Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

かつては仲間今は敵

夜明けと同時に、生存者達はーー
オメガ島へと向かい始める、道中は様々な敵部隊が潜んで居りそいつらを倒しながらようやく辿り着くーー
半日位かかり、早朝出たのに日が傾き始めた頃合となっていた


見上げる限り何にもない、そのおぞましさだけは前と変わらない姿だーー
『......』
『空翔?』
『いや、何でもない...』
やっぱりおかしいな、本来なら出てきてもおかしくないはずなんだが...
考えすぎたか...?
地表も変わりがない、島の草木も変着見られない空も変わりがないことに気づくーー
普通すぎて逆に気持ち悪い位だった
『あれ...?』 
『どうした?』
フリーダムが視線の先には、人のような物語っていたーー
思わずフリーダムがその場所まで近づくー
すると空翔が、後ろから大きな声で叫ぶ
『避けろフリーダム!そいつは、幻影だ!』
『えっ?』
フリーダムがこちらを振り向いたとき、髪の毛がパラリと落ちたーー
僅かだがフリーダムの頭の髪スレスレに切れたのが幸いで、あれがまともに食らっていたら確実に死んでいたーー
女性陣は、遅れて行くからって言われたのが良かった位だった
何せ...周りの岩や地面が切り裂かれたからだ
あの一瞬の動き、そして...幻影
間違いない、あんな動きできるのはただ一人しかいないーー
『まさか...こんなトコで合うなんて想像してなかったぜ...ハヤト!』
『......』
冷たい眼差しで空翔を睨みつけるーー
フリーダムは、空翔の所まで戻ろうと動こうとした時ーー
『動くな!フリーダム、悪いが先行ってくれねいかな?』
『でも...』
『でももクソもない...お前にはかなわない相手だ!いいから行け』
フリーダムは、下を向きオメガ島の入口まで走り始めたーー
すると、入口まで行くフリーダムの後を追い始めるがーー
眼前スレスレに、一本の剣が現れて反射的に後ろに飛んだハヤト
『悪いがここで行き止まりだ』
『......!』
二人は睨み合い、そして強い衝突を起こす
空翔の剣技と、ハヤトの暗殺技の激しい撃ち合いを繰り広げ火花が舞い散るーー
『へっ、まだ俺との決着ついてねぇから寝てられなくなったのかハヤト!』
ハヤトの不意をつく連撃とそれを反応する空翔の微直感だがーー
『ぐっ...!』
一枚上手の、ハヤトの暗殺技には到底かなわないーー
腕にかすった傷さえも痺れて使い物にならない
『相変わらず仕込んでやがる...だが、前以前に足りてない。』 
『...』 
武器を再び構え始めるハヤト
『なぁ、お前は死んでも尚あの言葉の意味忘れちゃいないだろうな?』
その言葉は、あの模擬戦決勝戦後の話だ


俺は、ハヤトの予測を超えた考えで勝った
しかし、ハヤトは悔しがるところが無表情でどこかに立ち去り誰かと連絡を取っていたーー
その人物は、ハヤトの付き合っていた人らしくその子は長く生きられない持病を持つ人だったらしい
幼馴染みという肩書きもあったが、二人の関係はそれ以上...生きる残りの僅かな時間で約束...それはーー
『大切な人は私だけじゃない...もう君の周りに集まり出してる。だから仲間を大切にしてーー私は貴方の中で生き続けるから...今の時間を大切にして』
それ以降、彼女は...死んだ
模擬戦決勝戦の時、突然体調崩して...
見ていたかは、分からないが...少なくても...そう信じたいーー
『あの日以来、お前は仲間を敵視しなくなった...なのにまだこうして立ちはばかる...お前は何に尽くしてるんだーー?』
ハヤトの、鎖鎌が空翔の首に目掛けて飛ばされたーー
それを読んでいた空翔は、少し前進して鎖に剣を当てて遠心力で巻き付かせてーー
遅れて飛んでくる鎌を手に取り剣に纏った鎖を引き寄せた
『!?』
ハヤトは、引っ張られて空翔の所まで引き寄せられてーー
『もう一回死ぬけど、お前は良かったな...2回目は好敵手に殺されんだからよーー』
すると、ハヤトが口を開き何かを呟いだ瞬間、ハヤトは空翔に貫かれたーー
空翔は、少しだけ黙り空を見上げた
『礼には及ばねぇよ...お前は...』
これ以上ない言葉が出てくるがそれを抑えた空翔ーー
さっきの口を開きは...『ありがとう』って感じの口の動き方だったー
そして改めて思う
『止めて俺も帰らなきゃだな...』
何回も死んでるが、多分これが俺のストーリーが最後で...後は娘に託すしかない(二回目だけど...)
元に戻った世界と今まで生きてきた世界を...復活させれば本当の世界が、産まれるーーそれが俺が望んだ世界だ
『出来なくはないかーー』
『ん?!』
『ったく...なんで呼び覚まさせられなきゃなんねんだ...』
『まぁまぁ...僕も流石に驚いたけどね』 
『我の使えし者よ、子奴らを滅せよ』
『てめぇ!なっつう胸糞悪い発言してんだ?ただ燃えさかる炎の癖に』
『黙れ、貴殿はただのけ物であろう』
『んだとゴラァ!一発その変なあたまかじってやるか?』
『ふん、やってみろよクソ犬が!』
空翔の、心の中があの時と同様クソうるさくなった瞬間だったーー
女の子の声が響いた瞬間、二人は暴言はピタリと止まる
『マスター...じゃない、私の声わかる?』
どっかで聞き覚えがある声だが思い出せないーー
『その様子だとわかってないみたいだね』
『あっ、ラル』
『レル...アンタ新神として選んだのかこの性別逆転した奴を選ぶとか...神経どうかしてるわ...』
『そうゆうラルだって、空翔じゃなきゃ嫌だとか言ってなかったけ?』
『なっ...!なぜその事を...!?』
はいはい、うるさいから...でさ
お前達、消えたんじゃないのか?
あの決戦後、俺自体も消えて何も残らなかったはずだけど...
『いや、僕達が君を求めてたのさ不死の空翔ちゃん』
『時代を跨ぎ、我々と同じだ』
『俺達は、お前の力自体を開放したが...消えて蘇らせられてそして、この世界へとたどり着いた...詰まりだ死んで消えてもどっかでまた蘇るんだてめぇはよ』
『だから、私達が保護として...』
『ちがう、サポートとして力をかすの』
な、何じゃそりゃあ!?
死んで消えてもって、俺って復活の呪文先あればどの時代でも生き返るわけ?!
精霊達、首を上下に動かす
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
『不死能力とはそれくらい厄介な生命力を誇るんだぜ』
ちなみに、空翔がどうやって対話してるかというと...目を閉じたまま立って心に直接語りかけてる為...周りには気づかない
勿論、女性陣に叩かれようがいだづらされようが...精神はあっちにいってる為気付かない!
『空翔が、立ったまんま寝てる...』
『これはすごいなぁ...あの時の仕返し今なら出来るーー』
ミミに杖で頭を叩かれるアリスーー
『今そんなことしてる場合じゃないよ..』
『いってぇな...最近ミミに叩かれるなぁ...魔法少女ってもっと優しいやつかと思ってたよ』
『あら、そんな貴方に私の手料理あげませんよ?』
『先生ぇ、それだけは勘弁して下さい!』
ミミではなくライナの方角で語りかけていた
『先生じゃないわよ...それにミミはあっちよ』
当然話を聞いておらずアリスは更に喋る
『我が命に変えても、私に食べ物を下されぇぇぇぇぇぇぇ!』
『ないよそんな事言われても!』
『あー、おろしちゃったーこれどうしょいっかな?食べられないよ(棒読み)』
おにぎりを地面におろした瞬間、アリスの目に光が宿りスライディングしながらおにぎりをキャッチして転がるーー
あることにぎがつくライナ、あの一瞬の出来事でおにぎりを食べていた事にーー
『ふぅ、なくなっちゃました』
おにぎりの原型すら消えて(食べてすべて胃袋にイン)なにごともない表情でこちらを振り向くアリスに戸惑う
『アリスちゃんって、やっぱり食べる事に執念を尽くしてるね』
『いや違いますよ総帥、これは私なりの生きざまです!』
なんか手懐けてないあの子...?
しかも、食べる事が生きざまですって真顔で言われても...対応に困るわね
 

すると、空翔が突然目を開き呟く
『フリーダムが危ない!』
突然喋るものだから当然女性陣は驚く
空翔は、そのまま島の入口まで走り出した
女性陣は驚きながら空翔のあとを追うーー


もし、精霊達が言ってることが正しければ
アイツには危なすぎるーー
『ぐっ...!』
その予想通りに、誰かとはちあわせとなったフリーダムーー
銃口を向けた人物と、短剣を二本持つ人物が現れて苦戦していた
まさに息があったコンビネーションに惑わされつつも立ち向かっていたーー

















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