Re異世界転生から始まる良世界攻略

双葉エレン

#0055 目覚めた場所

「さて問題です、ココはどこでしょうか?」
『森』
『いや...それはわかる。分かるんだが...。』


なぜ、唐突にめざめたばかりの妹にこの質問をしてるかというと。この場所が分からないからだ、知ってる可能性がある人物といえば...そう我が可憐なる妹アクア様しかいないのだ。


「ただの森じゃん?それ以外何があるのよ...?」


いや待てよ!?俺が望んだ答えは『私の敷地内だから、数分歩けば屋敷につくよ』的な期待論を俺は待っていた。
ま、まだ...嘘ついてるのか?分かるんだぞ?


『いや、アクア...この場所さ見覚えがないか?』
『あっーー』


ほら見ろ、絶対なんか忘れて思い出すパターンだ
そのまま答えるんだ、忘れた機材やお財布なんか川に捨てたことを忘れるぐらいに...。


『ーーーねぇってば!』
『なんだよ!?脅かすな!』
『お兄ちゃんさ、その顔みてるとさ...なんか悪さした?』
『なんの話?』
『忘れた機材やお財布なんか川に捨てたことを忘れるぐらいにって...もしかして?』


な、なんだと...内心を読みやがった。
実際にはしてないけど、金髪少年の背面に投げて機材と財布をBONしたのは...たしかに事実だとしてもだ。
今はその事の話じゃなぁぁぁぁぁぁぁい!!


『いや、金髪少年に変わって言います。マジすんませんでした。(イケボ声)』
『なんで謝るの?なおさら意味がわからない...』
『ん、違うのか?じゃ、何のことだったんだよ?』
『アイスバー60円バーゲンの事』
『アイスバーン・ゲーン?それならそこで火を起こしてる男の事か?』
『アイスバーン・ゲーン実在したの!?てゆうか、60円何処に行った?!』
『ふっ、話の趣旨がズレたがこれはこれで面白いからよしとしよう。雇い代60円だ』
『ろ、60円で人を雇う...?アイスバーン・ゲーン、アイスあるの?』


アイスバーン・ゲーンはひたすら原始的に板を擦り火をつけようとしていた。
すると、プラカード持ち書いてある文を読む


『アイスなら今起こしてる...邪魔するなだと。』
『......(二人は擦る板と棒に着目した)』


シュッシュッシュッっと音が鳴る
着火しない火を空翔とアクアは死んだ魚の目で眺めている
すると、アイスバーン・ゲーンはいきなり叫ぶ


『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーー!!』


物凄い腱膜で棒を板に高速スピンを放つ
アクアは、唖然として。空翔は騒然とした表情を浮かべて眺める


こ、これは...凄い!
これが、アイスバーン・ゲーンの力...!?
わっしゃ、犬を眺めて逝くのが夢じゃ...あー、もうすぐお迎えの時間じゃ...


ーーーー!?(とっさに浮ろを振り向くアクアと空翔)


老人がブルブルしながら杖をつき、何処に歩き出して行った。すると、後ろからライターみたいな音が聞こえた
アクアと空翔は、アイスバーン・ゲーンがいる方を振り向くと...棒にライターで火をつけて板に強く突き刺した
すると、板から火が吹き上がりアイスバーン・ゲーンを巻き込んで消えた。


あ、アイスバーン・ゲーンーー!?


彼は謎の指名を果たし消えた、謎の登場に謎の消え方...未数値なアイスバーン・ゲーンは...どこかできっと生きている。


気を惜しむ間もなく、どこからか足元にめがけて銃弾が落ちて穴が空いた
空翔は、壁の上を見上げると...ライフル構えた人が叫ぶ


「皆殺しだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『すんません、語彙力不足です』
『あ?なら世界を滅ぼしてやる!』
『それは、中二病に近いでーす』
『...どうでもいい、死ぬ奴らには興味が無い』


ライフルで構えて、次付きに逃げ回る人々を追撃し始める
生き延びたユーザー達が集まるこの場で殺そうとしている
のはわかる。


寝ても覚めてもこれだと、大体は察しつくある言葉ーー


「デスゲーム生還を記念に、サバイバルゲームを開催。しかし君たちには武器はないハンデ。逃げること以外できない仕様なので...無様に死んでください!」


すると、ケツアゴの一人が何かを手に持ちながら歩いてくる。よく見ると...さっき歩いていた老人だった
おかしなことに、ケツアゴに足を掴まれて棒見たく硬直して生きてるのかさえわからない


いや、そもそも...武器じゃないだろそれ。
なんでなんも言わないんだ、老人は...?


『よう、空翔...見ろよこの武器!かっこよくね?』


いや、カッコイイかの問題じゃない。
本項的に人間を武器扱いする方が馬鹿だ。
ふ、仕方ねぇ...俺がこの程よく砕けた木の棒で...弾丸を止めてやるぜ?


程よく砕けた木の棒とは、タダの腐りかけた木だ
手触りは思わず投げたくなる柔らかさが特徴。
いや、もう投げたいんだ!


空翔は、腐りかけた木の棒を投げつけた
すると、ライフルの銃口に突き刺さり爆発した


『お兄ちゃん、無茶苦茶だよ...』
『いや、人装備アレよりはマシだろ?』
『ま、まぁ...そうだけど。』


しかし、四方八方から弾丸が放たれてる。誰も殺さないで全員生ながら敵さんボスを探して倒すしかないな


すると、空翔の頭に一つの黒い通信機が落ちて来た
どうやら向こう側のやり取り内容話が聞こえる
すると、空翔はある事を思いつき...黒い通信機にスイッチを入れて話す


「もしもし?こちらA班でーす。応答お願いしますー?」
「こちらC班。腑抜けた喋り方するな...現状的には、こちらが有利だ。しかしだ。なんだよあのケツアゴと棒に成りすましてる老人...無茶苦茶強いではないか!」
『こちらB班、それは武器じゃない、本質の一体化だ!どうぞ』
『意味がわからない。どうぞ』
『あれは許された力しか使えない、胴体精神交プロテンクロスだ。どうぞ。バナナよこせ』
『バナナはないから、お探しなら惑星モンキークロスに帰還してくださいどうぞ!』
『...てかお前誰だ?』
すると、空翔はわすかに笑いながら...やや口元をつり上げて言う。
『ふははは、よくぞ聞いた!我が名は、晴天魔道士...ナイトメアルシス様だァ!!さぁ、夜の闇に裁かれて夜野に眠るがいいーーー!!』


うわぁ、お兄ちゃん...なんか変なスイッチ入った...
私、血が繋がらなきなても...恥ずかしい...、気持ち悪い動きでさらにイメージ崩れたよ。失望したよ。


中二病全開で、もはや何を言ってるかわからない状況だ


くそ、なんで...誘導するつもりが...こうなった?
痛いよ、自分な痛すぎるんだけど...!?
くそっ、アリア...なぜそんな眼差しを向けるんだ!
そして後退してるし、勘弁してくれよ。お兄ちゃんなんか悪いことした!?アクアを嫌がるようなことした!?
いや、今開いてる俺の口が全ての元凶だ...。


アクアは、かなり引いた。冷たい眼差しで、空翔に手を振って逃げる体制に入った。


あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーそんな顔するなぁぁぁぁぁぁぁぁ傷つくし逃げないでくれーーー!!


そんな中で、ある一部の壁が破壊されたの同時に一つの音声が雑音が流れた。
そして、ある人物が応答する


「こちら西壁破壊した部隊、リーダーケツアゴ。応答しろ」 
まさかのケツアゴ(もはやあだ名化)が応答
それにより空翔...口が我に返り話す。


『こちら中央東よりな部隊、老人武器にして壁破壊とかしたが...耐久性は大丈夫なのか?』
『大丈夫、カチカチ魔法で固めてるから安心しな』


いや、安心がもう感じられないんだが。


強化魔法の一つ、特定のを固める魔法
正式名が無いが、武器の強度ましに使われる
ただし人に使うのは...聞いたことがない特例だ。


すると、南側の壁が破壊されて砂煙が舞い上がる
そして雑音がまた一つ流れて、誰かが応答する


『こちら、南側壁...絶滅数前の名前が無い悲しいリーダーだ。誰か返事よこせや。』
「リーダー...カムバック」
『帰るわけない、てかお前さ...なんで北南西東の壁を破壊するって言ったんだよ?』
『この壁の形を利用するつもりだ、ただ...壁側の向こうに兵が居るはずだ。だから、外側から内部に引き入れる誘導の意味の嘘を流して混乱してこちらに攻めてきたところを、壁を壊しながら倒す予定だったんだが。』
『自爆したんだろ。でも効いてるぞ...精神的に。』
『何でだ?』
『怖いんじゃね?それより早くやれ。』
『はいはい。んじゃ行く』


空翔は、壁を見上げながらアリアを呼んだ
アクアは、すっごい冷たい目線を空翔に送り付ける
すると、空翔は...どっから取り出したかわからないプリンの素を取りだすとーー


アクアが、目を光らせて瞬時に奪い取る
空翔は、腕をさすりながら


『アリア、それやるから...力を貸してくれないか?』
『ひ、卑怯だ!妹に欲しいもので釣ろうなんて...なんて破廉恥な』
『何故、そっちに転がった?文脈おかしいぞ...っとほらはやーー』


空翔は瞬きする間に、背後にあった綺麗な壁は一瞬で穴が空き風が吹き抜けた。


『終わったよ、早く作りたいな...ムフフ...』


ぷ、プリン力計り知れねぇ...!
それは置いとき...単体行動にした理由はなんだ?




各部隊班隊に分かれて、単体行動に移ると通信機を通して知らせてきた
理由は一つ向こうの兵士達が出てこなくなり、何やら全兵が逃げ出したらしい...。


空翔は、空けた壁穴を潜り抜けると...ごく普通の山林が広がっていた
普通に歩くと、壁にぶつかった様な衝撃を受けた


なんだ...?壁があるのか...?


手をその何も無い空間に伸ばすと、壁みたいな硬い何かが手に触る
そして空翔は、ある一つの事が脳裏を過ぎる


間違いない、強化魔法の魔法結界か...
魔法結界と魔法陣...この二つの術式がこの世界には存在してる


違いは、魔法結界は物や壁などを作り強化する専用魔法
一般的に使われるのは、魔法陣でご存知の星型とかで系統や特殊な家系などて魔法陣の威力や形が異なる魔法
手に触れてわかるが、これは...魔法結界ではなく魔法陣から作られてる
魔法結界、魔法陣は魔力を消費して放つ
魔力の資源は、身体の体力...即ち潜在能力。


ただ、この広範囲に展開する魔力は...人一人分の魔力を超過する位多い。一人ではできないだとすればーー


空翔が考え込んでると上空からヘリコプターの音が響き渡る
ヘリコプターの扉を開き、マシンガンとハンドガンを片手に持ちながら叫ぶ一人の男


「んだよ、誰も死んでねぇじゃねぇか。壁を破壊して脱走しようとしてるようだが...面白い。俺様が直々に殺してやる...さぁ、金髪くん行くぞ!」
『ーーーは?』
『は?じゃねぇよ、まずお前がーー!?』
『いや、お前今の状況わかる?』
『...えっ?』
『誰がお前なんかの部下になった?俺はあそこにいる記憶障害のバカに惑わされてしてるだけ。俺の大切な仲間を危うく鼻くそみたいなお前に売るところだった』
『き、貴様...裏切る気か!?』
『裏切るも、裏切らないのも、鼻から俺は仲間だと見てないよ?せめて自信が起こした...このくそみたいなリアルサバイバルゲーを責任もって対処しろ!』


ヘリコプターから、蹴り飛ばされた男は空から降下して
そのサバイバルゲームを起こした場所にむかって落ちた


そしてヘリコプターを操縦しながらマイクを手に取り生きている生存者に告げた


「ラスボスを降下させました。今からチャンスを与えたいと思います、先程の頭狂った白衣の科学者を壁の内側中央に居ます...倒したら賞金、ラストアタックしたら、我が家に使える権限を与え、マジ殺しした方には、刑務所ではなく世界の旅を約束しましょう。早い者勝ちなので今から言うカウントダウンで開始しますーーー」


『5、4、3、2、1 ーーーー』


0っと同時に群がる様に壁の内側に戻り始める人々達
滑落した科学者は、ヘリコプターを見上げて金髪少年に騒ぐーー


「こんな事したら、ただで済むと思うなよクソ金髪がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『はて、なんて言ってるんですか?責任持てよ』
『せっかく楽しいショーが台無しじゃねぇかよ!お前が責任取れよ!』
『そう、せかせかするなよ?かえって、頭が悪く見えるぞ?』
『ぬぐぅぅぅ、ああいえばそう言う...ちっ』
『あぁ、そうそう...逃げたほうがいい。だってーー』


ーーー白衣の科学者の真後ろには殺意むき出しと欲望概念主義者が勢揃いですからね。


『お、お前ら...』
『さて、この人類最強最多高齢者の剣の切れ味を見たくないか?』
『け、ケツアゴ...が紛れてる。それに...こんな人数を相手に出来るかよ!?』
『悪いな、最多のバナナフレイバーでお前なんざイチコロさ。バクっ。』
『こ、今度は...バナナ食べてる。ケツアゴは人間装備にこっちは...バナナオーラ!?なんだよこの常識外れな奴らは...くそっ、クソがぁぁぁぁぁぁぁ!!』


銃を乱射しながら、逃げ出す科学者をその仲間達は追いかけ始めるーー


薄く笑う金髪少年、空翔はアリアと共に空を見上げた
ヘリコプターは迂回しながら金髪少年はマイクで話す


「君のお陰だ、感謝する」
『何もしてないさ、何もな。』
『ふ、それならいい...アクア』
『なに?』
『しばらく家を明かすから、そのあいだ故郷に帰れよ』
『えっ?どうゆうこと?』
『説明できない、ただ悪いことした罪を償わくてはならない...裁きを受けてるあいだは、この家は取り合いしてるユーザーの誰かになる。アクアだけ残すと、色々野蛮だからね...そういった意味だから分かるよな?』
『うん...分かった』
『空翔、しばしの間...兄妹水入らず仲良く頼むよ』
『あぁ』
『では、俺は...行ってくる』


迂回していたヘリコプターは、東側一直線に飛んでいった
二人は飛んでいくヘリコプターを見送り、抜け道を探し当てて抜けだした。


1方、茂みの中を歩き隠れながら警戒する科学者ーー
しかし、勘が鋭いリーダーとケツアゴは瞬時に見つけ出して踏み倒した
勿論、殺意が芽生えた眼差しと光る目がなんとも言えないが欲望概念が凄いリーダーは、かなりゲス顔をしていたという。
また、二人はその話を講義しながら科学者を引きずり豪邸へと消えていった


二人は茂みの中を歩き、森林を抜けて吹き抜けた様な街並みが眼前に映る


終わったのか...、長かった様な短かった様な
でも、この世界はまだ都市発展が着実にすすんでる
以前はどうだったのだろうか?
こんな姿だったのか?面影はもうないのかもしれない
けど、今は...生き残っていた人を救えれば十分か。


すると、アクアはゆっくりと前を踏み歩き。空翔に振り向きながら


『今度こそ、馬鹿みたく死なないでよーー?』


ゆっくりと微笑んだアクアの表情を見て少々驚く
空翔は、下を向きながらアクアの隣に立ち言う


『死なないさ、今度こそな。』
『本当にぃ?』
『な、なんで疑問系なんだよ!?』
『いやはや、お兄ちゃんは相変わらずだよねーー?』


空翔に近づき頬にキスをして、ニタリと笑みを浮かべる


『これは、私を助けたお礼よ。次あった時は...もっと凄いのをするよ?ってお兄ちゃん顔赤いよ(クスクス笑いながら)』
『か、からかうなよ...お前いつから小悪魔になったんだよ』
『さーね、私は私をしたいことをしただけだし!』
『あ、あのなぁ...』
『へへっ...じゃあ帰ろっか?』
『はぁ...そうだなーー』


ーーーー我が家へ。




ーー数日後ーー


『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』
『なんだぁ?』
『ない!ない!俺の炭酸がない!』
『炭酸?それは...』
『まーたーおーまーえーかー?』
『いや、違うって...アクアちゃんだよ!』
『チョットマシナコトイエヨ』


空翔は、そう言い捨てておっさんの頭を鷲掴みする
すると、背後からアクアがあくびしながら


『あ、私飲んだ...炭酸は何処よ?』
『あ、いや...これには...なぁ、空翔?』
『おれを巻き込むな、てか...てめぇ俺の妹の口つけた炭酸を無断で飲んだな?』
『にゃに!?』
『これには...深い理由が...な?』
『非リア全員に謝れよ(ゴミを見る目)』
『へ?それは出来ない...何故ならば、俺は終わってるからだ』
『プチっ(二人の導火線切れた音)』


さっきを漂わせる二人の眼差しと、天井を貫く光の柱がマンションを貫いたーー


この数日で、アクアは俺と一緒にマンションに住むことになった
元いた場所に帰るには最低でも5日程度かかるっとアクアが話していた
その5日間だけ、住むことにした


まぁ、半分以上いらない存在のおっさんが...妙にアクアの周りをうろつき、風呂を覗こうとしたり、着てる服を盗もうとかしているのを俺が容赦なく叩き潰した
見なれた変態ぶりに、逆に感心してしまうぐらいだ




そんな楽しい日は、すぐに終わりを告げた
アクアが帰る日当日、町外れの山に3人はむかっていた
すると、おっさんが何かを口走った


「魔獣が...動き回ってんな。こいつは...なんだ?」
「魔獣...?小物だろ?」
『いや、ちとばかしでかいな...』
『お兄ちゃん、何も感じないの?』
『いや...何も感じない』


二人の顔は真剣そのものだった


何が起きてるんだ、俺に感じないタイプの魔獣なんて今まで居なかったぞ。
とりあえず、向かう場所には行かなきゃな


 ーーっと思っていた時に間迎えから魔獣が姿を現す
その数が1匹ではなく数10体ぐらい、まともに戦えないアクアには不利な相手だ


「アクア……お前は戦うなよ」
「でも...」
「ダメだ……お前の力は、早々強くない。魔力を強化して固めた拳だけは...危険だ」
『空翔の言う通りだ、こいつら...普通とは違う。アクアちゃんは補佐頼む』
「それでも私は……お兄ちゃんの役に立ちたい。仮想で助けられてばかりで...私に自身にも強くなりたいの」
『空翔...どうする気だ?』
『たっく、好きにしろ...。ただ邪魔だけはするなよ』
『うん...!』


そこから先の記憶は、あまりにも派手で壮絶な戦いだった
勝てるって希望がないくらい...絶望的な終わり方だった
誰も生き残ってなんていない、そんな戦場で空翔は...死んでいた
そして砂嵐が吹き荒れて、目を開けると見覚えがある天井を見上げていた


「...?」


すると、アクアがこちらの顔を覗き込むように見ながら


『どう?どう?思い出せた?ねぇねぇ。』
『...なんで忘れていたんだろうな』
「忘れていたのやっぱり!?」
『う、アクア...俺ある意味成長したなって褒めたい』
『あ、ある意味...?』
『いつからか知らないけど、ビッチになり俺をキスして催眠させて記憶を呼び出して、最後は...色々でかいし露出度高い服だそれ。目のやりどころに困る』
『び、ビッチじゃないもん!まだやっーーはっ!?』
『(ニヤける空翔)』
『お兄ちゃんの変態!』


華麗なる平手打ちを受けて、川のように流れながら壁にぶつかった
アクアは立ち上がり目をつぶり、服装をセーラー服にチェンジした
そして腰に手を当て伸びてる空翔に言う


『これで問題ないでしょ?全く、お兄ちゃんはロリコンなんだから...』


いや、願ってもないけどセーラー服になったアクアも...
あ、美少女だから数億倍可愛い路線外れない
てか...ロリコン発言だよな。世間から痛い眼差しが飛びそうだな
『ーーちゃん!』
反則だよな、セーラー服きた女子とか、反則だよな
わかる人もいるが、女子(老人)を除く人が着るセーラー服は男子には効果抜群で即死判定が出ます
そうこれは、二次元が好きな人しかわからない萌え方なんだ!
『ーーーちゃん!!』
この世界にもあるが、大抵高校生レベルだ
それも悪くない、ないんだが超えられた許された一閃がそう...ロリ達なのだ


『お兄ちゃんーー!!』
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』
『何夢中に顔を歪めてるのよ』
『へ?歪んでいた?』
『ウンユガンデイタ』


アクアは頭を抱えるながら言う


「記憶障害は、以前から知っていたけど。なんでかは知らないの?」
 

空翔は体を起こして頭を掻きながら


『知らないな、俺にもわからない。死んでいたことも分からなかったくらいだしな』
『それしか言えないよね...』


空翔はゆっくりと立ち上がり外を眺めた
夕暮れ時の橙に染まる街並みと海に沈み始める夕日を眺め
ふと呟く


『アクア、帰った後...どうだった?』
『いやぁ...バタバタしていた。時期魔王として』
『へー、時期魔王か...それは大変だったな。うん。魔王...?』
『うん、私が目覚めた場所は...魔界よ。なんか知らないけど、大魔王が慌てて人間が攻めてきた!とか騒いでて...魔王が大魔王の腹にスカイキックを入れて黙らせたみたいで。今思うと凄いよ、女魔王』


大魔王にスカイキックを入れる魔王ってどんな人だよ?
階級一つ下の位が...大魔王に蹴りを入れる...?
恐れを知らない...のか!


空翔は、顔を引きずりながらアクアに振り向きながら


『えっと?時期魔王ってどゆうこと?』
『大魔王に蹴りを入れた魔王が今の大魔王、旧大魔王は腰をおる重症で引退。私は今の大魔王に育てられたの...だから色々危ない技かチラチラと出るように...ふふっ』


旧大魔王腰をおる重症するぐらい強い魔王ってどんな教育を受けていたんだよ?


アクアは、本棚を眺めながら...なにかに気づく
それは...本棚の奥に隠してあるとある本
空翔は、そのことに気づかずに椅子に座り肘を机に乗せて手で顔を支えていた
そして、アクアは...本棚のに隠された奥の本に手を触れた瞬間ーー


『きゅーー。』っと言いながら顔を赤くして倒れた
空翔は、目を閉じたままアクアに尋ねた


『なぁ、アクア...もしかしてそこで修行していた?』


なんも答えが返ってこなかった、不自然に思い椅子をくるっと回転させて前を向くとーー


無残務像に置かれたマンガ本の先に、空翔が隠していたあの本が抜き出ていた
空翔は目を二度三度瞬きして目を擦る
後に現実的なものと分かり...空翔は無言で片付けた
恥ずかしいを超えて、言葉が無かった


本当になんか...ごめん...アクア。


彼はこうしてバレてはいけないある本を妹に見られて死にたくなったっと深く思ったのだった









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