るーー
『あっ...起きたみたいね?』
ライナが、壁におっかかりながら座ってこちらをみてい
『あぁ...それで、フリーダムはどうした?』
『アヤって子を倒した直後...二人の姿が消えた』
『...なるほど』
空翔は、ゆっくり体を起こしながら歩き始める
『待って...』
ライナの呼び止めに振り向く空翔ーー
『これ使って』
投げ渡されたのは、ライナの剣だった
『あなた私と戦った時、二本だったよね?』
『そうだけど...』
『なら使って、私達じゃあの...ぺぺモットには勝てない...貴方にかけますその為に私の武器を貸しますから...必ず生きて帰ってきて下さい』
『へっ、意外と素直だな』
『な、何を...別にあなたの為じゃないからね!』
『へへっ、アイツみたいだな...なら負けられねぇな』
後ろ髪を纏めた空翔、そのまま最新部へ向かって歩き出したーー


『アイツ...何カッコつけてんだ?』
『でも、なにかお背負ってる後ろ姿は...騎士っぽいですよね』
『えぇ、だから私たちは私でしか出来ない事をしないと...まずフリーダムの行方ですねーー』
深層部へ向かって行く階段を下って歩いていく
空翔は、やる気に満ちた顔で周りを警戒しながら進む


薄暗いし...降る程足取りが重くなるな...
さすがラスボス感があるな...寒気がするぜ
深層部へと足を付けた空翔、目の前に居るのは...王座に座る魔王らしい風格と翼が生えてるーー
『ふん...来たようだな』
『アンタが、ぺぺモットか?』
『以下にも我が名はぺぺモット...大魔王だ』
発言もかなりの重みを感じるな...
『さて、世界の半分と地球半分くれてやるから我が部隊の配下にならぬか?』
『いや何いってんの?』
『だから、世界の半分か地球半分貴様にやるって言ってんのだから条件として我の部隊に加入せぬかってことじゃろ?』
うわぁ...なんかレトロな曲が流れそうなんだけど...
定番の選択肢...地球半分貴様にくれてやるからその武器を我によこせ的な感じだろ
初代のド〇クエかよ、世界を統べるって言ってそうな顔だけど実際は一つの島の村しか成功してない実績だからね
勇者に阻まれたから丸くなりますってオチだよな
よし、なら誤魔化そう...
『勇者居ませんよ?』
『なに?貴様は...何もんじゃ?』
『武器屋の店主、またの名は通行人Aさん』
『ぶ、武器...主これを治せるか?』
何かを空翔に見せた、なんかとんでもなく禍禍しい剣だ
確実に魔王が持ちそうな武器だ...目が左右に動いてる
『あ、あぁ...お安い事』
武器を手に取り、隠し持っていた...なんかの目薬(使用期限過ぎた腐敗した目薬)を武器の目にさしたーー
『グギョゴコゴコッ!?』
魔王の剣は目が充血した、初期ステータス化になった
『治りました!』
『うむ...』
大魔王は、武器を手に取り振り回した
剣の真ん中ら辺りから折れて地面刃が地面に突き刺さる
『......』
『あ、あぁ、今日は調子が悪いんじゃないですかね?』
『貴様やはり勇者だろ?』
『ち、違いますよ...こんなもの持ってません』
空翔は、地面に剣を突き刺して魔法を発動させた
大魔王の足元が一瞬に凍りつき、空翔が切りつけた
『ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ...』
『やったか...?』
大魔王は、目をギョロッとさせて姿を変え始めた
人型ではあるが半身ドラゴン姿に変わり果てた
翼で空を飛び空中から剣をなぎ払い衝撃波が無数に空翔に目掛けて飛ばされてくる
かわしながら、立ち向かおうと振り向いた時空気が吸い込まれそうな感じになるーー
火炎吹プレスだとーー!?』
大魔王から鉄も溶かす火炎を吐き出した
空翔は、階段を走り上がるが...真横の壁から鋭い爪と壊れた壁破片が飛び回り襲ってくる
先にある階段が破壊されてしまうが空翔は壁を走り出した
『逃げるのかぁ...?』
『逃げるんじゃなくてーー』
壁に手を付き足を強く踏みつけて上に向かって飛んだ
『悪足掻きを...ハァァァァーー!』
火炎を吐き出て空翔の逃げ道を塞いだ
しかし、その火炎の中から一本の剣が大魔王に突き刺さる
そのまま空翔は、刺さった剣を掴み重力任せにしたに切り裂いたーー
『ぬぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『弱っちいな...』
『ぐおおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
人型では無くなりドラゴン姿に変わり果てた
これは完全体だろう...だがかなり大きい
『貴様は私の胃袋に埋葬してやる!』
しっぽを強く地面に叩きつけた大魔王
ずしんと音を立てながら動き出す
『ドラゴン...剣の刃じゃ通らないか...』
空翔に目掛けて鋭い爪が振り落とされた
しかし、剣で耐え凌ぐ空翔ーー
『けっ...これじゃ持たねぇ...』
『しぶとい...今楽にしてやる』
一段と重力がますーー
そのまま空翔は、押しつぶされてしまった
『ふん...潰されやがった...つまらん』
そのまま、何処かに向かって飛んだ大魔王ーー


自分の血が吹く瞬間を見て赤く染まりそのまま周りが真っ暗になったーー
潰された体は時間が巻き戻るかのように集まり始める
そして、彼は再び目覚めるーー
『...不死ってえげつねぇな...やっぱ...』
目覚めた第一声がこの発言だった
空翔は、まわりを見渡しため息をついた
『あいついなくなってから、数時間立つみたいだな...ん?』
ガレキの下になんかの本が埋まっていた
手に取るとヒノキの棒歴史書...ってカバーされていた
苦笑いしながら中を開くと歴代大魔王一覧が書かれてあったーー
特に見る意味すら与えないつまらない文章がづらづらと綴られていた















コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品