とある能力者と無力者の消失記憶

双葉エレン

第16話隣町の最強能力者

謎の額に傷を持つ男に声かけられた二人、見覚えがないしもちろんあったことも無いーー
二人はきょとんとしてただ眺めている


『なんだ?違うのか?』
『い、いえ...君は誰なのかと』
『ん?和人さ、歴上ありえない力を持つ1人さ』
歴上ありえない力の一つ『見た物や技をそっくりそのまま使う』ことが出来る
使用難点は、特にないが使いすぎるとロストと呼ばれる力を全て使い切った時に現れる
ロストは様々だが和人の場合...少子化の子供に切り替わる
戻すには半日はかかると言われてる


『それで聞いてる、君達は向こうの学園から来たのか?ってさ』
『何故わかった?』
『その、校章さ...こっちにはない』


それだけで...見破ったのか?
さすがだてじゃない、推理力も高さも...只者じゃない


しかし、ふとみえると...彼の視線の先は崩れた崖と破壊されたような後な跡ーー
推力以前に、目と鼻の先で事故起こした現場だったのかよ!?
驚きつつも静かに突っ込む白亜紀


すると和人は、突然話し出す
『アレ、なんで壊れてるんだろうな?』
かなり天然回答にふたりは鳥肌を立てた
まっ、まってぇぇぇぇぇ明らかにアレ俺達が起こした現場!
さっき言った発言は感かよ!?
いや、違うわ...
白雪...?


白雪は、静かに手を白亜紀に伸ばした
白亜紀?マークで埋め尽くされた


あたしのプリン返して
いまその問題かよ!?
つーか、お前先週話もそれ使ったよな?
キャッチフレーズじゃなくてもはや『ネタ切れごめん使いわまし感』しかねぇよ!
そう思われたくねぇんだけど!


いいえ、プリン愛は先週話も関係ない...
そして俺は短編しか出演がなかった
食べたいプリン・ア・ラ・モード
出る機会なく陰キャラ扱いすべてが闇
『貴方』が消えればーー
『出番』が増えればーー


そうすべては白亜紀の心中の闇の中だーー!


さりげなく和人が混ざってる
もはやバカっていうよりも自己主張が強いーー
一言で言えば、ダークマターだ!奴らの心中は既に黒く染まってる


『あー、そうだ...お前らも来るか?』
突然ネタ変えを切り出してきた和人、驚く白亜紀
『そんな顔するなよ、大丈夫付いてくればわかるさーー』


和人の後をついていく二人、一つのゲートを普通にくぐり抜けた先には広大な広場が現れた
こっちの街とは、全く異なる街並みーー
何時しか彼は此処にたどり着いた一月前を思い出す白亜樹ーー


『変だな、一月前迄は追われていた俺が今普通に隣町の中を歩くなんて不思議な気分だな』
『誰ですかね、道を間違えて学園とは真逆の方角へ歩いた子は?』
『な、なんで人心の蓋を叩くの!?』
『さー、なんででしょうね?』


明らかに怒ってるような素振りを見せる白雪、白亜紀はため息をついて話す


『分かった、分かったからそんな顔で俺を見るなよ...プリンだろ?後で買ってやるから。』
『本当に買ってくれるの?』


白雪から放たれる強い視線が白亜紀を唸らせた
すると静かにガッツポーズをした
一瞬、下を向く前の表情は今まで見たことない笑みだった
二人のそんな姿から少し離れた和人は空を見上げて静かにつぶやく


『やっぱりおかしいな...なんで警報がならないーー?』


一方、秋雨...学園周辺の浜辺で見つかる。
見つけたのは、生徒ではなく自分と同じ立場の人だった
秋雨は、砂浜で空を見上げてるとふと視界に入り込む一人の女性
『こんな時に、無茶苦茶な行動をとるからこうなるですよ?』
『げっ、蒼鮫...』
『はぁ、次は何をやらかしたんです?』
『やらかすとは野蛮な発言だ、俺は生徒を向かいに行ったーーただそれだけの話だァ』
『へー、珍しいわね...いつもの貴方なら投げやりのはず。どうゆう吹き回しでしょうか?』
『...奴は、この街のーー救世主でもある。だからほっては置けねぇんだ』
『まだ、10年前の失踪した彼を探してるの?それとも彼がそうだと言える...?』
『さぁどうだかね...正直俺も知りたいところだ』
秋雨はゆっくり体を起こして海辺を眺めるーー
海風で髪をなびかせる秋雨、その後ろ姿は寂しくも見えてしまう


『分かりました、とりあえず調べときます...後通達ですがーー』
『蜜柑が?』
『えぇ、彼女も危機感を抱いてーーこの街の制御してる柱を破壊する様です。』
『......分かった。なら在籍生徒に伝えてくれーー』


『これより、街にある柱をすべて破壊するーー!!』


こうして街にある柱をすべて破壊する計画が本格的になり始めた
そして、隣町にいる白亜紀と白雪は果たして何を見るのかーー

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