妖精王になるとは言ったが、女になるとは聞いてねぇ!

私氏

買い物

「ゴメンな時間取らせて」
「全然!嬉しいくらいだよ!」
俺はその言葉を聞くと少し安心した
今日買い物に来たのは妖精王になった時の装備を買う為だ。次妖精王になった時に裸では大変だ。
「装備を買いに行くんだよね?」
ミライナは多分俺の装備を買いに行くと思っているはず。さてどうしたものか?
「実はな俺の姉が冒険者やっててな。誕生日が近いから装備一式買ってあげようかと思っていさ」
本当は姉はいないんだがここは仕方ない
「なるほどね!優しいんだねカイムは」
そんな言葉を聞くと心が痛くなってくるが我慢我慢
たわいもない話をしながら歩いていると
「ここでいいんじゃないかな?」
ミライナが1つの店の前で止まった
「いい店だな」
俺とミライナが店の中に入るとそこにはいかにも女性用の防具って感じのものが展示されていた
「いらっしゃいませー」
女性の店員が近づいてきた
「本日はどのような防具をお探しですか?」
「この人のお姉さんの防具を探しに来たのですが」
ミライナが俺の代わりに話してくれた
「なるほどーお姉さんの特徴は分かりますか?」
俺はすこし考えて
「金髪の碧眼で、俺と同じくらいの背丈だな」
店員は少し考えて
「いいのがありますよ!」
と言い、奥の方に走って行った
俺たちが少し待っていると
「お待たせですー!」
と走って来て防具を見せてきた
かなり自信があったのかかなりのドヤ顔だった
「かわいい~」
ミライナはその防具に見とれているようだった
基本白で要所要所に金色の細工が施してある胸あたりはプレートだが、その下から長めのスカートがひざぐらいまで伸びている。その下から見える甲冑もかなり凝ってあるだろう
「確かに綺麗だが、かなり高いんじゃないか?」
俺が聞くと、店員は少し暗い顔をして
「かなりいい防具なので高いんですが、なんか持ち主を選ぶって言うか、皆さん返しにきちゃうんですよね」
なるほど、どうりで残っているはずだ
「お姉さんの特徴を聞く限りかなり似合うとおもうんですよ!」
店員はかなり力説してきた
「あ、あぁ分かった。それでいくらだ?」
「5000リオンになります!」
店員は嬉しそうに言ってきた
「貰おうか」
俺は店員に5000リオン渡して、店を出た
ミライナが嬉しそうに
「いい買い物したねー」
「あぁ、ありがとな付き合ってくれて」
俺はミライナに感謝の言葉を伝えた
まだ少し時間があったので、
「まだ時間あるし何か食ってくか?」
ミライナは嬉しそうに
「いいの!?」
と答えた
「案内してもらった例だよ」
そう言うと俺たちはカフェの方へと歩いて行った


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