ナイツオブソードオンライン

双葉エレン

第35話あってはいけない世界

その頃、NSO開発運営ーー


『だから、なんで分からねぇんだ!!』
『仕方が無いだろ!ルート1から詳細不明ってしか出ないんだよ!』


自動ドアが開くーー
白衣きた白髪頭の男が開発部中に入り口を開く


『開発部諸君ら、何を揉めてるんだ?』
『く、国枝さん...』
『...誰?(ボソッ)』
『馬鹿...技術開発担当で次世代ブラックソードオンラインを開発した張本人だぞ!?』
『マジ...かよ?んでも、確か...死んだはずじゃ...?』


国枝聡はその発言に耳を貸すように振り向く


『私は既に肉体はない、データとして保管された記憶データ...それで今話している。見ての通り、君らなつけている、リストバンド型オーグバンドは、神経に直接に接続させることにより従来型とは違う新感覚のオーグマとなった。だから私を視覚化して見ることが出来る...のだがーー』



段差が少ない階段を降りながら


『彼...の事かな?』
『は、はい...数十時間まで反応があり、突然消えました』
『彼は今、最新作オールスターオンラインの中に居る』
『オールスターオンライン...?』


聡は、窓辺に映る景色を見ながら


『透が影で作っていた、試験段階の拡張現実...通称ARと今は常識の一環、仮想現実のVRを何とかして合わせたいっとして生まれたのが...未知なる遭遇...MRだ』
『透が...?』
『...複合世界なんて、非合理的に過ぎない。あってはいい世界と、無ければいい世界がある。私は、あの時はわからなかった...だが、今となればわかる。それを教えたのは彼さ』
『複合世界か、それで我々までプレイヤーとして戦えってことか...透っ!』


一人の開発者が扉を開きどこかへと走って言ってしまった
すると、もう一人の人が聡の側に並ぶ様に立ちながら


『聡さん、あんたはこの世界をどう思う?』
『唐突な質問だな...私にはどうも思わないが、来るべき時が来たって所だ』
『つまり、あんたの息子は...世界を崩壊させるって事か?』
『無論、私の過去のデータを探り内部メインにある、機材を応用したのが...オールスターオンラインだ。閉鎖された元運営場所に無断に立ち入りデータを盗みとったに違いない』
『それってかなりまずいんじゃ...!』
『どちらの世界も規律の針が揺らぐに違いない。勿論...この現実も本当の現実をあらわになるーー』


ーー空から騒音が鳴り響く


一筋の光を放ち、道筋を表すかのように滑落してくる人工衛星
そして、それが都市に衝突する


『な、なんだいまのは!?』


レクトが後ろを振り返ると、どこかの街が一つ砂煙と火災が発生していた


『ーーーっ!?』


気を抜いていたせいか、目の前にいた敵を見下ろしていた
攻撃を直撃し、再びビル壁に激突するーー


『エイト!!』
『分かってる、サイキは早く仲間を呼んできてよ!このままじゃ...2分は持たないかも』
『しかし...!』
『そう簡単にやられる訳ない、あんたもトッププレイヤーでしょ!仲間を信じて託す!分かった?』
『わ、かった...この場を...任せる』


サイキは、渋谷駅方面に向かって走り出した
エイトは、眼前にいるガードレジスタを狙い撃つ


頭に3発当たるが、軽い鉄音だけがなる


ガードレジスタは、防御に特化したボス敵
硬さの故に、ヘイトを集めやすい
斧とかの鈍器武器が有利だが...


関節狙う、弓系の突武器と本体切る斬撃系の剣...不利有効な状態だ


レクトは一撃、一撃がスタンすれば...私が放つ矢も刺さらない


エイトは、ガードレジスタを見上げながら思う


魔法武器が出来れば...バフ強化出来るのに...!


敵の総攻撃を交わしながら、時間を稼ぐーー


あと数分間...そしたらあのスキルが放てる!


だが、その思惑通りにはならず


突撃してくるガードレジスタ
それを躱す、エイトだったがーー


体の重力の重さに気づき、引き返してくるガードレジスタの体に強く衝突した


空高く飛び上がるエイト、周りを見渡すと、あっちこっちで、何かが落ちたような爆心跡地見たくなり果てていたーーー


それを見た、エイトは心の中で


こんなの...ありえないわ!
街や、人が...なんでこちらの世界と同じ状態になってるのよ...


ふと見上げた、空はいつもと違い
無数の筋線が空を走っていた


なに...あれ...?


視野を拡大するエイト
すると、人工衛星が無数落ちてくるのが目に止まる


な、なんで...人工衛星がこんなに落ちてきてるの...?
このままじゃ...都市崩壊は免れない...!


必死に動かそうとするエイト
だが、視界は赤く点滅してる
そして、さらに強く思うーー


あたし達が救わないと誰が守るのよ!!
だがら、動け!システムごときに、手間取ってる暇はないのよ!


すると、急に体が動き、まだ使える手を弓に握り
両足で、弓を引き、歯で矢を引く


これで最後よ...ストライク・エンド!!


上空から、白銀に光るやが、ガードレジスタのボディに当たる
キィンっと高めの鉄音が鳴り響き
ビルに向かって跳ね返る


だが、その矢はさらに跳ね返り
再びガードレジスタに飛ぶが躱す


そして、ビルに着地して走りながら、その放った矢に目掛けて
いつも通りに放つ


キィンっと音をなびかせながら、別方角に向かって飛んでゆく矢


そして、弾かれた矢は...再びガードレジスタに向かって飛ぶ
ごんどは、前後からの矢に挟まれた
静かに息を吸い集中するエイトは、ガードレジスタの関節に一撃放つ


うまく突き刺さり、体制を崩したガードレジスタは何度も同じ場所で跳ね返った2本の矢は...威力と速度が増加した状態で...頭の兜にぶつかり貫通した
ガードレジスタは、強い光を放ちながら消えた


『ジ・エンドね...って言いたいけど...私も...やばい...』っと言いながらビルに倒れ込む


そんな光景を、どっからとも無く監視する透ーー


『なかなかやるじゃないか。そう来なきゃ困る、だって、これから本当のショーが始まるんだからなぁ!!


国枝透は、また新たに...ある項目をいじった
それは、HP条件が...減り続けるという...縛りプレイみたいな難易度が高めに設定した


『僕のところまで来るには、より多くの犠牲が出るだろうね...それを想像したら、興奮して来た...ギャハハハハーーっゲホゲホ...!誰だこんなホコリだらけの密室にした奴は!?』


深く咳き込んだ部屋は、とある室
そして、口元をぐいっと上げた状態で


『まぁ、23区に人工衛星をぶち下ろして破壊して全てを葬り去ればいい事だ。今度こそ僕は神になれる...こんな楽しいゲーム中々ないんじゃないの?ないのさ、僕がすべて独断に作ったんだからなぁ?ふははははーーー!!』


ただの頭おかしいキチガイただ一人は、各プレイヤーの監視見
たどり着けば、キッチリと力の違いを教える


僕を小馬鹿にしたあのプレイヤー達...特にレクト、貴様は僕からの鉄隋を受けてもらう義務がある
さぁ、早くきたまえ...


神と神の違いを教えてやる

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