Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

優勝後の会話と頼まれ事

控え室では団体戦のメンバー小隆太と赤坂以外は集結して座談をしていた
メインとなっていたのは魔獣ビースト、魔物が超回復フルケア似た現象で長期戦になり力不足を感じて苦痛を隠せなかったメンバー達……
近藤、瀬戸は下を向くばがりでただ黙ってその話を聞いていた
そんな話をしていた時だった、原切が一番気がかりだったあの疑問を口にする
「空翔、なんであんな大技を使って苦しんでいたのに……平然として戦線に現れたの?」
そのことに関して空翔は肩の力を抜き落ち着いた表情でメンバーに向かって話した
「原切が言ったように……確かに苦しかった……焼けるように燃える記憶とともに体が熱かった……その時だったんだーー」
一人の女神が現れてこうつぶやかれた、もちろんぼやけてよくわからなかったけれどもーー
「あんたはまだ来るのが早いーー」
「そして、私の力をもっと開放してーー君ならできるさ!」
「ーーあんた私の場所とるな!」
「女神がそんな事言うんじゃないの」
「なにさぁ、天使だからって私とあまり変わらない天属でしょうが!」
「あら、僻みにしか聞こえないよそれ?」
こんなやりとりが繰り返されている時何故か、ぼやけた記憶と焼けたような体の暑さは蘇りそして消えていたーー
不思議なことに力が湧いてくるそう思った時には目が覚めて敵から剣を突き刺される直前だったーー
「あ……あれ?なんかみんな……静まり返ってない?」
近藤は下を向いたまま少し気を落とした感じにつぶやいた
「回想でのやり取り……半分ふざけてる気がするな……」
原切は謎の天使達の存在が居た問題について何故か調べまくっていた
慌てた顔で空翔は、原切の方を叩く
原切は反応を示すかのように振り向いた瞬間、前髪の一部を歯で噛みながら空翔を睨みつけて呟いた
「天属ってこの世に存在しない特殊な種族にあってきた地点で君は死んだのか?それともーー」
そばにあったボールペンを投げ飛ばし壁に突き刺した
「私よりカワイイの?それとも自慢か?」
威圧感があるしゃべり方と目つきが物語っており空翔はタジタジになりながら少し困った表情で呟く
「な、別に……自慢とかじゃなくて救われただけだから……勘違いするなよーーひぃぃぃぃ!?」
もう1本、ボールペンが壁に突き刺さった……そしてゆらりと椅子から立ち上がり今にも目からビームが放たれそうな眼差しで空翔の肩をつかみそのままどこかに連れ去られた
その光景から、メンバーからの一言を呟くとすればただ一つ
「彼は、理不尽だ……」
部屋の外から聞こえるのはシバく音と騒音の数々だった
瀬戸は、何気な顔でつぶやく
「彼は、原切と付き合ってるのか?」
誰もが思っていることの一つ
付き合っても居ないのだが何故かとてつもなく妬いている原切、その光景はよくわからないものとしてメンバーそう捉えていた
その疑問に無感情で無関心的な感じで返すアクアーー
「付き合ってる分けないじゃないですか……まぁもし付き合っていたらーー」
魔法銃を左手に持ち天井にうち飛ばして無表情のまま呟く
「この銃でその女ぶち殺しますね」
無表情と言葉の重みがかなり感じ取れしまう……黒過ぎる、心の闇が開きかけてるよとメンバーがそう思った瞬間ドアが静かに開き中に入ってくる満面な笑みを浮かべた原切と撃沈した空翔を引きずられながらーー
アナウンサーが流れ次の試合が始まる知らせが流れたーー
「始まるのか……いつまで寝てるんだ!」
原切が体をゆすると死んだ目線で起き上がり控え室から空翔は出ていってしまった、その廊下ですれ違った如月は呟いた
「何したんだ……?」
そう彼は、左右に揺れながら歩いていたそんな後ろ姿をただ黙ってみていた如月と実渕ーー
「生気がまるで感じられないな……」
思わず口にするほどだったという
フィールドに向かう最中またアナウンサーが流れたーー
「次の個人戦決勝戦ーー、対戦校ーー殺戮高校対武装科学園」
聞いた瞬間、普通に戻り真っ直ぐあるきはじめる
対戦相手、龍刈り隊を共に倒したハヤトが相手だということだ
それでやる気が起きてフィールドに出ると、歓声者がもの凄い人数ーー
そして目の前に現れたハヤトーー
お互い近づき、握手をするかと思われた瞬間、弾が1個転がり落ちたのを見てハヤトはしゃべりかける
「やるね、君と戦えば退屈しなそうで済みそうだね……今まで戦った虫達とは違う……これこそが対戦だと僕は思うよ」
その話を面白そうに聞く空翔は、面と向かってハヤトに話返す
「見てたどおりだなお前……ただ楽しむだけじゃつまんなくないか?」
無言になりお互いは睨み合うーー
風が吹き抜ける会場は、緊張感と威圧感で押しつぶされそうな雰囲気になっていたーー
生唾を飲み込む歓声者達、すると動き出したハヤト専用銃だがさっき見たく弾が実弾に近い感じだ相殺しなければさっきおちた弾のように砕け散らないーー
3発うち放つハヤト、それを空翔かわして斜め上にうち放つーーそれを見て呆れた顔を浮かべながら喋り出すハヤトーー
「君、どこ狙ってるんだい?ちゃんと狙ってもらわなきゃ困るね」
空翔は、にやけた顔で指を斜め上を指して喋り出す
「よーーーく、上を見なぁ……あの場所にあるのは魔法陣それを壊すとどうなると思う?」
天井には跳ね返すために貼られていた魔法陣の数々、それに物理的にうち放つと倍速になるか魔法弾に変形する仕組みーー空翔は最初から知っており狙っていた
だがハヤトは気楽そうな表情で上を見上げて喋り出す
「ふーん……でもその攻撃ーー」
魔法陣を打ち破り弾は消えて違う場所から音速でハヤトにめがけて飛ばされたが、ハヤトは音速弾を素手で受け止めてしまう
その光景を目にして少し驚く表情を浮かべていたが何故かにやけていた
ハヤトは不思議そうな感じに空翔を見つめて喋る
「何がおかしんだ?」
空翔は、苦笑いを浮かべながら喋る
「発火爆発って言葉……知ってるよな?」
すると、止めた弾から強い光を放ち始めてハヤトの手のひらで大爆発が起きたーー
誰もが空翔が勝ったと思われたが、空翔の背後にハヤトが現れて何かで弾き飛ばされた
「先読み……まだまだだね君はーー!?」
武器の先に何か小さなものが巻きついている、空翔に使った武器は短剣に近い木製の短剣それを突き刺して弾き飛ばした……一番の疑問はこの弾はどうやって巻き付けたのかって言う疑問がよぎるハヤトーー
吹っ飛ばされた空翔は、左手で地面を叩いてバク転した感じで着地してハヤトの方角をふりむき小さく喋る
「いつそれが巻きついていたかって?さっきの爆発と同時に反応するように仕向けた……」
苦笑いを浮かべるハヤトは小さく呟いたーー
「君も……その場所にいたら危ないのにね……あれを打ち抜くよ」
敵陣にある紋章的なものがありそれを打ち抜くと勝つ仕組み
だが、ハヤトは手がぶれたり視界が定かにならなくなっていた
「くっ……ダメだ……狙いが……!」
ハヤトの木製短剣に巻き付た武器は敵に幻や毒状態などをランダムに引き起こす、異常状態弾イレギュラーステータスと呼ばれている
空翔は、ハヤトの魔法陣から抜け出せなくなっておりそして爆発した
だが、爆発したのと同時に銃声が鳴り響いたーー
2発壁に穴が開き3発目が紋章に直撃して砕け散ったーー
そして空翔は砂煙を左手でなき払い飛ばすーー
空翔は若干苦笑いを浮かべながら周りに手を振る
「勝っちゃった……」
「会長……!」
「流石だ……これでこそ生徒会に呼んだだけのことがある……」
控え室は喜びに包まれていた
生徒会3人はただその中継を見て気が抜けたかのような表情でただ画面を見つめていた
ハヤトはタンカーで運び出されてしまったが空翔もまたステージから落ちて控え室に向かう直前、和服を着た見覚えがある人が待ち構えていた
「お久しぶりっす!」
「あれ?お前誰だったけ……」
チョップで頭を叩く渚、そしてある事を話されて空翔は驚いてしまう
「はぁ?それで……おっさんは大丈夫なのか?」
「師匠の名前があやふやッス……てか忘れないで欲しい……あの二人にもよろしく伝えといてくれな」
控え室の前から立ち去る渚、そのまま何処かに消えてしまった
その背中を無言でただ見つめていると控え室から誰かが出てきた
如月と目が合いそして驚いた表情で控え室から出てきた
「まさかお前……聞いていた?」
「聞きたくなくても聞こえてしまったんだ…音聴強化なんてするんじゃなかったな」
窓際で二人で話しているとさらにもう1人部屋から出てきた、如月の妹白雪がきょとんとして見ていた
「何してるんですかお姉ちゃん?」
「んー、コイツと話してただけだ」
近くに来て窓の外をのぞき込む白雪
日没の夕日に照らされていた草木が自然に消えていくのを黙ってみていた3人ーー
「そういえば……中に入らなくていいんですか?」
白雪が切り出した発言で思い出したかのような表情で白雪にしゃべり返す
「あっ……あぁ、ありがとうな」
「きゃう!?」
ふういうちで白雪の頭をなでて立ち去る空翔ーー
思わず変な声を出してしまい姉竜希にめちゃくちゃ叩かれてしまった
慌てた表情で姉を止める白雪ーー
「あわわわ……お姉ちゃーーん、やめてそれ以上やったら死んじゃうよ!!」
目を光らせてナイフを取り出して呟く
「次妹に痴漢的なことしたらーーその要らないもの排除するからな!」
「いらないものって何を表してんだこの変態女がぁぁぁぁぁ!!」
「また変な事言うと、ナイフが1本……2本……と増えていくぞ?」
ゴミを見下す目線を痛々しく感じた空翔は青ざめた顔で小さく呟く
「すみませんでした……」
必ずと言っていいほど思っていたことは二つある
姉妹って必ず妹に頭を撫でる特……をすると姉が激怒してナイフが飛ばされるということが判明した
しかも、あの目線未だに外さないんだけどと思いながら控え室に入っていく空翔だったーー



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