魔法の世界で、砲が轟く
第十六話 敵襲
 既に四万の将兵は魔王軍を撃滅すべく出陣しており、その次の日の今日、補給隊が出陣する。
 真一達、四人は司馬懿と共に輸送隊の護衛として城を出て四万の将兵のいる町にいた。なお、他のクラスメイトは籠城戦のために城に残っている。
 李典率いる召喚された部隊は騎馬隊の一部を残し、8千の兵力で真一配下として輸送隊を守る任務についた。
「敵が来るとすれば森の中からの奇襲が一番可能性が高い。故に遠くからでも見えるよう各部隊長には狼煙を渡しておく。何か有ればすぐに上げるように」
 李典はそう言って狼煙を渡した。
「なお、騎馬隊は最前列で警戒隊として動いてもらう。歩兵隊は輸送隊の周りを囲うように移動せよ。なお、5人で1つの部隊として動け。前のチームとは幅を開けて護衛せよ。弩兵、盾兵は各部隊に1人ずつ入れ。余った人間は半数は騎馬隊と共に、半数は後方を守りつつ行動にせよ」
  訓示が終わると
「前進!」
 の声と共に動き出した。
 補給隊の前方には李典と守と幸一が、後方には真一と譲と司馬懿がいる。
「新庄様からの連絡では敵の伏兵はいないとのことですが」
 司馬懿は真一に話しかける。
 というのも、城からこの町に着くまでにあらかじめ、補給隊のルートを新庄に探らせていたのだ。報告は異常なしとのことであったが、魔法がある以上油断は出来ない。
「分かってる。そのために5人の歩兵と1人の弩兵、盾が1人の7人で1つの部隊を作ったのだ。これならば、応援が行くまでの暫くの間を耐えられる」
「しかし、兵力の分散に繋がるのでは?」
「これだけの補給隊を守るにはこれより部隊の人数は増やせない。」 
 因みに補給隊は総数2万の兵士がいる。これだけの人数を守るには8千の兵力では少ない。しかし、王国にも余裕がないためこれしかないのだ。
「どちらにせよ、もう後戻りはできんのだ。我々は全力を尽くすだけだ」
 そう言い、真一は前を向いた。
 警戒を強めながら入った森だが、特に妨害を受ける事は無く無事に通り終えた。
「何も無かったな」
「油断は出来ません。まだ最初の難関を通りすぎたに過ぎないのですから」
 司馬懿は顔をしかめた。
 谷も何もなく、出陣したその日のうちに平野で夜営することが出来た。
「敵の襲撃は有りませんでしたな。これならば、明後日には着けそうです」
「まだ分からんぞ、この時にも敵は来るやもしれん」
「こんな夜のしかも平野に敵はこんだろう」
「しかし、油断はいけま…」
「敵襲、敵襲だ!」
「来ましたな。返り討ちにしてやりましょう」
 そう言うと李典は兵舎を出ていった。
「では、私たちも参りましょう」
 そう言うと司馬懿と真一達四人も兵舎を出た。
 
 真一達、四人は司馬懿と共に輸送隊の護衛として城を出て四万の将兵のいる町にいた。なお、他のクラスメイトは籠城戦のために城に残っている。
 李典率いる召喚された部隊は騎馬隊の一部を残し、8千の兵力で真一配下として輸送隊を守る任務についた。
「敵が来るとすれば森の中からの奇襲が一番可能性が高い。故に遠くからでも見えるよう各部隊長には狼煙を渡しておく。何か有ればすぐに上げるように」
 李典はそう言って狼煙を渡した。
「なお、騎馬隊は最前列で警戒隊として動いてもらう。歩兵隊は輸送隊の周りを囲うように移動せよ。なお、5人で1つの部隊として動け。前のチームとは幅を開けて護衛せよ。弩兵、盾兵は各部隊に1人ずつ入れ。余った人間は半数は騎馬隊と共に、半数は後方を守りつつ行動にせよ」
  訓示が終わると
「前進!」
 の声と共に動き出した。
 補給隊の前方には李典と守と幸一が、後方には真一と譲と司馬懿がいる。
「新庄様からの連絡では敵の伏兵はいないとのことですが」
 司馬懿は真一に話しかける。
 というのも、城からこの町に着くまでにあらかじめ、補給隊のルートを新庄に探らせていたのだ。報告は異常なしとのことであったが、魔法がある以上油断は出来ない。
「分かってる。そのために5人の歩兵と1人の弩兵、盾が1人の7人で1つの部隊を作ったのだ。これならば、応援が行くまでの暫くの間を耐えられる」
「しかし、兵力の分散に繋がるのでは?」
「これだけの補給隊を守るにはこれより部隊の人数は増やせない。」 
 因みに補給隊は総数2万の兵士がいる。これだけの人数を守るには8千の兵力では少ない。しかし、王国にも余裕がないためこれしかないのだ。
「どちらにせよ、もう後戻りはできんのだ。我々は全力を尽くすだけだ」
 そう言い、真一は前を向いた。
 警戒を強めながら入った森だが、特に妨害を受ける事は無く無事に通り終えた。
「何も無かったな」
「油断は出来ません。まだ最初の難関を通りすぎたに過ぎないのですから」
 司馬懿は顔をしかめた。
 谷も何もなく、出陣したその日のうちに平野で夜営することが出来た。
「敵の襲撃は有りませんでしたな。これならば、明後日には着けそうです」
「まだ分からんぞ、この時にも敵は来るやもしれん」
「こんな夜のしかも平野に敵はこんだろう」
「しかし、油断はいけま…」
「敵襲、敵襲だ!」
「来ましたな。返り討ちにしてやりましょう」
 そう言うと李典は兵舎を出ていった。
「では、私たちも参りましょう」
 そう言うと司馬懿と真一達四人も兵舎を出た。
 
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