Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

紅蓮血殺団の計画

ログアウトしたアクアは、医療室から出てきた
そして、近くの椅子に座り一息つくと何やらあわたたしく医者たちが走り出す
気になったアクアは、近くにいた医師に訪ねた
「何があったのですか……?」
「あぁ、何かね男性1名がログアウトが出来なくなって強制帰還させようとしたんだけど……失敗したらしい」
「男性ってまさか……」
「確か……東城空翔っていう子だったかな?」
とっさに走り出すアクア、医師の呼び掛けに耳を貸さない
そして、扉を開けて中に入るとーー
苦しむ空翔の姿が見えた。
そして担当医と思われる人が話しかけてきた
「君、もしかしてアルッシュ・ロド・アクアかな?」
「は、はい……!」
何やら話し合ってる担当医、そして再びアクアに振り向き喋り出す
「君の力が必要なんだ。」
担当医の話によると、どうやら不可解なアクセスがありサーバーを狂わせたらしく……復旧するに出来ない
そこで、元ゲーム開発していたアクアの力を借りようとしたって訳だが……
「駄目だわ……コードが複雑すぎて直せない……」
「どうしましょう……?」
「彼の力に任せるしかないのか……」
アクアは、ゲーム映像をパソコン画面に映し出した
そして、誰かと戦ってる姿が映し出された
「これは……?」
「誰かと戦ってる……見たいだね……」
「……っ!?」
アクアは、ある部分を拡大し始めた
すると、見覚えがあるマークが映し出されて戸惑う
「このマーク……何だろう」
担当医達は、興味ありげに見つめるがアクアは冷や汗と震えが止まらなかった
見覚えがある、そして間違えない名が高い殺人ギルドのあのマーク
「紅蓮血殺団……!だけど名前が……」
「ほう、BSOの生存者か……」
声がする方角を振り向くアクア
すると、さっき話しかけた医師だった
躊躇いもなく病室の中に入りアクアの見ている画面を覗き込み喋る
「やっぱり殺人ギルドの誰かか、しかし……この風格は見覚えあるが名前が分かんないな……」
「誠司さん、何か知ってるですか?」
「知ってるの何も俺も生存者の一人さ。そして神崎……例の子は大丈夫なのか?」
「えぇ……大丈夫ーーっ」
突然着信音が鳴り響く
「あっ、すみません。ちょっと外します……」
病室を出る神崎、そして慌てた感じで再び戻ってくる
「た、大変ですーー!!」
神崎は、慌てながら話した
病弱だったあの子が攫われたらしくその行方を探してるって言う内容だったそうだ
流石に誠司は切れて神崎の胸元を掴みあげた
「てめぇ、さらわれないように警備は万全だったって言ってたよな!話が違うじゃねぇか!」
「すみません……警備の者が席を外した数分間の間だったみたいで……」
「ちっ!使えねぇゴミだな……。それで機材は?」
「それが……全部持っていかれたみたいで……」
掴みあげた神崎の胸元を放し病室を出ていった
アクアは、少しだけきになっていた
「あの子」って一体誰なのか……
担当医は、その誠司の後ろ姿を見てややにやけていた
どことなく不自然な笑みを浮かべていた
アクアは、それとなくある人物にメールを送った
事はその後だった、神崎がアクアのケータイを取り上げて地面に叩きつけて足で強く踏みつけた
「あぁ、憎い……あいつは死んで当然だ」
「な、何を言ってるですか……?」
「憎いって言ってんだよ生存者!ほっっっんとにオメェは鈍いなぁ!」
そのしゃべり口調で、ある人物を思い出すーー
憎いが口癖で、とにかく人を殺しまくっていた仮想世界だけじゃなく本当に生きてる人まで殺した人物ーー
「カラック……」
「最大のヒント出す前にわかっちまったか、そうさあの殺人ギルドの副団さ。その由来はーー」
「火属性に近い摩擦攻撃を特化したからでしょ」
「なかなか分かってんじゃねぇか!だがしかし、もしここで本当の火なんか使われたらどうなるかな?」
アクアは、片手で魔法陣を作り出し喋る
「私の力で……止める!」
その答えを聞いた瞬間、高笑いをし始める
そしてアクアに短剣を複数投げつけてくる
アクアは、かわしながら病室を抜けようとした
ドアがあかないことに気がつくーー
「残念でしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!おめぇは、読みがあめぇ……そう駄菓子くらいアメぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
壁に突き刺さっていた短剣から、火が吹き出しアクアの体を縛り上げる
少しでも動けば焼けてしまうーー
「火縄って技を編み出した……ックックック……たまんねぇなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁおいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
複数の火の縄がアクアに飛びつき巻き付けていく
そして静かに近づき、短剣をアクアに突き出した
「これで僕が英雄になれるんだぁ……想像しただけで続々するな……なんとか言ってみろよ?殺される感想ってやつをなぁ?」
だが、アクアにはまだ負けたという感情とは別のものを感じていた
それは、読みは二つ策いるって事ともう一つは……勝てるという自身に満ち溢れていた
短剣をアクアの腹に突き刺そうとする数秒間ーー











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