Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

元団長の本質

「ぬぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「せやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
武器との衝突音を奏でながらお互いぶつかり合う
ほぼ互角って言っていいほどだ
建物も切り倒されるほどの威力だ
騎士団のメンバーは、ざわつくその威力と破壊力に圧倒されていた
空翔は、ただ見とれていただけに過ぎなかったがーー
フリーダムの腰につけている剣を見て、何かを感じ取っていた
この武器……よく見るとブラックレリアーに似てるな……
そして、剣の鍔にある……マーク的な奴……七色の剣に似てないか……?
それとなく見ていた空翔だったが、フリーダムは戦闘を眺めぱなしだ
すると表情が一変した、ライナが迂闊に近づき過ぎて弾き飛ばされてしまった
「ライナ!」
「バカ、そこから飛び降りようとするな!」
「でも、ライナがーー!?」
空翔は、フリーダムの顔にビンタを入れた
「フリーダム取り乱すな、そう簡単に死んだとか思うな!大丈夫だ、ライナを信じろ」
「くっ……確かにそうだ……すまんかったな空翔……」
砂煙が舞い上がる中、1歩ずつ近づく元団長ーー
「所詮そんなもんか?団長さんよ?」
「ふっ、ふははははははーーー」
「何が可笑しい?」
「いやぁ、そんな技で死んだとか思ったのかなってさ」
「舐めやがって……ならこれで締めてやる」
ものすごい速さで、もう突進してくる元団長ーー
砂煙の中に突っ込んだ瞬間ーー
物凄い風圧で、砂煙が消し飛び二人の姿だけが現れた
「な、なんだと……!?」
斧を剣で受け止めていた、そして腰にある剣を抜いたーー
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
腹部を斜めに切りつけたて蹴飛ばした
少しだけ間合いが生まれた程度だがやや後ろに下がった程度だ
「ぐっ……やるなぁ……だがーーー」
元団長の不敵な笑を浮かべていた
そしてある発言をライナに向かって話す
「まだ、本当の力ではないがまぁいいか……メチャクチャにしてやるぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
元団長は、姿が変貌していくーー
それは、ものすごいデカイ謎の生命体だった
「こんなでかいのは……初めて見るな」
一瞬の隙を許さないような速い攻撃を仕掛けてくる
それを見ていた二人は……慌ててライナの場所に向かった
「ちっ、私より速いだと……!」
躱すのがやっとの位の速度だ、攻撃をさせる隙を与えさせないつもりだ
それどころか、何本もの触手の様な攻撃……軌道が読みずらい
「なら、これならどうだ?」
《 シューティングバースト!》
触手を貫きながら連撃をするライナーー
だが、謎の生命体の回復速度も尋常じゃない
切っても切りがない位再生する
「ダメか……速過ぎるわ……」
「ライナーー!」
「フリーダム!?それと……君目覚めたんだ」
「あぁ、お陰様でな……こいつに弱点がない逃げるぞ」
「待てってよ黒いコートの人、確かにそうかもしれないけど……」
「俺もだ、まだ闘ってないだろ?」
「あのなぁ、どうやって挑むんだ?
奴は回復速度も尋常じゃないことも分かってるだろ?」
「わかってるからこそ挑むんだ」
二人の目線は揺らがないで見つめている
空翔は、その目線を見る度自分の事を思い出す
この2人も、あきらめが悪い子だな……俺もあの不死に近い魔獣を倒す時と同じだ
つくつく困った悪ガキだな……たっく付き合ってやるか
「……分かった、どうするんだ?得策あるのか?」 
「フリーダム、確か氷結させる技あるよね?」
「うん、一応使えるけど……完全では無いよ?」
「それでもいい、何分間でもいいから持たせて……その間はこの私を木で殴った人と私だけで何とかする」
「俺武器ないけど……」
「じゃ、そこにある木刀でイイじゃん?」
「いや、そうゆう問題じゃないから」
「じゃあ、行こうか。」
「おい、人の話聞けよ!」
肩を軽く叩くフリーダム、そして呆れたような顔を浮かべて呟く
「まぁ、ライナはああゆう奴なんだ……気にするなよ」
「木の棒だけじゃないからまだしも……なんでこんな場所に木刀が落ちてんだよ?あぁ、気にしてない大丈夫だ」
こうして、謎の生命体に挑み倒す作戦が始まる







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