ショタとメイドにゲーム廃人が憑依したら。

ソリィ

ショタとメイドにゲーム廃人が憑依したら。

診断メーカーの「小説のお題決めったー」より「Soryiは『チビとメイドが画面のなかでうずくお話』を書いてください。 」というお題で書きました。
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ある日突然、プレイしていた乙女ゲームの中に吸い込まれ、
ゲームのキャラに憑依していたら。
元の世界に帰るためには厨二病を発症させなければいけないならば。
あなたは、どうしますか?
***
とある不幸なペアは、こうした。


パチンッ
「「わっ!?」」
げ、ゲームデータが…。
「またか…」
「またか…。さっきセーブしたばっかりだからまだマシだよね…」
「そうだね」
相棒に同意を示し、もう一度ゲームを起動しようとする。
…………。
「あれ?」
電源がつかない。
「うえー…」


がちゃがちゃとゲームを弄り、どうにか電源をつけられないかと試行錯誤する。
キララララ
「うわー」
「わ、なんで?」
テレビから光の粒子が溢れ出して来た。
「ね、ねえ。アレ、気のせいじゃなきゃ、こっちに押し寄せて来てない?」
「ああうんそうだね」
「逃げ回っても無駄かなー」
「いっそ飛び込む?」
「うーん」
悩んでいるうちに2人は光に包まれ…
***
「「って、何故に憑依!?」」
「ん?」
「え?」
「「まさか、相棒!?」」
私はメイド。このショタ系攻略対象のライバルキャラ。
僕は伯爵子息。ショタ系として人気の攻略対象。
「「なんで、こうなった…」」
***
「じ、時空に住まう救世のめ、女神よ!わ、我らを我らが望む場所へて、転移させたまえ!」
シーン。
「…ねえ。元の世界に戻る理由、なくない?」
「……そういえば、そうだね。」
「「こっちだと何故かあの不幸体質が発揮されないみたいだし」」
「こっちで伯爵子息として暮らしたほうが色々得だよね」
「こっちでメイドとして暮らしたほうが得だよね」
「「なんで気付かなかったんだろう」」


という訳で。
不幸なペアはゲームの世界に残る事を選びましたとさ。


「イエスと言ってね?」
「…?」
「あなたが好きです、異性として。付き合ってください」
「うえ!?え?」
「返事は?」
「あ…。はい、不束者ですが宜しくお願いします」
「…それ、僕と結婚したいって事?」
「あ。が、願望が漏れた…!」
「…可愛すぎる」


END



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