Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

記憶と隠し部屋

少女アヤ、考えていた
何事もなくとは言わないが目の前にある食べ物に……言葉を失っていた
「はぁ……お前らのせいだぞ……食べもんじゃない何かじゃないか……」
「無論」
「ムサン、いつになったらそこから出でくるの?」
「む、この機械を維持させてるから……当分自由には出来ぬ」
アヤは、死んだ目を浮かべながら席を立ち外へ歩いていった
スズは、ため息をつき頭をかいてその背中をただ眺めていたーー
アヤは夜風を浴びながら砂浜へと歩き出す
海のせせらぎを聞きながらふと考えていた
そう、なぜ海に漂流していたのかそれ以前のことを思い出せないでいた
理由は分からない……が、少なくても微かに残っている記憶はーー
「なにかの衝撃で、その後は……んー……」
謎ね人物による奇襲で、なにかの強い衝撃を受けたってこと以外は全く思い出せない
なにか大事なものを思い出せないでいるような気がしてならないが……やっぱり思い出せない
訳分からなくなって呆然と海を眺めていたアヤ
そして、スズは何気もない顔でアヤの元に歩いてきた
アヤは海をただ眺めて話した
「何も思い出せない……」
すると、スズは首にマフラーを巻き付けながら話した
「ふーん、それならそれでいいじゃん?あとから思い出せばいいし……それにこれお前の物だろ?」
スズはアヤの目の前に突き刺した黒い剣、それを眺めて話し出す
「コレは……?」
「それは、お前にとって大事な剣だ。持っておいて損は無い」
そう話したスズは何事もなくその場を立ち去った
アヤは、その剣を眺めながら手に取り立ち上がりスズの背中を見て呟くーー
「ありがとうーー」
なんとなく口から出た感謝の言葉
それは何故か、報われたような気がした


月日は流れ、一週間が過ぎたある日ーー
「やはりそうか……」
「この現状間違いはないと」
「分かった……しばらく情報集めてくれ」
「了解」
誰かと対話するスズ、そして何故か虚しい表情をして外の風景を眺めていた
アヤは、部屋に入るのをやめて後ろを振り向こうとしたら
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「アヤ、こんっちは」
アヤの悲鳴にも動じないヴィヴィ、そして何気もなく話しかけてくる
「なにしてたの?」
「そ、その前に人の背後に立たないでくれる?」
「大丈夫、背後は万全……いつでも出撃できるようにデフォルトに保存されてます」
「そうゆう問題なの?違う違う、本項的に違う……何をデフォルトにインストールしてんのよ!」
「敵の背後に立つ事に面白さを覚えた(棒読み)」
「毎回脅かして笑ってんの!?」
ヴィヴィは無表情にしか見えない……笑ってるところ見たことないし他見てもゆったりしていて考えたこともない
すると、そのまま何処かに向かって歩いていくヴィヴィ
その後をこそこそとついて行くアヤーー
すると、でかい扉の中に入っていく姿を見えた
扉の前まで歩くアヤそして、扉を見上げるーー
見るからにして誰も入れなそうな場所のようだ
「こんな、場所があったんだ……ん?」
なにやら扉の向こう側から声が聞こえる
扉に耳を当ててその内容を聞こうとしたが……
モーター音とか、機械の音がすごくする……
「……妨害されてきこえなっーーいっ!?」
何気に触っていた場所がへこみ、そのまま扉が開き中に転げ落ちるアヤーー
「いてて……此処は……?」
見渡す限り、なにかの研究材料や機械部品が陳列している
明らかに倉庫ポイが、その中心部になにか強く光るものが目に写ったアヤーー
立ち上がり近づこうとした時、聞きなれた声に後ろを振り向く
「ヴィヴィ……?」
「アヤ……見ちゃったねそれ……」
いつもと雰囲気が全く違う……それどころが口調が鋭い
「みたよ……アレなんなの? 」
「それは、この基地を重要とするもの。いや、これが無ければ世界的にまずい」
その意味を、重く話しかけてくるヴィヴィ 
そして、階段を静かに降りながら話す
「ことは、二年前……向こう側の世界で起きたこと。アヤは知っている?」
もちろん知るはずがなく、首を左右に振る
それを確認して静かに話始めた
「二年前、こちら側と繋がっている異世界……にある変化が起きたそれは……ここで起きた出来事の一貫、ゾンビ化による集団ーーー死体集団アンデッドジークがどこからともなく現れそして……人々を襲っていった。
勿論、街全体どころが都市自体がすべて滅亡して生存者がいるかいないかまで追い込まれた。
そんな時だった、一瞬でそれを帳消しした奴がいた。
誰だとはわからないがそいつが置いていった物がそれ……精密構成サイクロン
理解するのが、やや難しいが彼女は把握した
自分がいる世界以外の場所で起きた出来事……
それが、何の関係でこちら側に影響したのかは分からないがとりあえず……その精密構成サイクロンは重要な鍵を握っているとはわかった
「ヴィヴィ……あなたは一体何者……?」
「私は、空間を司る場所の管理……そして今もそれをやってるけど……」
「けど?」
「ふぁー……やっぱり眠いなぁ……」
どうやらいつのどおりに戻ったようだ
ヴィヴィは、オンとオフが激しい見たいの様だ
そして目の前の椅子に座りダラたらと何かを見ていた
言葉が出ないが、アヤはただこの子は猫みたいだと思っていたこの時ーーー


スズは、あるデータを見つめてつぶやいた
「やはり、断罪の淵の復活によるのか……」
そこに映し出されていたのは、魔界が激しく破壊された後だったーー
爆心地からすると、やはり集会所の位置に当たる
ため息しか出ないスズ、何故ならその場所に遺体が複数見つかっており……その中でも強い2人を含め一般人が巻きぞいにあった様だ
ただ行方不明もそれなりに入るが……一番気がかりなのが……アヤが死亡と書かれている文字だった
現に生きてるやつが、あえて殺す……これになにか意味でもあるのかどうなのかは定かではないーー
「んー?考えれば考えるほど謎が深まる……」
「スズ、言わなくてわかると思うが……」
「あぁ、奴を探すんだろ?」
「全く、相変わらず好戦的だなお主は……」
「う、うるさい!戦って何が悪いんだ!」
「仮にも女だろ」
すると、モニターを壊す音だけが鳴り響いた
「女だけど?なにか文句でもあんのかぁ?アァん?」
「ぬ、もっ……問題は無いのであります!」
「それでいいんだよ!機械は黙ってオイルでもすすってろよ!んじゃ行ってくるか。」
椅子から立ち上がり、部屋を退室するスズーー
ムサンは、静かにつぶやいていた
「まだ引きずってるみたいだなーー」








 




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