Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

人の死と世界の崩壊

刹那ーー
まさか、私を上回る能力者だという事にーー
「ちっ、流石に体力が持たん……!」
引きずり込まれるような感覚に襲われ、そして重い一撃
自分もまた能力で変幻出来るが……体力が奪われ続ければ流石に使うことすら出来ない
これが、今の最凶と言われてる……力だ
同じくらいの強さだと甘く見ていたかも知れん……
「シネぇぇぇぇぇぇぇ!!」
鋭く尖った爪を使いアレクサンダーを切り裂く
弾き飛ばすせるような強度は今ない……
半身斜めに3本切りつけられて地面を転がりる
それを更に刺して空に投げ飛ばした
「やき殺されろやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
口から吐く火炎がアレクサンダーに向かって放たれた
しかし、アレクサンダー笑ってる
そして手を広げて呟く
反撃攻撃リベンジアタック!」
火炎が切り裂かれるように遡っていくーー
「ーーーー!!?」
そのままアルツィブに直撃した、首一つ羽飛ばし大地を切り裂いた
そのまま地面に滑落して寝そべるアレクサンダー
「ま……まさか……見様見真似……する事に……なると……は。」
「グギャァァァ!!僕がのぉ、僕のぉ左腕がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「左腕……?もしかっ……して……」
「おのぉれぇぇぇ!くたばったとは言え、許さんぞぁぁぁぁぁァァァァァァ!!」
アレクサンダーに突進してくるアルツィブ
そして、眼前に足が見えた途端だった
何かを切り裂く鈍い音が鳴り響いた
目を開けると……そこにいたのは、監獄に送られていたはずのある人物と似ていた
「アレクサンダー様、この様で死なれると……私が困ります!」
微かに聞き覚えがある、そして髪の毛を揺らしながらこちらを振り向く
「右裏……か?」
「そうですよ、ミギ。息絶えそうな顔してますね……これだから彼に負けたんですよ」
「ふ、相変わらず……だ……な……」
そのまま彼女の左腕に抱えられたまま息を引き取った
それをなだめるかのような眼差しでアレクサンダーを地面に寝かしつけてアルツィブの方角を振り向く
何食わぬ顔をして左腕と切られた右手から血を流したまま
呟く。
「死んだねぇ、ふふ……フハハハハハハハハ!!所詮雑魚は死ぬさダメなんたァよぉ!」
「…………」
「んん?君は何の為に僕には向かったんたァ?世界の終わりそしてぇ、予言書通りに進んでるはずなんだけどなぁ……おかしいなぁきみの名前すら書かれてないはずだけどなぁ?」
「それーー」
「んん?聞こえましぇん?」
「それ、もし変えたらどうなるかな?」
「んん?君何が言いたいんだぁ?」
右裏は、アルツィブの背後に指をさした瞬間、銀色に光る刃がアルツィブの背中を切りつけた
「ぐあっ……!!?」
「まさか、かつて敵だった君がわたしを助けるなんて思ってもなかったわ……空翔!」
「へっ、娘の頼みに答えない父親はいねぇさ!」
「ふん、親ばかもいいところだな……」
「ぬぐぐ……!」
アルツィブの体に異変がおき始めた
よくわからないオーラを放ち始めたのだ、そしてそれが空翔達を巻き込み始めて静かに声が鳴り響いた
大爆発ジ・エンド
オーラに纏われた場所が爆発が起き火炎に包まれた
空翔は、右裏を抱えてかわしたが流石に少し無理をしたようだ……
左腕を少し焼いてしまったが、まだ使える……
「くそっ……桁違いもいいところだな!」
「私を抱えたままそれ言うなよ!」
「あっ、わりぃ」
「きゃっ!」
突然手をはされて地面顔をぶつけた
「き、貴様……後で殺してやる!」
「わー、怖い怖い(棒読み)」
「ぬぐぐっ!まぁいい……そんなことり……あいつ」
「ああ……さすが全てを終わらせる力はあるよな……」


1方、アヤ達はと言うと……
不可解な敵に囲まれていた……当然目の力はもう使えない
そして、先陣を切る2人の後を追いかけていた二人……
すると、空になにやら音が響いたのが聴こえ始めた
の同時に背中を貫かれたアヤーー
「えっ……!?」
「なっ……アヤ!!」
「まだ……やってもいない……のに……!」
そのまま地面に倒れ込んだアヤ、近くにいたヴィヴィの事リリアンが近づいてきて叩く
「はぁ……はぁ……、リリアン……コレを……!」
胸元から渡されたのがある紙が書かれた用紙だった
そして涙を浮かべながらゆっくりと喋り出す
「ごめんね……私ここまで見たい……だから許して……」
「何言ってるんだよ……お前が居なきゃ……この作戦自体……!」
「最初から……分かっていたんだ……こうなる事くらい……少しでも……変えたかった世界……でもそれが出来ないのが……この世界の規定かも……」
「なんで諦めてんだよ!私は……私は認めないよっ!」
「えへへっ……優しいね……やっぱり……」
「何言ってるのさ……やめてくれよ」
「あとは任せたよ……」
ぴくりとも動かなくなったアヤを抱きしめて泣き出すリリアンの姿を見ていた戻ってきたスズや希望たちは言葉を失っていた
そしてそれに気づいたかのように、小隆太がショックを受けて泣きながら不可解な敵を叩き切っていた
「何泣いてんだぁ?」
「う、うるせぇっ!あいつになんて言えばいいかわかんねぇよ!なぁグラサン!」
「それ君だからね」
敵数が減らない状態が続く中、次々と世界各地ーー
消え始めていたーー
そして、生存者は……目のあたりにした出来事
果てしなくすべてを無に返すような強い光に包まれた


ここで物語が終わりを迎えたーー


…………………………


「ここは……?あれ……俺たしか……?」
「此処は世界の果て、そして選ばれしもの……よく我が元へ帰ってきた」
知らない場所に知らない人だ、そしてかなり子供ぽい服装だ……
「君が辿っていた「物語」を終らせた、そしてここにたどりついた訳だ」
「まてよ、物語?あれが作られていたってことか?」
「あぁ、そうさ……なにせ私が作った世界だからな」
「!?」
終わった世界の先に待ち構えていた幼き少女
こっからすべてを真実を知るとは思っても無かった





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