「力を貸すよ」の言葉

「ぬっ！？」
宗次郎は、驚いていた……そう、空翔を守るかのようにおおい尽くすような白い透明なバリアー
そして空翔は、黒い剣を振り光線を真っ二つにして床に降りて宗次郎へ走り出すーー
「うぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
宗次郎のバリアーに突きを入れた空翔、だがそれだけでは壊せるはずがない。左手で突き刺して壊そうと押すーー
「無駄だと言ったはずだ、私の拒絶防御バリアープロテクトを壊せるはずがない！」
次第にどんどんバリアー範囲が広がり出して押されていく空翔、そして壁と背中がスレスレになった
くそ、全力が通じない……このままじゃ……潰される！
なにかてが、無いのかーー？
そう思った時、ふと何かが頭をよぎった。シングの風景が流れ込んでくるーー
そして、確信したかのように目を光らせ始める空翔。左手に握っていた黒い剣を強く握りしめて、右手に集中させる
右手に、集中させればいつでも力を貸してあげるよーー
その言葉を思い返した空翔、そして少しににやけて呟く
「あぁーー、力を貸すって言葉忘れちゃいないぜーー！」
右手から光が集まり出して一つの剣を作り上げた、シングが使っていた魔神剣ーー
左手を押して右手の魔神剣をなぎ払いしてバリアーを押し返していく。すると宗次郎は、バランスを崩して肩膝ついたーー
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
空翔の剣連撃が、宗次郎を追い詰めていくーー
速度が、だんだん早くなっていきそして、バリアーに亀裂が入り始める
「小賢しい！おとなしく潰れろぉぉぉぉぉぉぉぉ！」
「ぐっ、うりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
そしてついに、宗次郎のバリアーを破壊した空翔ーー
そして間合いが生まれてスローにかかったかのように宗次郎ゆっくり後ろに飛んでいるーー
「せあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
「ぐはっ！！？」
空翔の、二本の剣の一閃が宗次郎を切りつけて壁側に飛ばした。そして下を向き気絶をしてしまったーー
同時に、アナウンスが流れ始める
《システムエラー、超音波発動しますーー繰り返しますシステムエラーにより超音波は作動しますーー》
「はぁ？エラーなら停止するはず……一体どうゆうことだ……？」
「ふっ……時は既に遅い……」
「どうゆう事だ？」
「この島に……お前が来てる地点で……都市には強いやつがいないはずだ……空翔、お前はハメられたんだ……くくっ……クハハハハハハハハハハハハ！！」
「くっ、時間稼ぎか……！」
美咲を背負い走り出す空翔、そして研究を抜けて外に出と
都市の方面が、黒い煙が舞い上がっているのが見える
それを見て驚く空翔ーー
「ま……マジか、ここから抜け出すにしても……ダメだ……仲間が居るはずだ。」
「うっ……」
「美咲……起きたのか？」
「うん……えっ……？」
「今まで気が付かなかった、都市がまた兵器に襲われてる」
「そんな……早く戻んなきゃ……」
すると、空から何かが落ちてくる音が響き渡り
目の前に何かが落ちた、砂煙が舞い上がり姿が良く見えないーーーー
「ゲホゲホ……なんだ！？」
「何だはねぇだろ……俺様だ」
「砂煙で……姿が見えない……けど？」
「あん？こうすりゃいいのかぁ？」
左手を降った瞬間、砂煙がどこかに吹き飛ばされた
そして、ポケットに手を入れている一人の男性がいた
「き……君は確か……序列2位のアレク……！？」
「分かれば説明は不要かぁ……ったくもう終わっちまってんじゃねぇか？」
「いや、まただ……地下に幹部何人かいるはずだ。入るならそこからいけ、その前に都市をどうするかだ」
「都市？俺には関係ねぇが、あえていっとく……化学系に作られな兵器がわんさかいるって事ぐらいだなァ……さて俺は行かせてもらう」
そのまま、地下へ向かっていったアレク。空翔は、船に乗り美咲に頼み込むーー
「美咲、お前は船の要請をして欲しい……。その白銀に輝く武器は役に立つはずだ」
「私に、都市へ戻りもう一度ここへ来いってことかしら？回りくどい言い方やめてね」
「うっ、そんな事言うなよ……」
「はぁ、分かったわ……じゃ行ってくる」
船が都市へ向かうのを見送っていた空翔、すると体がビリっとした感じに襲われた。そして急に視界が暗くなり倒れた。次目を開けた時にはまた、あの世界だったーー
「また、みたいだけど……ユーザーがいないって事はーー」
「つまり、俺と決着がついていないってことだ空翔君ーー」
後ろを振り向くと、何かと一体化になっているおっさんが現れた。そしていきなり足元に弓を放ち始める
「くっ！？お前……何をしたんだ……？」
「僕はねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ君に負けたくないんだよなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
蛇みたいな体をして動き出す、そして手が6本ありそれぞれに武器が装備されているようだ
そしてタゲを見る限り、ラスボスと一体化なったに違いないーーーー
攻撃無制限と書いてある、どうやら弾薬とか玉がなくなるものは無限解除で、SP消費倍増……回復はできないに等しい状態だ。勝つには……手取りにある武器やアイテム次第っていう訳みたいだーー
「クソゲーから、無理ゲーぽくなってきやがったな……」
突如強制召喚されてまた同じゲームへ2回目は、ラスボスと一体化になった科学者。打つ手はあるのかー？