とある能力者と無力者の消失記憶

双葉エレン

第11話発火能力

5月の中旬、暑さが続く日々ーー
そんな中でただ屋上で空を見上げるだけというなんともシュールな映像が流れるーー
すると、誰かがドアを開けて空がいる方向に向かって歩いてくる
『あー、なんて今日みたいな日にかぎってお前にーー』
空は後ろを振り向くと、鋭く尖った印象が強い男性がたっていた
彼は、同学年の坂本涼
能力は火系が主に中心だが、発火系をこよなく愛してる変態だ
まぁ、コイツ使いすぎるとテンションが異常なほど下がりネガティブゾーンを一瞬で作ってしまう
つまり今のキャラの真逆って事だ
『つれないなぁー、白亜樹空...俺達はそうゆう中だろ?』
『どうゆう中だよ?!』
『あぁ言う...違う、お前を助けた中だろ!』
確かに、街で何度か絡まれたがその時にーーー
『ゴミが、何にもしてねぇ奴に喧嘩売ってんだぁぁ?』
『あん?兄ちゃん死にてぇのか?』
『そのセリフをバットで打ち返してやる、さぁ来いよ羽虫どもぉぉぉぉ!!』
チンピラは、能力を使い坂本目掛けて放つーー
しかし、全てかわされてしまう
『ちっ...!ガキのくせに生意気だな!』
『さて、雑魚たちにお仕置きが必要だな...』
チンピラ達の体から突然火が現れて燃え始めたーー
『あつっ!?』
『おい、これ消えねぇぞ!』
『ふざけんな、こんなガキが能力rank5クラスだと!』
別の建物から姿を再び表した
ポケットにてを突っ込み、チンピラを見下したような眼差しで眺めて呟いた
『てめぇらのような、ろくに学校を真面目に行ってない馬鹿はよぉ...rank1で止まっちまうんだ。だからオメェ達のような馬鹿な羽虫をぶち殺したくてぇしょうがねぇんだよ!』
ポケットから、右手を頭上近くまで上げるとーー
物凄い勢いで火が吹き上がる
チンピラ達の悲鳴が響き渡る
『ギャハハハハハハハ!』
空は、思わず右手を伸ばしてしまったーー
すると、手に火が触れた瞬間ガラスが砕けるような音が響いて砕け散った
『!?』
『う、うわぁぁぁぁぁぁ!!』
チンピラ達は、驚く間に逃げたしてしまった
『な、なにが起きやがーーった!?』
坂本は突然頭を抱えてしゃがみこんでいた、そこからネガティブ発言が連発されてムカついたから屋根から突き落としたーー


『そんな中だからこそ、俺はお前を探したんだぜ!』
『やかましい、耳元でギャンギャンと発情期かよ!それとも何?エロいもの見てはしゃぐ中二病ですか?』
『わりぃな、ソイツはただのキチガイだ!』
『そこじゃねぇよ馬鹿だな、お前やっぱ馬鹿だな!』
『アハハそうかー?』
空は坂本の頭を強く叩いた
スパーンと綺麗な音が聞こえた
『あっ、肝心なこと忘れてた...』
ポケットから、しわくちゃの紙を取り出し空に差し出した
それを、不自然な顔を浮かべながら受け取り中身を見るとーー
都市一体の、何カ所かにペケ印が付いていた
まるで何かがあるって言う見たいにペケ印が目に付くーー
『これはなんだ?』
『お前探してた装置の配置場所だぜ喜べよな!』
『おまえ...なんでそれを知ってるんだ?』
『さぁね、教えるにはまずそれを壊すんだなーー』
何やら強い衝撃音と破壊音が交差した音が響き渡るーー
空は、身を案じるかのようにしゃがんだ瞬間頭に何かが掠って通り過ぎていった
お察し通り、鉄ドア自体が坂本の顔を直接して飛ばされた
『蜜柑さぁん、いい加減ドア壊すの止めてー。被害者が耐えなくなるよ』
『むー、私を弾くのはダメってあれほど言いましたよね!』
『いや、弾いてた訳じゃないよ...』
鉄ドアの下敷きになっていた坂本がドアを避けて起き上がって呟く
『仲いいね2人』
『あっ、生きてたの?(空&蜜柑)』
『勝手に殺すなよな...』


5月の屋上はかなり賑やかになっていたが...それとは違う場所ではーー


ある場所で一つの銃声が木霊した
アスファルトが血溜まりが出来てそこには人が倒れてた死体をつまんなそうな表情で眺めて静かにつぶやくーー
『まだ殺したりねぇな...』
その眼差しは、凍りつくような冷たい視線だったーー
漆黒夜に密かに起きた事件が動き始める



          

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