とある能力者と無力者の消失記憶

双葉エレン

第14話目覚めた場所

『う...ん...?』
『蜜柑目覚めたか?』
『あれ...私確か、空と...あれなんだっけ...?』
『......』
『あれ...葵ちゃんに、カーティル何でこんなところにいるの...?』
膝枕をしていた葵から頭を離す蜜柑ーー
『無理するなよ...』
体を起こした瞬間、頭を抱える蜜柑
『だ、大丈夫...それより何あたったの?』
『どこから説明したらいいやら...でもさ記憶蘇ったのか?』
『記憶...?それってどうゆうーー!?』
蜜柑の脳裏にいきなり流れ込む微かな映像ーー


部屋を抜け出した時に誰かの研究者とはちあわせになった蜜柑、逃げようとしたその時誰かに捕まった...その際に聞こえた声がーー
『研究体が逃げられると思うなーー!』
そっから先は真っ暗な世界しか残ってない
だが...記憶上妙な事が過ぎるーー
この声は何処かで聞いたことがある...そんな気がしてならない
『お、おい...蜜柑大丈夫か?』
葵が蜜柑の肩に触れようとした時
蜜柑がその手を掴み呟く
『空が...やばい、助けて欲しい』


ーーーーー?
俺は...、確か...?
何処かに運ばれてる音だけが聞こえるーー
タンカー...?どこかに運ばれてんのか俺...?
目を開こうとしたが開かない
むしろ力が入らない...
『おい、こいつがあの柱を壊したのか?』
『じゃねぇのか?近くで倒れてたみたいだけど...たださ...こいつから能力が感じられねぇけど?』
『どう考えたって無理だろ、無能力(クズ)じゃ出来やしねぇよあんなもんはな...学園都市の序列上位以外破壊なんて出来やしねぇよ』
『でなんで、こいつを解剖する訳だ?』
『知らねぇよ』
『なら麻酔注射する意味あったのかよ...廃棄所に捨てとけ』
そのまま何処かに投げ飛ばされる感覚だけが感じた


廃棄所に捨てられてしまったが...麻酔か...しばらくは動けないな
しかし...なんか妙な事されかけたが、学園都市の序列上位がなんでこんな場所で学園都市の序列が上がってるんだ?
大抵は想定してるが、研究所だろうなココは...その廃棄場所に今いるがーー
誰かの足音が響き渡るーー
そして、空を抱えて呟く
『なんでお前がこんな所にいるんだ?』
聞き覚えがある、おっさんらしい声は...秋雨だな
首筋を触り、そのまま歩き出す
『どうやら、麻酔のようです』
『おっ、居たのか?』
『彼を気にった私なら、何処にだって現れます』
『な、なんだァそのヤンデレぽいセリフ...どこで覚えた?』
『彩里沙が教えたゲームよ』
『アイツ...過激なゲームをコイツに教えるなって言ったのにな...』
『えー、びー、しー、どれも彼なら対象』
『子供だから覚えたくていいの!大人なったら勉強しなさい!』
パタパタと、どこかに走り去る
空の腕を突然強く引っ張り出す
『てめぇ、子供までに...人気なのかよ?羨ましい過ぎてこれしかできない!』
いてぇ...って感覚がないな...
てか、秋雨なんでこんな場所にいるんだよ?
って聞きたくても聞けねぇよ!
どこかの車の音が響く、中投げられた空ーー
そのまま、動き出すーー
車ポイけど..なんだか静かだな
『あー、無線なんか着てやがるな?』
手に取る音が聞こえる
『はいはーい?おっさん今忙しんだけど?』
『んなことはいい、お前がサボったせいで...やること増えた!』
『ん...きるよ?』
無線機を置こうとした秋雨
すると、反応するかのように声が聞こえた
『まて、話なその先だ』
『なんだぁ?さみしいのか?』
『ち、違う!お前がいる場所...あの研究所だろ?』
『...バレちゃたか』
『少なくても、秋雨...またその場所へ戻るとか無いだろうな?』
『ないよ、俺は...生徒を教える義務があるってーーんだ!!』
タイヤが鳴りまくる、どうやら後をつけられてるようだーー
左右にゆすられて頭をガンガンぶつけてるきがするが...
『カーチェスかよ!?』
『んー、相手が体当たりしてくるしだからさぁ...地獄のそこへ突き落としてやるまでさぁぁぁぁ!』
車が擦れ違う音が響き、そのまま車が谷底に落ちるような音が響いたーー
重力が横側に強く押し付けられた
どうやらまだ続いてるようだ
すると、空は頭になにか強い衝撃を受けた瞬間ーー
『......いてぇ』
空は普通に目覚めた、どうやら衝撃で消えたようだ
『起きたか?』
『胸糞悪い巨大化フィギュアのおかけでな』
『いいだろそれ?』
巨大化フィギュア...誰のモデル化は謎だが...果てしなく胸が強調されてる
先生がこんな不純な物はいらないと判断した空は...火で燃やした
『ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『不純過ぎるだろこれ?』
『お、お前なそれ限定で...貴重なヤツ...保管用と実用化の奴を手に入れたばかり...』
『やっぱり...今死ぬか?』
右手に氷を張り巡らせる
『へっ、死ぬわけには行かねぇんだ...せめて実物合うまではな!』
ハンドルを思いっきり右にきった
空は右に思いっきり転がった
タイヤが鳴りまくり、そのままスピンしたーー
ぐるぐると回転してままどこかに突っ込み秋雨は、バンドルを左に切り返した
『ゲートとっば!』
『気持ち悪い...吐く...』
『アハハ...なんかの冗談ーー!』
空は窓を開けて綺麗な効果音で吐いていたーー
後ろにいた車に全て的中して怯ませた
『あー、すっきりした』
『男は一度儚いくらいの夢を見るのさ。例えば過激なものを見て浮かれた勢いで入った場所が金が奪われる場所だとしてもな』
空は、後ろにてきた看板みたいな文字枠をつかみ秋雨の頭に突き刺した
『痛い!』
『痛いじゃねぇよ、ハードボイルド風に奏でてるじゃねぇよ!』
『違いじゃねぇだろ?』
『そんな、不純みたいな場所に行くのはお前くらいだろ』
秋雨は、バックミラーをみて呟いた
『ふん、武器を持ち出したか...』
空も、バックミラーをのぞき込んだ
背後の車から身を乗り出した男が、ロケットランチャーを構えていた...グラサンをつけている
いつか吹っ飛ばされんじゃないかって状況だ

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